こんにちは

 
「戦う男のストレスをアロマで癒す専門家」
【ミスターアロマ】の星野知子です。
 
今日ご紹介するアロマは
女性に人気の香りです。
 
 
「女子力アップアロマ活用講座」
というセミナーを
過去
何度か開催しました。
 
その時
 
お好きな香り
ご自身に必要な香り
を選んでもらい
 
「オリジナル香水」を作る
というワークをしたのですが
 
8割の女性が
 
この香りを
チョイスしていました。
 
 
カクテルの
カルーアミルクのような

バニラのような

甘い香りの
「ベンゾイン」です。
 
 
写真出典
 
甘い香りは
苦手な男性が
多いかもしれません。
 
 
しかし
「ベンゾイン」は

“なんでも1人で頑張りすぎてしまう人”

“弱音を吐けない人”
 
そんな男性に
お薦めの香りです。

 
人に甘えたり頼ったり
相談したり
することを
助けてくれる香りなのです。


人は

自分1人だけで考えていると
どうしても
視野が狭くなりがちです。

自分の中の枠からでれなかったり
発想が小さくまとまってしまったり、、

そんな時
他人に相談したり
まわりの人の
助けを借りることで

良いアイデアがでたり
ワンランク上に成長できたり
するものです。




つい

“なんでも1人で頑張りすぎてしまう”

そんな方は
ぜひ試してみてください。



学名 Styrax benzoin Styrax tonkinensi

抽出部位 樹脂

科名 エゴノキ科      

抽出方法 揮発性有機溶剤抽出法 

 

 

「ジャワ島渡来の香り」

という意味が

名前の由来です。

 

古くから

インドでは

宗教儀式の薫香で使われてきたり


後にカトリック教会でも

“悪霊祓い”や

薫香の主成分とした使われたアロマです。

 

薬や香水の原料としても

使われてきました。


ヨーロッパでは

エリザベス朝時代から


フライヤーズ・バルサム

(ベンゾインのチンキ)や

バージンミルク(ローション)

という名前で

知られていました。


※チンキ=チンキというのは、アルコール度数40度前後の強めなアルコール類にハーブなどの植物を漬け込んで有効成分を浸出させた液体のことです。

 

ベンゾインは

ジャワやスマトラ、タイを中心とする

東南アジアに多く生息する

熱帯の樹木になります。

 

ラオスやベトナム、タイを主産地とする

シャムタイプ(Styrax tonkinensis)と


インドネシア周辺で採られる

スマトラタイプ

(Styrax benzoin/Styrax paralleloneurum)

とがあります。


シャムタイプは

安息香酸を約80%含み

甘い香りのため

香水用途に多く使われ

 

スマトラタイプは

桂皮酸を80%含有。


シナモンの香りが強く

シャムタイプよりスパイシーなので

オリエンタル調の

香りの補強に使われます。


 

20mほどに成長する

落葉広葉樹で

硬い殻をもつ果実を実らせます。


下を向いて咲く

白い花が開花すると

枝一面白くなります。


植林後7~8年から

樹液が抽出できると言われており


樹木の樹皮に切り込みを入れると

黄色の樹液と白色の樹液が

徐々に分泌されます。

 

 
写真出典


この樹液を採取し

乾燥させると固形化し

黄色~赤みを帯びた

灰茶色の樹脂となります。


 

写真出典


精油は

その樹脂から溶剤抽出法で

抽出します。



ベンゾインなど

樹脂系の精油は


ベース(ラスト)ノートとして

香水などの

香りの保留剤として

配合されることが多いです。

 

ベンゾインは

特に粘性が強くて

揮発速度も遅く 


6時間以上経過しても

香りが持続するそうです。

 

そのため

香水などでは

揮発速度の速い柑橘系などと

組み合わされることが多くなります。


かなり粘性が高いため

100%原液は

使いにくいかもしれません。


冬場など

すぐ固まってしまいます。


15~50%にあらかじめ

希釈されたものが

使いやすいと思います。


50%希釈のプラナロム


30%希釈の生活の木


希釈してあるものでも

ドロッパーからなかなか出にくいので


ドロッパーを外して

ガラスのスポイトを使うのが

お薦めです。


詰まりやすいので

アロマディフューザーには

向いてないかもしれません。



心への作用


甘く優しいバニラのような香りは

和名で

「安息香」と言われるとおり

“安らかな息(呼吸)になる”

香りです。


成分の

安息香酸ベンジルの鎮静作用から


ストレスで

浅くなった呼吸を

スローダウンさせてくれます。


嗅いだだけで


幸福な気持ちになり

悲しみを和らげてくれます。


これは

成分の安息香酸やバニリンの持つ

“多幸感作用”から

くるものです。


美味しいものを食べた時の

幸せな感情に似ているかもしれません。


ですので


ストレスからの

暴飲暴食を防ぐ効果も

期待できます。



甘いものが

やめられない時など

ベンゾインの香りを

嗅いでみてください。



不安や孤独感を癒し

心の中を温めてくれます。



誰かに大切にされてる安心感


それに似た感情を

与える効果が高いと

いわれています。



だからでしょうか?


今年の

私のお薦め精油は

「ベンゾイン」でした。


2019年星座別お薦めアロマ



長女が嫁にいき

春から三女も東京

次女はデートで留守がち


1人の日が

増える私に


これから必要となる

香りなのかもしれません。



緊張、不安、孤独感、喪失感などを

和らげてくれ

心を穏やかにしてくれると

いわれています。


気持ちがピリピリして

言葉や態度がとげとげしく

なっている時


しばらくそっとしておいてほしい時


1人で狭い所に

籠っていたいような気分の時


マンダリンとのブレンドが

とてもお薦めです。



心を鎮めつつ

集中させる香りなので

瞑想時にもお薦めの香りです。


 

体への作用


鎮静と去痰作用があるので

ストレスに関係する

呼吸器系疾患にお薦めです。


気管支炎や喘息

喉の痛み、咳がひどいとき


吸入や芳香浴をすることで

症状が緩和されることが

期待できます。


風邪でもないのに

咳だけが止まらない場合


デコルテ、肩胛骨、みぞおちなどへの

オイルトリートメント

(オイルマッサージ)に

ベンゾインを少量使ってみてください。


抗感染症作用があるので
膀胱炎や尿道炎といった
泌尿器系の感染症にも
お薦めです。

鎮静作用から血液循環を促し
血圧を下げる効果もあります。

体を温めてくれるので
関節炎などの痛みの緩和も
期待できます。

尿量を増やすといわれており
膀胱炎の回復にも
役立つといわれています。

膵臓の働きを強化し
血糖値を抑制する働きから
糖尿病の方にもお薦めです。


スキンケアでは

溶剤抽出法で溶剤が使われているため

フェイシャルにはあまり向きませんが


チンキで使われている時代は

防腐効果や

消炎消毒作用があるため

化粧品によく配合されていました。



瘢痕形成作用
(肉芽組織の形成を助ける)や
傷を癒す作用があるため

乾燥肌、老化肌
あかぎれやしもやけ、凍傷
ケロイド、切り傷に効果的です。

皮膚軟化作用や消毒作用があるので
乾燥性湿疹や
乾燥から固くなった皮膚
かかとのひび割れや手荒れ対策に
お薦めです。

キャリアオイルに溶けにくいので
手作りのみつろうクリームや

私は市販のハンドクリームに
混ぜてつかっています。

日焼けを防止する作用もあります。
 
 
【主な薬理作用】
 
抗カタル、抗感染、抗炎症、鎮静、駆風、瘢痕形成、利尿、去痰、癒傷、冷えの改善、食欲増進、強心、血行促進、呼吸器系の強壮、血糖値の抑制、神経バランス、抗肺炎、収れん、瘢痕形成、保湿、抗炎症、あかぎれ、しもやけ、切り傷の改善、日焼け防止、皮膚軟化
 
ブランドによりますが
10ミリリットル2700~4400円くらい。
30%希釈のものは
10ミリリットル2000円くらい


【ベンゾインの使用上の注意】

香りが強いので少量(30mlの基材に1~3滴)で十分です。

冬場は固まるので

暖かい所に置いてください。

妊娠初期は使用を避けてください。
まれに敏感肌を刺激するので注意してください。


※アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。