こんにちは。大阪府高槻市でNARD JAPANとJAMHAとAEAJの認定教室アロマミーレを運営している田行千香(たゆきちか)です。
夫との死別体験からアロマやハーブを使ったグリーフケアを行っています。毎月25日にわかちあいの会アロマグリーフケア茶話会を開催してます。
多くの人に惜しまれつつ営業終了してしまったフレグランスジャーナル社から出版された
「フランスアロマテラピーがよくわかる薬用エッセンシャルオイルの科学」
についての読み解き講座を開催しました。
40年以上にわたり、アロマテラピー界を牽引してきたピエール・フランコム氏の最新本です。
フレグランスジャーナル社営業終了で絶版のため入手困難になってしまい残念です。
フランコム氏だからこそ幅広く深くかなり踏み込んだ内容になっています。
情報量がホンマすごい!
フレグランスジャーナル社の紹介文では
「常に科学的な視点を持ち、植物への畏敬の念と愛情を忘れないという著者のアロマテラピー観が存分にちりばめられています。
歴史の紐解きから始まり、四大陸の芳香性植物のパノラマ、サイエンス視点でのアロマテラピーの原理、そして芳香分子の特性から適用まで、実践的な可能性が示されています。」
とのこと。
かなり硬派な内容に、生徒さんたちから読むのがしんどい、読み解き講座をやって欲しい、とのリクエストをいただいたのです。
最初の序文で早くも挫折するというお声も。。。
というわけで
難解な部分や大事なポイントをピックアップして解説し、自分で読めるようにサポートする読み解き講座をはじめました。
全3レッスン7時間30分(1レッスン2時間30分)です。
ある程度の下地がないと理解できないので、NARDアロマアドバイザー以上の生徒さん対象です。
レッスン1は、序文、1章、2章、4章、7章を読み解いていきました。
序文はものすごく装飾の多い文章で、正直言って読むのしんどいです。
フランコム氏のこれまでの素晴らしい功績が長々と語られているのですが、サクッと一覧にまとめてお伝えしました。
第1章「さまざまな文明における、芳香植物とその抽出物が持つ治癒力の発見」
歴史好きにはたまらない内容です。
カメルーンのゴリラ(!?)が好きな芳香植物のことから始まり、紀元前の古くから世界各地で使われてきた芳香植物が豊富な写真とともに記載されています。
ちなみにゴリラの写真もありますw
芳香療法を「アロマテラピー」と命名したガットフォッセ以降の近代までヒトがどれほど芳香植物を利用してきたかを知ることができます。
第2章「フランス・アロマテラピー学派によるエッセンシャルオイル使用法」では、アロマテラピーの今日的定義や位置付けを知ります。
第4章「植物エッセンスの抽出工程、抽出物をその組成について」は、たくさんの世界各地の蒸留所の写真も多く興味深いです。さまざまな抽出法をかなり詳細に知ることができます。
第7章「欧州内外における法令について」では香料についてIFRAやヨーロッパ各国の法的規制、各国の薬局方での精油の扱いについて知っていきます。
日本では精油は雑貨扱いのため、何の規制もありません。
フランスでは薬剤師のみが扱える要注意な芳香分子を含む精油が、誰でもかんたんに手に入ります。
いろんな精油は全く知識なしに使うのはリスクがあります。
個人的には、アロマを知っとくとめっちゃ便利やし楽しいし、みんな勉強したらいいのにーと思います。
生徒さんからは
めっちゃわかりやすかったです!
これで自分でも読めそうです!
と喜んでいただきました。
私も嬉しい!
しっかり頭を使ったあとはお楽しみの実習です。
ハンドクリーム作りをしました。
疲労した脳に香りが沁みますね(笑)
次回は5/29に第3章「芳香植物のいろいろ」を中心にお伝えします。
産地や植物学的な話、精油の生合成経路など盛りだくさんな第3章やし、めっちゃ腕が鳴るわー!
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