(1)「カトマンブルーの2023」が大人気

 

みなさん、選馬はかどってますか?

 

私のほうは、今年は、自分でも意外な結論で少々戸惑っています。

 

詳細は後日、報告させてもらうことにして。

 

今回は本年度(2024年)募集馬「カルマートの2023」についての話になります。

 

父オルフェーヴルで1口70万円の牝馬。

 

社台は関東(菊沢 隆徳)の預託。

 

 

なぜこの馬に注目したかというと、4年前に私がnoteブログで書いた有料記事(👇下に貼っておきました)で書いたカンティプール(募集時名カトマンブルーの2019、メス5歳)と同じ、オルフェーヴル産駒だからです。

 

 

 

 

今年の募集馬でカンティプールの妹(カトマンブルーの2023)がいて、大変な人気になっています。

 

それというのも、この姉のカンティプールは獲得賞金こそ6,686万円ですが、その成績が28戦2勝 [2-8-6-12]。

 

連対率が3.57、複勝率が5.71という、とんでもない数字を叩き出している馬です。

 

1口35万円でこれだけ楽しめるのですから、この馬の出資者の方はカンティプールが出走するたびに楽しみでならないのではないかと思います。

 

昨日の京都の稲荷特別(2勝クラス、芝2000m)でも2着にきました。

 

この馬を軸に馬券を買っていれば、損をすることはまずない。

 

1口馬主どころか馬券師孝行の馬、ということになります。

 

(2)「カルマートの2023」の推し材料

 

4年前の有料記事に戻りますが、ネタバレにならないようにぼかして書きますが、オルフェーヴル産駒で活躍する馬はいずれも馬体が大きい馬が多い。

 

試みに賞金上位10頭のデビュー時の馬体重を挙げてみました。

 

ラッキーライラック(メス):2017/08/20、2歳新馬;480kg

ウシュバテソーロ(牡):2019/08/25、2歳新馬;506kg

オーソリティ(牡):2019/07/07、2歳新馬;494kg

ショウナンナデシコ(メス):2019/09/29、2歳新馬;460kg

ジャスティン(牡):2018/10/08、2歳新馬;486kg

エポカドーロ(牡):2017/10/09、2歳新馬;484kg

ヘリオス(セ):2018/08/18、2歳新馬;472kg

シルヴァーソニック(牡):2019/01/20、3歳新馬;446kg

アイアンバローズ(牡):2019/07/27、2歳新馬;474kg

マルシュロレーヌ(メス):2019/02/03、3歳新馬;446kg

 

やはり、概ね480kgオーバーでデビューしている馬が多いようです。

 

それ以下の馬体重デビューの馬は3歳にずれこんでいます。

 

これは、成長を促すために2歳時でのデビューを控えた(デビューできなかった)と考えられます。

 

「小さいオルフェーヴル産駒は走らない」

 

この鉄則を生産者は知っていた。

 

そこで、生産者が「ある工夫」を施した結果、「ある条件を満たしたものが走るオルフェーヴル産駒である」と私は推測し、結論付けました。

 

 
ちなみにカンティプールのデビューは2021/06/27(2歳新馬)で476kgでした(結果は7着)。
 
オルフェーヴル産駒の賞金上位10頭にも顔を出しているシルヴァーソニックは、上の記事を書いた時点では、デビュー済みでしたが、この「ある条件」を満たしています。
 
さて、話題を今年の募集馬「カルマートの2023」に戻しますが、この馬も記事に書いた「ある条件」を満たしています。
 
試みに「新・測尺評価法」で測尺を計算・評価してみました。
 
カンティプールの募集時のものも下に掲げました。
 
両馬とも体高・体重がプラスに出ています。
 
これも生産者が「ある工夫」を施した結果とみることができるでしょう。
 
ただ、注意したいのは、言い出した自分で言うのもなんですが、この手のいわゆる「競馬必勝法」には罠が仕掛けられていることが往々ににしてある、ということです。
 
つまり、生産者が「ある工夫」を施した結果、「ある条件」を満たした馬が必ず走る、とは限らないのです。
 
当然と言えば当然ですが。
 
私が上の有料記事で最終的に◎を打った2頭(カンティプール、ロックバウンド)のうちのロックバウンドのほうは未勝利でした。
 
この当時はまだ「新・測尺法」は開発していませんでした。
 
今から思えば、「新・測尺法」を使ってもっと精度の高い予想をしておけば、と少し後悔しています。
 
(3)「カルマートの2023」の評価は結局わからない
 
ただし、私は「カルマートの2023」には行きません。
 
なぜか。
 
 
「カルマートの2023」ときょうだいの測尺を比較してみました。
 
なんと、きょうだいで2頭の馬が体高・体重ともにプラス。
 
けれど、成績は未勝利と1勝。
 
体高・体重ともにマイナスのリトミカメンテだけが一番成績上位で3勝という、思わぬ結果になりました。
 
これを見てわからなくなった。
 
このブログでさんざん自画自賛している「新・測尺評価法」ですが、これも絶対ではない。
 
「競馬必勝法」にはくれぐれも用心しなければならない、という自己否定のようなことを書いて、今回は締めくくらせていただきます。