ブルーサイプレスとアボリジニの生活 | 精油生産者と消費者を繋ぐAroma of Australia

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国際市場対応の製品安全基準適合性評価機関の精油部門で精油の生産者と生産現場を回り、生産管理アドバイスを行っています。精油は単なる液体ではありません。植物の知恵と生産者の苦労や思いの結晶なのです。

ブルーサイプレス(Callitris intratropica, Baker and Smith 1910)は、オーストラリアの熱帯地域に自生してきた、ヒノキ科カリトリス亜科カリトリス属の樹木です。

アボリジニによる呼び名は部族により以下のように様々です。

  • Karnitirrikani (Tiwi族)
  • Gangi/Lanapu (Djambarrpu族)
  • Munlark (Rembarrnga族)
  • Katanj (Jawony族)

オーストラリアの入植者にはまた別の呼び名があり、「ノーザンサイプレス」と呼ばれてきました。 因みにニューサウスウェールズ州で多く見られる、「ホワイトサイプレス」(コルメラリス属)とは全く異なるものです。

ブルーサイプレス(Callitris intratropica)はオーストラリアのノーザンテリトリーの北部、インドネシア近くの島、クイーンズランド州北端の一部に見られる植物で、中南部で見られるCallitris亞科の木と比べて、樹皮の色が濃く、黒に近いのが特徴です。 また、強い紫外線や害虫から身を守るための香気成分を含んでいるのも注目すべき点です。

 

 

ノーザンテリトリーの北部のアボリジニは、ブルーサイプレス(Callitris intratropica)の、このような特性を生かして、蚊を避けたり、傷をいやしたりしてきました。 

 

アボリジニはブルーサイプレス(Callitris intratropica)の木を燃やし、熱により揮発する成分で蚊を避けてきました。 この効果は精油を使った試験で証明されています。 

 

これから季節、ガーデニングやキャンプには、ブルーサイプレスオイルの蚊避けを是非お試しください。

ブルーサイプレスオイルの虫よけスプレー6月に発売開始予定です。