妹は私に一番優しい存在でいてほしいと
思っていただろうと
心の中ではわかっていました。
でも…
その時の私は
いつまでこの状況が続くのか
という不安から
妹にひどい言葉や態度をとることも多かったのです。
それでも妹は
ありがとうねと
笑っていました。
もちろん
その他の時には
一緒にうれしいね
楽しかったね
そんな時間も沢山
紡いではいたのだけれど
後悔は残っていました。
旅立つ二日前
酸素マスクの下で
妹が呟いた言葉
お姉ちゃんしかおらんから
お姉ちゃんしかおらんから
涙がとまりませんでした。
良い人でいないといけない
優しい人でいないといけない
家族だから面倒をみないといけない
いろんな概念が私を苦しめていて
いつも自分に矢印が向いていた
自分に厳しいから、いろんなことが許せず
優しくなれない自分がいました。
そんなひどい自分に
後悔が残りました。
妹が旅立ったあと
友人に
私は優しくしてあげられなかった
とつぶやくと
友人は
優しかったかどうかは
別として
いつでも頭のなかは
妹さんのことで
いっぱいだったじゃない
それだけは事実だよ
と。
その言葉を聞いて
私は号泣しました
ああ…
そうだった
本当にそうだった
大切な妹が旅立つ怖さと不安の中で
私はできる限りの精一杯をしていた
それは確かにそうだった
自分を責める思考から
少しだけ優しい気持ちを
自分に向けてあげた瞬間
ためてきた
いろんな感情が
次から次へとあふれてきました。
向こうへ行ったら
お姉ちゃんに虹の合図を送ってね
そんな冗談みたいに話していた
合図は、葬儀が終わった後に
見事に空に現れ
涙が溢れました
ありがとう
ありがとう
もうその言葉しか
出てきませんでした。
全ての出来事が
深い感謝に変わりました。
私の中にある
嫌な部分
最低な部分
そんなみたくない自分を
内側から出してくれた
妹への感謝
自分で自分の嫌な部分を
受け入れてあげれたことに
対する自分への感謝
自分をついつい
厳しくジャッジしてしまう癖が
ついている
自分に厳しくしてしまう
この癖は、初めからあったものではありません。
親や先生
他人の目を気にすることや
世間体などといわれるものから
自分を守るためにつけてきた概念
でも、気が付いた時に
不要であれば外したらいい
自分に優しい自分に
少しだけ近づけた時
見える世界が変わるんだなと
この経験は私に
大きな気づきをくれました。
この先も
いろんな経験は起こされていくとは
思うけれど
そのたびに
大きな気づきが起こる
人にはいろんな視点があることに
気が付くし
同じものを見ても
違うように見えることもある
自分の正しいをみたら
目の前の人の正しいも正解で
自分にとっての
心地よさは
人にとっては違うものかもしれない
だから
思います。
自分と対話して
そして目の前の人と対話して
そこから
新しく作っていけばいい
人と人は
同じではないから
価値観なんてみんな違うから
自分の事をもっと知って
私はこれが好きなんだ
これが嫌なんだ
そんなことを
大事に思っている人たちと
シンプルに話し合えたらいいよね
勝手にすねたりしないでさ笑
相手を変えようとしなくても良くてさ
新しく生み出していけばいいよね
自分に優しくできるから
人にも優しくできる
あなたもいいし
私も最高
そんな
優しい世界をこれからも見ていきたい