2010年のロンドンへの修行の旅が終わりを告げる朝
すがすがしく そしてすっきりと目が覚めた
ポーリーンの誕生日がもうすぐ そして 父の日という
ことで 滞在でお世話になった感謝の気持とともに
2人に 昨晩書いたカード
いつものように 朝食をいただき
10時30分に迎えが来るんだね と クリス
荷物を2階から運んでくれた 腰の
傷は大丈夫? 大丈夫だよ!と 笑う
3人で 庭に出て写真を 今日は かなりのヘビースカイ
お庭にちょうど真っ白なローズが咲いていた
さて いつもと変わらず 家事をするクリスに ご挨拶を
クリス! カードを差し出し…「 ロンドンでの毎日はとても充実
できました。本当にすべてにありがとう。ずっと忘れません。」
笑顔でご挨拶をと思っていたが 涙がこぼれた
そっと カードを読むクリス 「うん うん カードありがとう
元気で仕事もがんばって いつかまたおいで 待っているから
家族とおいで」と いつもの穏やかな笑顔 ポーリーン!
「泣かないでありがとう」とポーリーンがギュッと抱きしめて
くれた カードありがとう ジョージとティンカーも描いて
あるね ありがとう できるかぎりの言葉でご挨拶
心から感謝
迎えの車に乗ると 雨が 街路樹のリンデンフラワーも
濡れている ずっと忘れません
ダイニングのかわいい食器棚
恥ずかしがり屋のティンカー
2012年 わたしはあの夏のロンドンでの日々を胸に
そして チカラとし この街を歩いている…
あの期間だけで 仕事への学び知識をというと限界も
あり また それだけの目的に決めた旅ではなかった
けれども 単身 大都会ロンドンへ 挑戦できた
ということがすがすがしく 多くの方に逢い 得られ
たことがすべて大きな経験と宝になった
ロンドンが また大切で大好きになった
通学の最終日の朝の 乗り換えホーム
最近 再放送であったが 偶然 「栗原はるみ ロン
ドン シェフ修行」というBSの番組を見た
その名も 旅にチカラ というもの家事をしながら
目に入って来たので見ていたが いつの間に
椅子に腰かけ 見入った 64歳という栗原さん
ソーホーの三ツ星フレンチ 「修行をしたことはない
プロではない?心の底では満足していない 」と
レシピを書き続け23年という しかしゴディエ・ソーホー
では レシピを持たない方針 シェフの創造意欲をうば
うからと 「わたしのやってきたこととは全然
違う」と栗原さん 戦場のような厨房では 挨拶しても
無視をさ れる 忙しさ なにをしたら良いのか
吐きそうなほど緊張すると話す そして5日間
アレクシス・ゴディエ氏の言葉 料理の基礎は素材
自身の本能 と直感を信じること 信念・哲学
料理をしたら自分で 掃除をする 自己管理
これは私自身の仕事にもあてはまる言葉である
そして 修行を終え 振り返る栗原さんは きれいな涙を
流された これは悔し涙ではありませんと… すがすが
しいお顔だった 日本で多くの支持を得る方が 60歳を
過ぎ始めた英会話ということで ロンドンを選ばれたのか
その勇気とチカラに 拍手 大ファンになった
旅のチカラ 自分で得た宝
この旅を応援しいつも見守ってくれた家族に感謝