「最初の1滴は濃くていい。」
そんな話を時々します。
自分が何かをする中で、または何かを始める中で、誰かが共感してくれることがあります。
何かというのは何でもよくて、事業でもいいし、自分のやりたいことでもいいし、
でもそれが自分一人のものではなく誰かがいた方が楽しいものだったり
誰かがいないと叶わないものだったりした時、
「これ一緒にやりませんか?」
と、周りに声をかけていくことがあると思います。
誰か一緒にこれをやりませんか?
誰か一緒にこれを目指しませんか?
誰か一緒にここに行きませんか?
そういうものに答えてくれる人というのがどういう人かというと、
シンプルに言えば「共感してくれた人」です。
その共感というのは、どこから生まれるのかと言ったら
心。ですよね。
(本当はもっと深いところもあるけれど)
共感というのはわかるー!とかそれいいねー!とか、なんかそういうものですよね。
感動すると心が震えると、表現されることがあります。
そう、震えるんですね。
振動する。
自分の中の「こういう社会になったらいいなぁ」とか「こんなことしたいなぁ」っていうその自分の想いを外側に伝える時、
それが最初の1滴だとしたら、
1滴水の中に落とすと、波紋が広がります。
最初はドキドキして、小さな声で、「これやってみようかな」って落とす。
小さな小さな一粒かもしれません。
ぽちょんと。そっと遠慮がちに落とすかも。
でも、雫は、水(世界)の中に落とせば、それがどんなに小さな粒だったとしても
水に影響を与えます。
そしてそれは目に見える形だと波紋としてそこに浮かび上がります。
ふわんふわんふわんふわん。
ぽわんぽわんぽわんぽわん。
波紋は、落とした一滴の強さによって縁を描きながら外側に、外側に波紋を広げて他の何かと干渉し、混ざり合っていきます。
私たちの世界には、自分しかいないわけではなくて、他の誰かと共にいて、
自分が今知っている人も、知らない人もそこにいて、世界は成り立っています。
その人たちも同じく自分の場所でいつも影響を放っていて、
その他の誰かと自分の波紋は出会っていくわけです。
そして新しい波が生まれたりする。
そうやって私たちの人間の社会ってできてる。
良いものも悪いものも混じり合って、いろんな影響がミックスされて
盛り上がったり、打ち消しあったり、動いたり、流れたりしながら、この世界はできている。
波紋は広がり続けると、どこに自分がいて、どれが自分のものだったかももうわからなくなるかもしれません。
でも、間違いなく自分が落とした一滴が、その波紋の世界に組み込まれ、存在しています。
香り師には、いろんな人たちがいてくれるのですが、
みんなそれぞれ自分の叶えたいことや、越えていきたい自分だったり、
自分を探しにきている人もいるだろうし、
誰かの力になれる自分を見つけたくてきてくれているひともいるかもしれない。
その自分の形にしたいもの、欲しいもの、たどり着きたい場所、なりたい自分、
自分の望む生き方はどんなものなのか?というのをいつも考えていて
「こうしたいな」「こうなったらいいな」という思いを少しずつ時間をかけて明確にしていきます。
そうすると、それがその人の最初の1滴になる。
自分の中に生まれた想いは、外側に表現され、少しずつその人の波紋が生まれ始めます。
最初はおそるおそる、これじゃないかもしれない、、とかも思いながらぽちょんと落としてみる。
そうすると、それいいね!と言ってもらえることもあったりして、
もう1滴落としてみようかなと思えてきたりすることもある。
ぽちょん。ぽちょん。ぽちょん。
波紋の影響が強くなっていく。
だけど、今まで大事に自分の中にだけもっていた1滴を水の中に落としてみたら、思うより向こうまで波紋がずっと広がっていくのをみて、
ちょっとこわくなったり、
その波紋に干渉した人から、どんな反応をされるのかこわくなったりして、
本当にわたしの1滴はこれで良いのか、、?と不安になることだってあります。
そうやって、嬉しかったり、不安だったり、楽しかったり、怖かったりしながら、
自分の1滴を自分の場でぽちょん、ぽちょんと確認しながら落としていく。
そんなことを毎日しています。
「自分の1滴はこれだ!!」と見つけたと思っても、
歩んでいく道すがら、
波紋が広がるのをみていると、
それが思うように広がらない、または思うような影響が返ってこない、うまく落とせなかったとき、
1滴を落とすのを自らやめてしまったり、
また遠慮がちになんかちがうものを混ぜ合わせながら、
自分の本当の想いとはちょっと違うものをぴちょんと落としてみたりすることもあったりします。
だけど、間違いなく誰しもの中にその自分の大切な1滴(想い)というものはあって、
わたしたちは悩みながらもそれが何なのかを何度も何度も行ったり来たりしながら確認をしていく。
「やっぱりわたしの1滴はこれだ」と、
確固たるものにしていく。
そうやってぽちょん、ぽちょんとゆっくり落としていたものを、
次はちょろちょろちょろちょろ〜っと流し続けるようになっていきます。
イメージ的には、こんな感じ?笑
ぴちょん、ぴちょんが、ちょろちょろ〜に。
溢れ続ける「源泉」になります。
そう、初めの1滴というのは源泉(source)であり、これは「源に立つ」ということと、つながってまいります。
そんな源泉から生まれた自分の波紋は、誰かと出会い、誰かのそれと混ざり合っていく。
そして自分の波紋と出会ってくれた人のなかから、それいいね!って一緒に歩もうとしてくれる人が生まれてくる。
そして自分もその人の波紋から影響を受ける存在でもあり、一方通行ではないですね。
そうやってわたしたちって生きている。
人といると、良いことも悲しいことも起こり得るけれど、
どんな時でも自分の1滴(想い)は変わらずこの世界に流し込み続けることができるか、というのが次のステージです。
自分を知り、
自分の想いを知り、
1滴落としてみて、
自分の影響と存在の意味を知り、
流し続ける。
自分の気持ちがわからなくなる時、あるかもしれないけれど、
本当に自分がやろうとしていることは正しいのかとか、間違っていないかとか、
誰かを幸せにするのか、不幸にするのではないかとか、
進めば進むほど色々なことが見えてきて、不安になるけど、
それでも。
流し続けることができるだろうか。
「最初の1滴は濃くていい」
濃いくらいじゃないと、最初が薄かったら、もうそれ以上薄めることができない。
最初からちょうどいい濃さになんてできないのです。
世界はそんな風にはできていない。
それはちょうどよく見えるだけで、なんか味の足りない料理みたいな感じになるのです。
ただでさえ、波紋は最初は強く、広がるほど薄くなっていきます。
最初は濃いくらいでちょうどいい。
そして、自分ってこういうことがしたいんだろうかって思う時、
なかなか動けない。こともある。そういう時もある。
誰かが形にしてくれたらいいなと。
してもらえるものなら他の誰かを頼れば良いのですが、
でも、その想いは自分のもので、他の誰かが形にしてくれるものじゃない。
頼むのだって、自分がしなければいけませんね。
自分しかその自分の願いをまず叶えてあげられる人はいないのだから、
1滴を落とすのは誰なのだ。ですね。
1滴落とされたものから生まれた波紋が広がって、それは振動となって、揺れて、動いて、誰かと出会う。
振動は自分が動かなければ、起きない。
振動させることでその場は生き続けることができます。
そしてその振動は強ければ強いほど、影響を与えていく。
上手にできるようになってくると、リズムだってつけられるようになってくるかもしれません。
みんなの素敵な1滴が生まれるといいなぁと思っています。
そしてその1滴である、という感覚は、もうひとつの「源に立つ」「源である」というセンスともつながってきますが、
長くなるのでその話はまたいつか。
いつもありがとうございます。
また書きます。
さらより
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最近、香り師の場も本当に素敵に育ってきてくれました。
特にスタートから1年たった4期さん、それからアドバンスでは、
自分が源であり、また自分は他者ともつながっていることへの理解や
対話力、
人に関わることの意味、
力づけるということの意味、
そして自分を俯瞰する力が少しずつでも確実についてきて、
わたしが物理的に動かさなくても、自分達で場に良い影響や動きを与えられるようになってきました。
そしてそれは各期のグループを超えて同時に起こることが多々あり、
シンクロしていることも感じます。
そして、みんなのそれぞれの場にもその養った力を持ち込み、発揮し始めてくれていると感じます。
ただ、「がんばろうね!」と励ましあう仲間、というそういうものでは、ないのです。
わたしは常にそこにいますが、そこにいなくてもそうやって真に力づけ合える人たちがひとりふたりって増えてきたことがとても嬉しいです。
まだ道半ばです。良い時も悪い時も、心一緒に歩めますように!
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香り師とは、香りのようにただ在るだけで人を癒し、豊かにすることのできる人を育てる人間育成•女性育成の場です
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Advance1期、2期
♥香り師に込めた想い♥
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そんな人たちの
可能性を拓く場を創ろう。
そう強く思い
毎日たくさんの女性と心深く関わらせて頂ける場を創りました。
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