このブログのタイトルは「相馬の梁山泊」という大それた名前をつけている。
1口馬主のクラブについて、主に馬体を中心に選馬の目を養い、多くの競馬ファンと活発な議論をしたい。
そんな願いが籠もっている。
馬体論という今回のテーマは私が一番やりたかったことだ。
早速、本題に入る。
社台サラブレッドクラブの成績は近年、低迷しているので、「この馬を取ってはいけない」と書けば、根拠に関係なく、ほぼ的中する。
それでは芸がないので、サンデーサラブレッドクラブの募集馬を中心に、好成績を残せる可能性を持つ馬と、そうでない馬を馬体の面からふるいにかけてみることにする。
まず、私だったら敬遠したい馬。
たとえば、158アナスタシアブルーの16(サンデー関西)。
胸前の筋肉の張りが目立ち、トモにも十分な筋肉がついている。
いわゆる馬っぷりがいい部類に入ることは間違いない。
しかし、私はこのタイプの馬はできれば避けたい。
調教後についた筋肉は良い筋肉だが、調教前の余計な筋肉は、動きを固くし、故障につながりやすい。
だから筋肉量が多い馬には注意が必要だ。
ディープインパクト産駒だが、リーチザハイツも募集時の写真は筋肉ムキムキタイプであったが、デビュー後の3歳時に骨折をして、残念ながら引退に追い込まれた。
妹のディヴァインハイツもやはり筋肉豊富な馬であったが、デビュー後に筋肉痛で長期休養を余儀なくされている。
ただし、このような筋肉量が多いタイプの馬でもダートで活躍するケースがある。
アナスタシアブルーの16は父がオルフェーヴルで、産駒はまだデビューしていないから、ダート適性の有無は判断できない。
絶対に走らない、とは言い切れないものの、やはり、様子見でいくのが無難だろう。
164マトゥラーの16(サンデー関西)も豊富な筋肉からいやでも目を引く馬で、人気沸騰必定だ。
だが、同様の理由で積極的に取りにいきたいとは思わない。
父がロードカナロアで、これも産駒がダートを走ったことがないので、何とも言えないが、ロードカナロアの父、キングカメハメハ産駒は日本のダートG1戦で活躍馬を輩出したから、こなせる馬も出てくるかもしれない。
アナスタシアブルーの16かマトゥラーの16の2択なら、私は後者を選ぶ。
募集時、筋肉量に見劣りする馬は、成長途上にあるか、競走能力がない馬だ。
だから、ノビシロを見込んで出資するのならともかく、敬遠するのが基本だ。
多少の筋肉量があって、活躍の見込みがある馬を選ぶとしたら、どのような馬を選ぶのか。
尻がひとつのポイントとなる。
尻の丸い馬が相馬のセオリーだ。
これは、馬見のコツが書かれている本ではよく言われていることだ。
角が立っている馬より、尻が丸い馬を選べ。
今回の募集リストで言うと、154アルテリテ(サンデー関西)がこれに該当する。
いま、2度目の旬を迎えたハーツクライ産駒であるが、厩舎の関係で過剰人気することはないだろう。
当然この馬も私の候補の上位に入っている。
DVDの動きに注目したい。