持続可能Sustainable(サスティナブル)、倫理的・環境的ethical(エシカル)という言葉を企業理念に入れる欧米の企業も多くなりました。

 

そこで、化粧品や洗剤が何で出来ているかを見てみたいと思います。

 

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日本の石油消費量の18%がナフサとして利用されています。

 

残りの82%は、火力発電、自動車、暖房などの燃料として使用されています。

 

そのナフサから何ができるか見てみましょう。

 

石油➡ ナフサ➡ { エチレン・プロピレン・ブタジエン・イソプレン・ベンゼン・トルエン・キシレン

 

実は、ナフサの エチレン・プロピレン・ブタジエン・イソプレン・ベンゼン・トルエン・キシレンは、化粧品や洗剤などが作られる原料なのです。

 

PRTR法 コチラ (環境省)

PRTR制度は、有害性が疑われる化学物質が、どこから、どのくらい、環境(大気・水域・土壌など)中へ排出されているか(排出量)、廃棄物などとして移動しているか(移動量)を把握し、集計・公表する仕組み。事業者の化学物質管理を促進したり、化学物質リスクコミュニケーションの基礎資料となったりして、環境中の化学物質のリスク低減を目的とする。

 

となっています。

しかし、違反した企業に対しての罰則は無く、外部団体が調査するわけではなく自己申告のようなものです。

また、昭和40年代から使用されている建造物等に対してはほぼ放置されています。

 

データーを読み解きますと、事業所以外の「家庭から排出される物質」の種類と量が読めます。

 

年間5万3千トンが家庭から排出されており、

 

上位5の物質は・・・

 

1位 ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテルは家庭用の台所洗剤、洗濯用洗剤、化粧品のクリーム、ローションに使用されています。

 

2位 ジクロベンゼン=家庭用衣類の防虫剤、トイレの防臭剤

 

3位 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその酸=LASといわれ、家庭の洗剤に使用

 

4位 ポリ(オキシエチレン)=ドデシルエーテル硫酸エステルナトリウムであり、シャンプー、ライトデューティー洗剤の基材

 

5位 ドジテル硫酸ナトリウム=家庭用洗剤

 

     データは、環境省発行「環境省PRTRデータを読み解くためのガイドブック」より

 

しかし、香りつき柔軟剤は、10年ほど前、衣類用柔軟剤仕上げ剤が海外より輸入されたことで、2008年には国内大手3社が香り付き柔軟剤を次々と販売し市場は大きく成長しています。

 

家庭でのこれらの使用を考えなければ、人間も環境もこれ以上は改善されることはなく、悪くなる一方だと予想できます。

 

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石油は、酸性の強い硝酸や硫酸になる窒素酸化物(NOx)やイオウ酸化物(SOx)が含まれており、雨に溶けて酸性雨となります。

 

昨今の異常気象はこのあたりも原因になっているとされています。

 

また、ナフサからできる化粧品や洗剤の原料は、ダイオキシン・環境ホルモンとなり、環境だけではなく、人や動物の生殖にかかわっています。

 

人や動物の細胞は脂質でできています。

油脂は油脂に溶けやすいのです。

 

河川の生物の雌化、奇形が言われていますよね。

実際、医学部の学生の精子を調べたところ20名の内正常な精子は2人だったというデーターがあります。

また、草食男子というのもそういう影響かもしれません。

 

関連記事がありました。

 

■NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議によると

 

2016年世界125か国の産婦人科団体を代表する国際産婦人科連合(FIGO)は、過去40年における有害化学物質ばく露の増加が、人の生殖と健康を脅かしているとの意見を公表しまた。

 

流産、死産、先天性異常、生後にあらわれるADHD(注意欠陥・多動性障害)や神経・発達・行動異常などの増加は大気汚染や生活環境における化学物質や農薬などの妊婦のばく露に関連する可能性があると指摘し、各専門家に環境弱者を守るために政策を実施すべきとしています。

 

日本産婦人科学会はというと・・・その団体(FIGO)についての活動は紹介しているものの有害化学物質については何も触れていません。

 

 

どうなのでしょうね?
サスティナブルやエシカルが、飾り言葉になり、実質が伴っていません。

また、家庭の中を見回し、私たちが責任を持ち、もう少し考えていかねばならない時代ではないでしょうか?

あなたはどう思いますか?

 

 

 

 

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