ピアノコンチェルト(協奏曲)で最も有名なものがチャイコフスキーピアノ協奏曲1番だろう(主観が入っている)。
むかし、私はクラシックファンだった。
特にピアノ曲が好きで、レコードをたくさん持っていた。
同じ曲でも違うピアニストで聞き比べをした。
チャイコフスキーピアノ協奏曲1番はそれこそ多くのピアニストが弾いているが、一番のお気に入りは天才と言われた女性ピアニスト、アルゲリッチだ。
クラシックやピアノ曲に興味がない人も、彼女の若いころの写真を見てもらえば、ゾッコンになること請け合いだ。
マルタ・アルゲリッチ(1941~)。アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。1965年、24歳のときショパン国際ピアノコンクールに優勝し、以降、世界で最も実力のあるピアニストのひとりとして絶大な人気と名声を博している。
現在、78歳で現役のピアニストとして活動している。
特に日本との関係が深くあ、彼女の名前を冠した別府アルゲリッチ音楽祭で毎年来日している。
それにしても、若いころのアルゲリッチの写真を見るだけで、うっとりと見とれてしまう。
女優としても通用する美貌だ。
そのうえ、ピアノを弾かせたら神がかり級の腕前。
そのアルゲリッチのチャイコフスキーピアノ協奏曲1番をユーチューブで久しぶりに聴いたら鳥肌が立った。
情熱的な演奏。
アルゼンチンタンゴのリズムの持つ民族性、とでもいうのだろうか。
アルゲリッチの天性の、音に対する鋭敏な感覚から繰り出されるチャイコフスキーはズシンと直球でくるね。
クラシックファンもそうでない人も一度聞いてみてください。
それにしても、このコンサートホールに居合わせた人は幸福な選ばれた人だ。