大魔神佐々木が、持ち馬の名前をつけるとき、必ず「ヴ」をつけるという。
そうすれば、活躍する強い馬になるのだ、とか。
「ヴ」のつく馬で、何か強いのいたっけ?
オルフェーヴル、エアグルーヴ、ヴァーミリアンぐらいしか思いつかないぞ。
ブエナビスタはヴエナビスタでもブエナヴィスタでもないし。
でも、オカルトな理由で大魔神が名付けたヴィルシーナもヴィブロスもG1を勝っちゃうし、シュヴァルグランもG1に手が届きそうなので、名前の威力は恐るべし。
競走馬の名前で、私の好みは、佐々木主浩に似ていて、濁点がつく馬。
とくに「ガ」が初めにつく馬が、なんか強そうで好きだ。
しかも、あまり凝った名前ではなく、短いシンプルな名前が好きだ。
ガルダン(新潟記念、オールカマー2着)、ガレオン(NHK杯2着、ダービー4着)
「ガ」音の濁音の力強さで始まり、「ン」でじっかりと、決意のように口を閉める。
いい易いし、覚えやすい。
いいじゃないか。
でも、ガルダン、ガレオンともに重賞勝ってない。
なんだ、弱いじゃん(笑)。
さて、私が社台・サンデーの1口馬主で命名した馬のなかにガムラン(父.シンボリクリスエス)がいる。
母がスカーレットベルなので、ベル=鐘からの連想で、インドネシアの伝統音楽ガムランと書いて応募した。
ガムランは銅鑼や鐘やなどを打ち鳴らすスタイルだが、はっきり言って、ベル→ガムランはやや強引な牽強付会かなと思ったが、採用された。
スカーレットベルの母はスカーレットレディ。
スカーレットレディは、言わずと知れたヴァーミリアンの母でもあるので、ガムランはその甥にあたる。
もうひとつの命名理由は、このヴァーミリアンの韻も踏んでいる。
「ガ」始まりで「ン」で終わるルールに当てはあまり、私としてはこの馬名けっこう気に入っていたのだけれど、ガムランは1000万下止まりの3勝で競走生活を終えた。
無冠のガルダンやガレオンのあとを追うような名前だから、やっぱり駄目じゃん(笑).
馬のガムランは大成できませんでしたが、インドネシアの伝統音楽ガムランは、大変素晴らしいものです。
これを聞いていると、日本のお祭りで演奏する神楽の遠いルーツのような気がしてくる。
祭り囃子の音色がどこからともなく聞こえてくると、気もそぞろになり、つい音のするほうへ出かけてゆく。
素朴なアジアの祭りの音楽は、魂をギュッと掴む何かがある。
ユーチューブのガムラン音楽を貼っておきました。
興味を持たれた方は、一度聞いてみてください。
https://youtu.be/6RjILfJKxqQ?t=138