特別な日も、普通の日も。
悲しい日も、楽しい日も。
時間は平等に過ぎることに救われることがあります。
朝が来て、ごはんを食べて。
昼になんやかんやと心を使う。
そのうちにまた日が暮れて、ごはんを食べて、お布団に入れば眠くなる。
順繰りぐるぐる、ちょっとずつ場所や人が変わって、そうやってだんだんと歳を重ねてきました。
わたしたちの営みの根底は、
案外とてもしずかで、決して大仰ではないと思うのです。
たとえどんなに音をたてて崩れてしまうような辛い悲しみに襲われたとしても。
ずたずたになるまで傷つけられたとしても。
明日はしずかにやってきて、しずかに去っていく。
心をぎちぎちにしたり空っぽにしたりしながら
ごはんを食べて、服を着替えて、お風呂に入って、寝て、起きて。
すこしずつすこしずつ癒えていく。
昔を振り返ると、そんなしずかで清い時間に出会います。
こはる18話は『にんぎょひめの憂鬱』。
子供のわたしの真剣な憂鬱を書きました。
いつものなんてことない話ですが
読んで頂けたら、うれしいです。
サクラさんのお写真。
ちいさな女の子があっち向いて真剣に頭を悩ませている姿が目に浮かびました。
可愛くってキュンとしてしまった(//∇//)
週のはじまりの月曜日。
そして季節は啓蟄へと動きました。
清く、しずかな3月でありますように。