現在、社台・サンデーの2024年募集馬選定有料記事に向けて、データを整理している。

 

そんななかで、気づいたことがある。

 

やはり、依然としてサンデーサイレンスの血が圧倒的な優位を誇っていて、非サンデー系の馬が重賞競走を勝つことが難しい。

 

勝ったとしても、サンデー系種牡馬が不得意とする芝1200m、もしくは非サンデー系でもなんとか勝負にダート持ち込めるダート戦であった。

 

今月号のクラブ会報「Thoroughbred」では、社台&サンデーサラブレッドクラブがJRAの全G1競走を完全制覇したことを記念する特集を組んでいた。

 

その残り最後のG1高松宮記念を勝ったサンデーサラブレッドクラブ所属のマッドクールは父Dark Angel(Northern Dancer系 ) ×  母Indian Ridge(Klairon系)で、サンデーサイレンスの血を含まない非サンデー系の両親から生まれた子だった。

 

さしもの社台グループであっても、自家生産馬、しかもサンデーサイレンスの血を引く馬では、1200mのG1は勝てない。

 

勝つには外国から適性のある馬を連れてこなければならない。

 

この現実を再確認した瞬間であった。

 

 このように、サンデーサイレンスの血はスピード値をアシストするものの、芝1,200を勝ち切るスピードとはまた違ったものである。

 

それはともあれ、もうひとつ、いゆわゆる奇跡の血量、サンデーサイレンスの4×3(3×4)を持つ重賞優勝魔が多いことだ。

 

これは、生産馬のトータルに占めるサンデーの4×3(3×4)も多いことから帰結される、当然の現象なのだが。

 

ということは、重賞優勝という結果が、奇跡の血量による効果か否かを検証することが難しい。

 

もちろん、全生産馬をベースに厳密な統計分析をすれば奇跡の血量と重賞競走優勝の因果関係の優位性を判断することができる。

 

しかし、私にはその能力も気力も時間もない。

 

つまり、何を言いたいのかというと、サンデーサイレンスの血を持つことがレースパフォーマンスを上げるうえで有利なのはわかっているが、それでは、1口馬主で当たり馬をゲットするために、どのサンデー系の馬を選べばいいか、という段になると、あまりにも多すぎて、どこから手をつけたらいいかわからない。

 

そんなわけで去年の有料記事は非サンデー系、特にSadler's Wellsの血を持つ馬を分析してnoteブログの有料記事にUPした。

 

 

 

この記事では、2023年の社台・サンデー募集馬のなかから3頭を抽出したが、このうちの2頭

 

グローサートラウム(牡馬、父ダイワメジャー、募集馬名ナッシングバットドリームズの22)と

 

アルハイルフォート(牡馬、父、Frankel募集馬名外)ワディハッタの22)

 

が早くも入厩し、早期デビューに向けて準備をしている。

 

アルハイルフォートは募集時のコロンとした体形からすっかりと変わって、スッキリ引き締まった競走馬らしい体形に進化した。

 

グローサートラウムは父のダイワメジャー譲りの筋肉量としっかりとした骨格が魅力。祖母がデインドリームというのも楽しみだ。

 

 

入厩していない残りの1頭は私の出資馬エンスエーニョ(牝馬、父Frankel募集馬名ドリームアンドドゥの22)ということになる。

 

早く前記2頭に追いついてもらいたい。

 

ということで、今年の社台・サンデー募集馬選定有料記事は、近年台頭しつつある非サンデー系の種牡馬の血について書きます。

 

過去3年で一番手ごたえを感じている内容で、新しい発見にワクワクして、調べながら興奮を隠すことができません。

 

乞うご期待!