こんにちは
「戦う男のストレスをアロマで癒す専門家」
【ミスターアロマ】の星野知子です。
市場にでている精油の数は
約300~400種類
実際に
アロマテラピーの世界で
使われているのは
ごく一部
そのごく一部ですら
まだまだ
すべて把握はできておりません。
実際に
自分がよく使っているものを
ブログで順番に
ご紹介していっております。
まだ
使ったことがないジャンルが
「和精油」
近年人気の
日本産精油になります。
先日のセミナーに
小学4年生の女の子が
ご参加くださいました。
セミナー直前に参加した
キャンプで
「アロマのお香作り体験」
をやってきたんだとか!
今どきですね。
昔は
そんなオシャレな「体験」
なかったなー。
一緒にご参加くださった
お母様からのリクエストで
その時に使った
「ユズ精油」について
調べてみました。
ユズ(柚子)
学名 Citrus junos(シトラス・ユーノス)
ミカン科
抽出部位 果皮
ユズの原産は
中国の揚子江上流と言われています。
中国では
「香橙(こうとう)」と
呼ばれています。
中国で「柚子」と呼ばれているものは
実は「ブンタン」のことになります。
中医学の生薬の分類では
ユズは
「上品(じょうほん)の君薬」
とされています。
これは
“ホメオスタシス(生体恒常性)
→Wikipedia
を整え
全般的な健康を増進する
日常的に使用できて
安全で良質な薬剤”
という意味になります。
1300年ほど前
奈良・飛鳥時代の頃に
朝鮮半島経由で
日本へ伝わったユズ。
奈良、平安両時代の文献には
ユズを栽培していたことが
記録されています。
現在
ユズの消費量、生産量は
日本がダントツの
世界1位になります。
日本人にとって
古くから馴染みのある香り「ユズ」
ユズは昔
「柚(ゆ)」と呼ばれ 果実酢として
使われていました。
「柚之酸」→「柚の酢」→「ユズ」
となったそう。
学名のjunosは
四国・九州地方で
呼ばれていた「ゆのす」が
由来になります。
香りの高い果皮を
お吸い物や茶碗蒸しなど
お料理に添えたり
柚子胡椒やポン酢など
香味や酸味を加える調味料として
使ったり
ユズは
日本料理に欠かせない香りづけとして
古くから愛されてきました。
料理だけでなく
冬至の日に
「ゆず湯」に入る習慣は
江戸時代に始まったそうですが
現在でも続いていますよね。
ユズは古来より
“邪気を払う果物”として
扱われてきたそうなので
「ゆず湯に入れば風邪を引かない」
と言われていますが
「ゆず湯」に入ることは
体を温めるだけでなく
寒い冬の間に病を引き起こす
“「邪気」を追い払うことができる”
とも考えられていたようです。
冬至とユズとの関連は
必ずしも明らかではないのですが
「ゆず湯」の習慣は
銭湯の登場以後のことであるため
一説に
湯治(とうじ)と冬至(とうじ)
の語呂合わせ
また
身体息災であれば融通(ゆうずう)が利く
→ゆず
の「こじつけ」であるとも
言われています。
しかし
近年
科学的な研究でも
「ゆず湯」には
血行促進効果があることが
わかっており
風邪の予防だけではなく
冷え性、神経痛、腰痛などを
和らげる効果があることも
わかっています。
東京ガスの2007年の実験で
更湯(普通のお湯)と
ゆず湯に入浴後の
ノルアドレナリンの量を比較したところ
なんと4倍の差が出たそうです。
ノルアドレナリンは
血管を収縮させる効果のある
ホルモンなので
それだけ血管が拡張していたことが
分かります。
果皮に含まれる
クエン酸やビタミンCにより
ひび、あかぎれを改善したり
皮の芳香油が
湯冷めを防ぐというデータも
あることから
まんざら
「こじつけ」でもなかったと
いえるでしょう。
そんな
日本人に馴染みのあるユズですが
その精油が
アロマテラピーとして
使用されるようになったのは
ごく最近のこと。
ユズの精油は
海外でも美肌効果があるとして
「Yuzu」と表記され
人気があるようです。
余談ですが
食材としての「ユズ」も
世界一予約がとれないレストランとして
有名な「エル・ブジ」が
(現在は閉店)
積極的に使ったことから
ヨーロッパのレストランでも
人気があるんですよ。
ユズの生産は
シェアの約半分を
高知県が占めています。
柑橘系みかん属の中では
最も耐寒性のあるといわれ
東北地方でも
栽培が可能だそうです。
「桃栗三年、柿八年、柚の大馬鹿十八年」
という諺があるように
(※9年13年19年と諸説あり)
種から実を実らせるまでに
通常15〜20年と成長が遅く
また
棘のある枝が
実や収穫する人の手を
傷つけるので
生産効率が悪く
育てるのが難しい
植物といえます。
通常は
カラタチなどに接ぎ木して
早く収穫できるようにしているのだとか。
種子から育ったものは
「実生(みしょう)」と呼ばれ
大変貴重なんだそうです。
しかし
柑橘類に多い
そうか病、かいよう病への
耐久があるため
消毒の必要がほとんどなく
他の柑橘類と違い
無農薬栽培がしやすいことが
特徴です。
心への作用
寒さに強いユズは
温かく見守って
希望を与えてくれるような香りです。
自分の居場所を
なくしたような
寂しさや
漠然とした不安のある時や
海外で
ホームシックになった時などに
お薦めです。
さわやかな柑橘系の香りのなかにも
苦味と温かみがあり
怒りやイライラした感情を
落ち着かせてくれます。
気分が落ち込んだり
ストレスが溜まって
精神的に疲れてしまった時にも
優しく和やかな香りが
お風呂にはいった時のように
心をほぐし
元気を与えてくれるでしょう。
緊張や不安で
なかなか寝付けない時にも
お薦めです。
決断できない時に
背中を押してくれる香り
とも言われいます。
不安やわだかまりを浄化して
楽観的な思考を
もたらす働きがあります。
精油の芳香成分の
60~70%を占めるリモネンに
鎮静作用や
自律神経のバランスを整える
効果があるため
リラックスや疲労の回復に役立ちます。
同様に鎮静作用を持つ
シトラールや
森林浴・強壮効果があるとされる
α-ピネンも
含まれています。
ユズノンの含有量は
微量ですが
ユズ独特の香りにとって
重要な役割を持つ成分です。
アロマ学術誌によると
ユズ精油の香りをかいだ後
ストレスが減少し
「緊張」「落ち込み」「怒り」「混乱」
が改善する結果がでた
実験があるそうです。
また
別の実験結果では
「疲労」の低下や
「活気」の上昇も見られたそうです。
体への作用
リモネンを多く含むため
血行促進作用があります。
血行を促進して発汗や利尿を促し
冷え性やむくみを改善するのに
役立ちます。
疲労回復にも効果的なため
ゆず湯と同じように
疲れをとり元気を取り戻すのに最適です。
免疫力を高める作用もあり
風邪の予防にもお薦めです。
室内の空気の殺菌・浄化に役立つので
ルームスプレーに使ったり
ディフューザーで芳香すると
良いでしょう。
リモネンには
胃腸の蠕動運動促進作用もあるので
食欲不振や便秘の解消にも
効果が期待出来ます。
スキンケアにも
お薦めです。
ユズの血流促進作用で
血行不良によるくすみやクマの解消。
保湿作用による潤い。
コラーゲンの生成促進作用で
キメを整える効果が期待されます。
ユズ精油は
圧搾法で抽出されることが
多いのですが
圧搾法で採油したユズ精油は
光毒性があると言われています。
スキンケアには
光毒性がなく皮膚刺激の少ない
“水蒸気蒸留法”で抽出された
ユズ精油を使うことを
お薦めします。
水蒸気蒸留の精油は
圧搾法の精油より
すこし軽い香りになりますが
成分の構成に大きな差はないようです。
リモネンが主成分の精油に対して
「芳香蒸留水」は
リナロールが主成分になります。
副交感神経を優勢にし
抗炎症作用も期待できるので
スキンケアには
ユズの芳香蒸留水も
お薦めです。
ユズ精油いりの
コスメもたくさん販売されていますね。
お風呂にユズ精油をいれると
皮膚刺激が強いので
お風呂には
古来からの方法「ゆず湯」
のほうがお薦めです。
果皮に含まれる
ヘスペリジン(ポリフェノールの一種)は
水溶性なので
精油には含まれませんが
「ゆず湯」だと
ヘスペリジンの
血管拡張や循環促進の効果が
期待できます。
【主な薬理作用】
血行促進、強壮、抗感染、免疫活性、消化機能促進、疲労回復、鎮痛、抗不安、抗真菌、自律神経のバランス調整、冷え症の改善、脱毛の予防
ブランドによりますが
5ミリリットル1600~2600円くらい。
【ユズの使用上の注意】
高濃度での使用は皮膚刺激を起こす可能性があります。
開封後は直射日光を避け、半年以内に使い切るようにしましょう。
圧搾法で採油された精油を肌に使用したあとは紫外線を避けましょう。
※アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
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