災害時のポリ袋調理でおすすめする料理

なかったことにする薬膳とエイジングケアの簡単薬膳でアラフィフからのカラダを整える、大阪・枚方の簡単エイジング薬膳講師・エイジング料理研究家、モーリーこと森澤孝美です。

26年前の今日、阪神淡路大震災が発生しました。

20年近く大阪に住んでいますが、当時は東京で照明の仕事をしていました。

朝、出勤前にテレビのニュースで衝撃的な映像が目に飛び込み、会社に着いてからもオフィスのテレビは点けたままの状態だったと思います。

と言うのも、当時私が勤めていた会社は大阪に本社があるP社で営業所やショウルームを入れると、関西在住の方がとても多かったのです。

その日は普通に仕事をしましたが、翌日あたりからみんなで水を使わなくても洗えるシャンプーとティッシュやトイレットペーパー、カイロなどを会社を通じて送りました。

そして、停電時に自動的に電源が入る住宅用の保安灯を照明提案に必ず入れる事！と会社からお達しが出たものです。

その後、夫の転勤で関西に来ましたが、今度は東日本大震災です。私が知っている街、親戚や友人知人が被災したり実家も計画停電区域になり夜間の停電がありました。

わが家は幸いにも、戦後に起った大きな自然災害を避けるように暮らしていますが、いつまた何が起きるのかは誰にもわかりません。

自宅に居られないほどの災害、家屋の倒壊、ライフラインのストップがあった場合は、避難所に避難することが安全であると同時に、食料や飲み物、温かいものの支給をしていただける場所ということになりますね。

でも、もし自宅でも過ごせるのであれば防災グッズの中にある食料や、電気が止まってしまった冷蔵庫にあるものを食べて数日間は生活しなければならないかもしれません。

そうなった時に、どんなものを食べると良いのか？

わざわざ買いに行くことはできないけれど、どこの家の冷蔵庫にもあるものなら、何を作るのが良いのか？を書いてみます。

災害時のメンタルを整えるには温かいものを食べる

ガスや電気が止まってしまっても、カセットコンロとカセットコンロ用のガスがあればある調理ができます。

災害時は、不安やショックという強いストレスが加わります。

ストレスと関わるのは五臓の肝です。

ストレスが強くかかると、肝は消化器系に当たる脾を攻撃していく関係性があります。

つまり、ストレスから来る胃腸の不調が起る可能性が高いのです。腹痛や下痢、便秘などです。

こういう時は、すぐ食べられるパンでもおにぎりでも良いので、汁物やスープを添える事でお腹を温めることが大切です。

温かいものを食べると体温も上がります。

冬に災害が起きたら、暖房がない場所に数日過ごさなければならないかもしれないですよね。

そんな時に、温かいものを食べてお腹を温めると、安心できるし不安も少し薄らぐかもしれません。

調理ができる環境であれば、一番良いのはお味噌汁です。

味噌は発酵食品なので、停電で冷蔵庫が効かなくなっても腐りにくいですし、戦国時代の武将は戦地でのたんぱく源として必ず味噌を携帯していたのですから、たんぱく質も摂ることができます。

鰹節を細かくしてそのまま一緒に食べてしまえば、青背の魚の効能も得ることができます。

かつおは青背の魚で血を増やし、パワーである気も補います。鰹節菌をつけて発酵させているので胃腸への負担も少なく消化しやすい状態になっているので災害時の体にとてもおすすめです。

その他、冷蔵庫に残っていた野菜を具として入れてしまえばおにぎりや菓子パンだけより、栄養面も良くなります。

 

災害時は消化の良いものを選ぶ

もし、冷蔵庫の中や買い置きの常温保存の野菜があるなら、できるだけ消化が良く脾に良いものを食べます。

みそ汁の具材もそこから選びましょう。

じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、山芋（長芋）、にんじんなどが良いですね。

これらの野菜なら、一度に煮ておけば、洋風のスープやカレーに変えることもできますから。

野菜の他には乾物も使えます。

切り干し大根、高野豆腐、お麩などです。

乾燥物でも、豆類は時間がかかるため、災害時には向きません。

燃料をたくさん使ってしまうからです。

災害時に、調理ができる環境なら温かい味噌汁を作り、具材は消化が良くて消化器系を元気にするものを使うことをおすすめします。

そして、鍋などの調理器具を使うと、その後洗わなければならないため、断水時は使わないことです。

そのためのポリ袋調理があります。

過去に書いたポリ袋調理の記事、防災用の食料として備えておくと良いものを書いた記事を合わせてお読みください。

阪神淡路大震災で犠牲になられた多くの方のご冥福をお祈りします。合わせて、大切な方を亡くされた方の体験を無駄にしないよう、防災の備えも今一度見直してくださいね。

起きて欲しくはない自然災害ですが、地震大国日本に住んでいる以上、ある程度の備えとスキルは身につけておくことが、生きるための一つの技術だと考えています。

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