紫草根(シコン)は、近年、抗腫瘍作用が注目され、白血病や乳ガンなどへの研究がなされていいます。

 

Lithospermum erythrorhizon  / ムラサキ /

シコン(紫根) / Lithospermi Radix

シソ目、ムラサキ科、ムラサキ属

産地:中国東北

東アジア温帯の各地、特に中国東北部に多く自生する多年草。

※日本へは607年ごろ遣隋使としての小野妹子らが持ち帰り伝えたとされている

 

写真は私のところで栽培した紫草の写真

絶滅危惧種であり、種子も管理されています。

特別に私のところで観察目的として栽培を許されたものです。

 

主要成分:シコニン(shikonin)

主な薬効:創傷治癒促進作用

シコニン、アセチルシコニン:抗炎症作用、肉芽促進作用

滲出液:抗菌、抗浮腫作用。

近年抗腫瘍作用が注目され、白血病や乳ガンなどへの研究がなされている。

出典:「生薬単」京都大学・近畿大学監修

 

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紫根の基原植物ムラサキ「紫」は、名前通りに根の部分が紫です。「紫」という漢字のなりたちは、紫という草の存在が先であり、紫草の根のような色ということで「紫」という漢字が後でできたそうです。

植物名は、「群れ咲く」が訛ったという説もあります。

 

アジア種のムラサキは絶滅危惧種に指定されており、種は厳重に管理されています。

一般的に見るムラサキといわれるものは西洋種です。

違いは、花の芯のところが真っ白(写真参照)なのがアジア種です。西洋種は、芯の部分に黄色のグラデーションが見えます。

 

 

栽培日記

発芽率がとても低い

 

ムラサキ草(著作権ありコピー不可)

 

温度が高く湿度も高くなると蒸れてきます。(群れて咲きますし)

かといって水分を少なくするとしおれてしまいます。

 

紫がかつて栽培されていた地域、九州の筑紫野、大宰府での商品に使用する量の安定栽培と品質保持はとても無理です。

 

出来たとしても、土の入れ替えやハウスなどの施設に莫大なお金がかかります。

 

その分は、商品価格に上乗せすることになってしまいます。

そう事情もあり、私どもの商品の紫草根は、日本国内北部で無農薬栽培されてる農業法人さんと契約させていただき、入手しております。

 

各地域での取り組みと環境

日本の各地域で、紫草の復活栽培を試みている地域は、東京の江戸紫、東近江、秋田、大分などがあります。

 

地域文化活性化や、特産品作りにご尽力され、私どものような企業に安定的な量を販売頂くということには無いようです。

 

温暖化で南限が上がっております。

北海道でふぐが取れたりしています。

 

日本の紫草をはじめとした日本の植物の保護には、自然環境、とりわけ温度や湿度が大きく関係していますので、日ごろの自分の生活から見直して更に身をひきしめて参りたいと考えております。

 

今後とも日本の植物保護と栽培農家さんの支援をよろしくお願いいたします。

 


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