春が 一番最初に始まるところ
それは 地面の中
いつのまにか ほんわりと温まった土に
草が 葉を広げ 日の光を
一生懸命浴びようとがんばっています
矢車草
アルカネット
幼かった あの春の日
祖母と ふきのとうをみつけていた土手
草餅にする ヨモギをかごに
たくさん摘んだこと
不思議なことに あの独特の
香り 渋くて大好きな香りをいただく度 やはり記憶を
よみがえらせてくれる
祖母が通りかかった人と
話しをして 私はひょこひょこ
土手を歩いていた 一瞬の光景も
『 山笑う 』
この 春の山を表現した言葉を
初めて 目にしたとき なんてかわいらしく
新緑の芽吹きのほやほやとした
山の表現をずばり 言い表している事に
感動した
中国の宋代の画家 郭煕の言葉と知り
画家の繊細な表現 しかも宋のお方
日本では 平安の頃に生きた方
時代は 変わっても 人の心 自然を愛でるハートは
1,000年の時を経ても 変わらない
山は 今年の春も きっと笑ってくれる
当たり前の奇跡を 大切に 日々を愛して
1,000年後の人々も 笑う山を愛でてほしい