アロマでは、やはり香りの女王と言えば、
ローズの香り



それも、ブルガリア産のダマスク・ローズ種が一番、香り高いと言われています。
実際に、いろいろな産地のローズを嗅いでみると、
ダマスク・ローズと言われているものが、一番、ウットリ気分になる香りです。
(ローズも様々な香りがあります。園芸ショップで、バラの鉢植えをみかけたら
嗅いでみるといいかもしれません。それぞれ、違う香りがする体験ができますよ)
そして、ローズの精油は、1滴=120輪の花。
(1kgの精油を生産するのに、3~4トンの花が必要)
希少なのです。
今回、
アロマテラピーの学校の深須さんによる
ブルガリアローズの現地視察研修の報告会に行ってきました。

↑スライドの一部です。
◇ブルガリアという国の歴史
世界一のローズ精油生産国となっているブルガリア。
ブルガリア王国が、3世紀に建国されるも、
ビザンツ帝国(ローマ人)、オスマントルコ帝国などに征服され、
近代では旧ソビエト連邦の属州として1989年まで
その独自の文化色を出すことが許されなかった歴史を経ています。
その結果か、どうかは、明言できないのですが、
長い間、山の中などで独自の文化を細々と(でも、きちんとした建物の中で)
独自の文字であるキリル文字を伝え、文化慣習を伝えていたそうです。
ローズの花は、ローマが世界を席巻していた9世紀ころに、
インド→ペルシャ(トルコ)→メソポタミア・ダマスカス(今のシリア)を通じて、
ブルガリアの土地に入ってきたとのこと。
というわけで、実はローズの香りは、”オリエンタルな香り”だったそう。
これは、なんか儲かりそう(かどうか、わかりませんが。)と思ったブルガリア王国の人々。
国民全体で育てて、外交貿易に使っていたそうです。
それが受け継がれて、現代に入っても、国策で、ローズ栽培と香り製品を守っているそうです。
◇ブルガリアでの生産バラの花は、5月に一斉に咲き、
20日間ほどで終わってしまいます。
この時期は、毎日、畑に入って、花を摘んで、香り抽出所(蒸留所)へ運搬するために
大忙しなのだそう。
そして、季節労働者(移民や移動民族の人々)が多く入り、助けてもらっているのだそう。
アロマを学ぶと、フローラルウォーター(アロマ水)は、
精油を作る過程で、余った水分がそれである、と学びますが、
ブルガリアでは香りが商品であり、生産量が多いためか、
ローズ水と、ローズ精油は、別々の釜で作るそうです。
また、全ての香りの品質は、国立バラ研究所が管理していて、
おかしな香りが出て行かないよう、品質保持に重点が置かれているとか。
◇昔の商取引
これは、ムスカリという容れ物で、中に、小さなガラス瓶が入っていて、
ガラス瓶の中に、バラの香りエキス(現代で言う精油?)が入っています。
こちらは、古いもので空いていませんでしたが、
封蝋をするほど、香りの管理がなされていて(密封後、開封されたか、どうか管理するため)
その昔は、これを商取引の際に、開いて、香りを嗅いで、
いい香りだと商談成立する、と言う流れだったとか。
◇現在の、現地での販売瓶(と、ローズハンドジェルの制作)

右側が、現在、現地で買えるローズ水の瓶。
ローズの写真が、アップで見える、とても素敵な瓶です。(プラスティック製です)
だいたい、9割が貿易品として輸出されるそうで、地元では1割だけ残る。
現地でも、それなりのお値段がするそうです。
◇ローズ精油の主芳香成分、成分の作用
主たる芳香成分は、シトロネロール, ゲラニオール, ローズオキサイド, 酢酸ゲラニルなど。
その香りは、成分の配合によって甘く香ったり、若草のような香りだったりと変わりますが、
主な作用としては、
心理面
自尊心をサポートする、落ち着き、高揚作用
身体面
女性特有の体の機能をサポート、肝臓の浄化作用
美容面
収斂作用 (肌のハリ・弾力を取り戻す)、軽い傷の修復など
と言われています。
その昔、エジプトのクレオパトラは、ユリウス・カエサルを魅了するために、
ローズの香りを身にまとっていたと言います。
女性にとっても、男性にとっても、魅惑的な香りなのでしょう。
こちら、アロマセラピストさんで、ローズを使う施術をなさっている方は、
話を聞く機会があるといろいろな発見があると思います。