セレクトセール2024の1日目。1歳馬セッションが終わった。

 

デルフィニアⅡの2023は歴代最高額5億9000万円(税込み=6億4900万円)で落札され、ディナシーの6億3000万円を超え、歴代最高額となった。

 

 

このほかにも高額馬が続出し、盛況を博しました。

 

さて、1日目の高額馬上位4頭のうち、3頭の血統には「ある共通点」がある。

 

今年のnoteブログの記事「この情報を知らなければ乗り遅れる」をご購読された方にはおわかりかと思います。

 

 

 

3頭の血統の「ある共通点」については、去年のnoteブログの有料記事にも関連します。

 

 

みなさんはお気づきでしょうか。

 

それでは、該当する3頭の5代血統表を下に掲げます。

 

 

第1位(5億9000万)デルフィニアⅡの2023(牡=父キタサンブラック)

 

第2位(4億円)アスコルティの2023(牝=父キタサンブラック)

 

第4位(3億4000万円)イーヴンソーの2023(牡=エピファネイア)

 

この3頭の「ある共通点」を持つ馬は、個人馬主にとっては、「走る馬」と考えられていて、結果、競り値が吊り上げられて、3億、4憶、5億の値がついた。

 

もちろん、セレクトセールの例年の結果のように、高い馬がそのまま活躍するとは限らない。

 

でも、市場では、「ある共通点」を持つ馬は良血で日本ではまだまだ希少価値もあるということも手伝って、価格が高くなる、というのは「常識」であり「暗黙の前提」であることに間違いない。

 

今年のこの記事は、そうした「常識」であり「暗黙の前提」であるものをあえて言葉にした、というのが書いたあとの私の率直な感想でした。

 
そういう意味では、何も新しいことは書いていない。
 
でも、生産者や個人馬主ではない私たち競馬ファンにとっては、今回書いた内容は耳新しさをもって迎えられたところもあったのではないでしょうか(「目から鱗」という感想をいただきました)。
 
もし、そうであるならば、とても嬉しいことで、書いて良かったと思っています。
 
それからあともうひとつ。
 
この「ある共通点」を持つ馬の一部は気性難を抱えて、セン馬が多いということも、資料を調べる過程で見えてきました。
 
おそらく、この知識も生産界では「常識」なのでしょう。
 
私の役割は、このような「常識」を可視化して、1口馬主の常識にしていくことだと考えています。
 
これからも、本ブログ「相馬の梁山泊」とnoteブログの「1口馬主講座」をよろしくお願い致します。