(1)はじめに

 

誰も書いたことがないものを書きたい。

 

誰も読んだことのない記事を読者のみなさんにお届けしたい。

 

そんな気持ち一心でこのブログの更新を続けている。

 

だから、今まで書いてきたことは、しばしば独断と偏見と多くの誤りに満ちた内容の記事ばかりだと思う(たぶん)。

 

それなのに、批判やクレームを言うこともなく、読者のみなさんに読んできていただいて、本当にありがたく思っております。

 

誤解を恐れずに書けば、本当は批判や疑問の声をもっといただきたいと思っています。

 

活発な議論を通して、血統のこと、馬体のことが、もっと見えてくるし、それが私と読者のみなさまに益することになるのは間違いないと思うからです。

 

 

(2)オセアニアはスプリンター王国

 

前置きが長くなりましたが、今回はオセアニア産馬について考えてみたいと思います。

 

きっかけは、次の記事。

 

 

 

ラッキースワイネスLucky Sweynesse(セン、7歳、23戦15勝)という馬が骨折したというニュースになります。

 

香港スプリントを初めとする香港のG1を4勝した名スプリンターだそうです。

 

私は海外の競馬にはあまり詳しくなく、正直、この馬の名前はこのヤフーニュースで初めて知りました。

 

 

 

ラッキースワイネスはニュージーランド生まれで、父のSweynesseはオーストラリア産馬。

 

オセアニアからはあまたの名スプリンターを輩出している。

 

古くは2006年のスプリンターズステークス(G1)を勝ったテイクオーバーターゲットを思い出すことができる。

 

そういえば2010年の高松宮記念(G1)を勝ったキンシャサノキセキもオーストラリア産馬だった。

 

ほかには、スニッツェルも豪州産で、代表産駒にはマイルのG3を3勝したヤングマンパワーがいる。

 

ラッキースワイネス骨折のニュースで、改めてスプリント王国オセアニア産馬の特徴を再確認することとなりました。

 

 

(3)ダノンエアズロックは不発、コスモキュランダは?

 

そんななか、今年の3歳は母オセアニア系の馬2頭が話題をふりまいた。

 

豪州産牝馬モシーン産駒のダノンエアズロック(牡馬、父モーリス)はプリモシーン(牝馬、父ディープインパクト、フェアリーS(G3)、関屋記念(G3)、東京新聞杯(G3)の重賞3勝)の半弟ということもあって、2022年 のセレクトセールでは4億9,500万円もの落札額をつけた。

 

鳴り物入りのデビューで2連勝したが、 初めて挑戦した重賞競走の報知弥生ディープ記念(G2)では7着とケチをつけた。

 

その報知弥生ディープ記念を勝ったコスモキュランダ(父アルアイン)も母サザンスピードが豪州産で奇しくもオセアニア系である。

 

このコスモキュランダが4月14日の皐月賞に出走する。

 

ザンスピードはオーストラリアのG1コーフィールドカップ(芝2400m)、G2マカイビーディーヴァステークス(芝1600m)などを勝ってはいる。

 

オセアニア産馬特有のスプリント戦のスピード値を継承しているか、というと疑問だ。

 

また、母父のSouthern Imageはアメリカ産馬で、G1を3勝している。

 

ピムリコスペシャルH(ダート9.5F)、サンタアニタH(ダート10F)、マリブS(ダート7F)。

 

ダート中距離馬ということになるが、スピード適性という点ではどうか。

 

つまり、コスモキュランダはスプリントからマイルの距離について日本で活躍した母オセアニア系の馬の特徴からは少し外れる。

 

皐月賞は中距離なので、そこをどう評価するか。

 

そもそも母オセアニア系の馬が日本で2000m以上のG1を勝った事例となると、それは微妙だ。

 

(まだデータを全部調べていないので、「微妙」と書いたが、実際にいるのか、いないのか。いるとしたら何頭でそれは何という馬なのか。きちんと調べていません。すいません。)

 

だから、消しといきたいのだが。。。

 

そうも簡単に消しきれない。

 

 

なにしろ、鞍上に桜花賞で剛腕を見せつけたモレイラを擁し、父は皐月賞を勝ったアルアインだ。

 

皐月賞の過去のデータからは、今まで好走した母オセアニア系はいない。

 

いま、悩みに悩んでいる状態。

 

読者のみなさまのご意見をぜひ頂戴したいと思います。