G1サラブレッドクラブのカルテシウス(牡、父キズナ栗東福永祐一厩舎)が、7月7日の日曜函館5Rの2歳新馬(芝1800m)でデビューする。
この半兄、フリーフォール(牡、父ヴィクトワールピサ、母ワイ、2013年生まれ)に私は出資していた。
角居厩舎の魅力もあるが、この馬の決め手はなんといっても血統にある。
4代母に名牝ミエスク(Miesque)の名前が見える。
祖母のRumplestiltskin(ランプルスティルツキン)はGⅠを2勝(マルセルブサック賞、モイグレアスタッドS)。
叔母のタペストリー(Tapestry)は14年に英G1のヨークシャーオークスを制している。
まさに珠玉の良血馬で、1口125万円は高かったが、馬体もふっくらして私好みで良く、第一希望で見事にゲットした。
ただ、名前が気に入らなかった。
母父ガリレオ(Galileo)はあの天才科学者。
父のヴィクトワールピサの名前の一部にもなっているピサの斜塔で、自由落下の実験をしたのはあまりにも有名。
この2頭に関連させてのネーミングで、命名者のセンスはいいとは思う。
でも、フォール(落ちる)では、あまりに縁起が悪い。
そう思った。
フリーフォールは3歳新馬戦2着の後、未勝利戦13着ときて、3走目で勝ち上がった。
これから、というときに屈腱炎を発症して、長期休養に入り、7か月目に屈腱炎を再発して引退、抹消となった。
嫌な予感は当たった。
母ワイのこの血統、その後にG1サラブレッドクラブで度々募集された。
あの金子オーナーにセレクトセールで1億4,580万円で落札された(牡、父ディープインパクト)こともあるが、この金子オーナーのアナレンマの2勝が最高成績で、フリーフォールのきょうだいはなかなか結果を出してくれない。
これだけの良血なのに。
馬は血統だけでは走らない。
そんななか、フリーフォールの半弟カルテシウスが7月7日に函館でデビューを迎える。
私は既にG1サラブレッドクラブを退会したが、やはりフリーフォールの無念をカルテシウスに晴らしてもらいたい。
応援します。