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先日『「臭い(におい)」と「匂い」と「香り」の違い』でいくつか本をご紹介しましたが、一冊だけ「匂い」という漢字表記になっていた本がありました。
それがコチラ 「匂いによるコミュニケーションの世界-匂いの動物行動学」
動物の行動について、情報伝達手段の一つとしての「匂い」にフォーカスしたものです。ヒトではなくネズミちゃんのニオイを使った行動のあれやこれやを実験・観察してあるのですが、ニオイって“情報伝達手段の一つ”なんですね。
絶世の美女と言われていたクレオパトラは香りを上手く使って男を誘惑したと言われてますし、アジアでは楊貴妃もムスクや沈香、クローブなどの香料を使い、時の皇帝を骨抜きにしたと言われています。もともとお綺麗だったそうですが、香りの相乗効果なのか、“皇帝を骨抜きに”出来るほどの威力
香りって凄いですね。
動物の本能の部分に働きかける“香り”だからこそ、昔から宗教儀式にも使われてきたのでしょうね。
潔癖男子だったナポレオンも、柑橘系の精油を使った「ケルンの水」と言われる香水を好んで使っていたそうです。今日ではその製法で作られた「4711」という香水があり、スペインで見つけて購入してきました。
<青いパッケージが「4711」です>
ナポレオンは柑橘系やローズマリーなどの爽やかな香りが好みだったそうですが、最初の奥さんだったジョセフィーヌは麝香やイランイラン、ジャスミンなどの濃厚な香りがお好きだったようで、この香りの好みの違いが離婚の原因の一つだったともいわれています。
ナポレオンの熱烈なラブコールで結婚したハズなのに、いつのまにやらお互いに「本能でヤダ」となってしまったのかもしれませんね
精油の化学なども面白いですが、元々歴史大好きな“歴女”の私。香りそのものや関係した人物の歴史を知ると、香りに関する学びもまた、面白さ倍増です
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