先日は、長島先生のオンラインセミナーにて和精油のお勉強をさせて頂いておりました。
 
 
主催はフレグランスジャーナル社のアロマトピア編集部様。
 
 
長島先生の新著書「ビジュアルガイド2 日本の精油と世界の精油」の出版記念オンラインセミナーということでセミナー3本立ての企画をしてくださり、ちゃっかり申し込みをしておりました。
 
 
1本目はすでに終えていて、レポは書いておりませんでしたがテーマは<香りの基礎科学>
 
精油はガスクロという分析方法にて芳香分子を調べられることが一般的ですが、その方法について詳しく教えていただきました。
 
 
また、機会があればこちらもレポをさせていただきます。
 
 
最近、全く受講後のレポなど書いておらずでちょっと反省しております。
 
 
で、先日は2回目のセミナーということでテーマは<日本の香り>
 
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日本の香り(和精油産業の現状)と今後の展開、そして七種類の和精油の香り各論について拝聴いたしました。
 
 
前半は日本産精油の産業的な課題について、世界の精油生産事情と比較をしながら教えていただきましたが、なんだか本当に色々と考えさせられました。
 
 
植物が育てられ、刈り取りされ、そして蒸留されて精油になって市場に出されるまでの生産フローがありますが、それも色々な形態があるということ。
 
 
途上国などの小規模農家さんから始まる精油生産フローもあれば、
 
比較的大きな規模の精油メーカーが栽培から製品化まで取りまとめるフロー、
 
それから香料メーカーが取りまとめるフローなど、
 
 
同じ植物から生まれる精油だけれど、それが製品化されるまでの過程にそれぞれどのような違いがあるのかとても勉強になりました。
 
 
なるほどーそんな違いがあるのか、
 
お金のあるところとないところではどういう違いが生まれて、
 
誰にどういったメリットが直接的に発生するのか、
 
また、製品化される精油量の違いや製品の品質の安定性がそこに連動して生まれたり、
 
大手のメーカーさんが精油を製品化していくということは
 
なるほどこういうことなのか、とそれが私なりにとても理解できて、
 
 
今までもこういったことは自分なりに調べることはもちろんしていましたが、
 
リアルな現場をご存知の先生から実情をお聞きできたことで、より腑に落ちた感じがしました。
 
 
やっぱり分かっているようで分かっていないことってたくさんありますね。
 
 
パチュリーやカリカットのジンジャーなどの精油の生産事情等も具体例として並行して挙げてくださりながらのお話が聞けるのは、
 
なんて至福なの、、笑い泣きと一人で画面のこちら側で思いながら笑 
 
ひたすらペンを走らせます。笑
 
この貴重で豊富な情報量。見せてあげたいえーん

 

そして世界の精油生産事情の説明の後に、日本精油の事情をお聞きします。
 
 
日本の精油生産事情としては、世界に比べるとまだまだやっぱり規模は小さく、
 
それに付随して生まれる課題が負のスパイラルを起こしてしまっていることを教えていただきました。
 
 
コストの問題と品質を安定させるための課題、
 
こういったことは精油の世界だけではなくて、どの産業でも同じことだと思いますが、
 
精油産業ならではの課題も見てとれました。
 
 
私はあまり日本の精油生産の現場のことを勉強してこなかったので
 
これは本当に実情をお聞きして新しく知ることがたくさんあり、勉強になりました。
 
 
今は日本精油について深めるまで自分自身のキャパが追いついていなく、後回しになっていましたが、
 
やっぱり日本のことだもん。気になる。
 
和精油、好きだし。
 
 
コストの違いも数字を出しながら少量生産と大量生産ではどれくらいの差があるのか示してくださり、とてもイメージし易かったです。
 
 
また、私たちはアロマの教室を個人でやっていたりするわけでアロマテラピーの世界の住人なわけですが、
 
精油は「香りのもの」ですから、アロマテラピーの世界のものだけではないことも改めて受け止めたといいますか。
 
 
精油はアロマテラピーで使われることもあれば、香料としてもたくさん使われていて、
 
香料会社にたくさん使ってもらえるということが=精油産業の安定にもつながるというお話もそりゃそうだよなと思いつつ、
 
なんとなくぼんやりと考えずにきていたことだったことに自分で気づき、個人的にはちょっと反省する時間でした。
 
 
このあたりで長島先生が
 
「生産者のメンタリティとして、、」というお話もしてくださったのですが、産業として安定するためには生産者の方がどういうことを意識しておくことが大事なのか、というお話で、
 
ここに産業としてマーケットを安定させることと、個人や環境とのバランスとの難しさの課題をお話を聞きながらもまたひとりで勝手に考えていたわけであります。
 
 
生き残るためには産業として形になり安定することはどんな業種でも絶対に大切なことだけれど、
 
品質やコスト、それから想いみたいなそのバランス。
 
自分が仕事をしていく中でいつもついて回る問いかけ。ずっとあるのです。
 
 
企業として大きくしないと維持できないことと、
 
個人でないと維持できないこと。
 
これらをどうやって自分としては実現させていくのか。仕事として。
 
 
私たちが好きにお仕事させてもらえているのも
 
精油の流通が安定しているからこそなんだよなぁと改めてしみじみと。。
 
まだまだ視野が狭いなと、反省。
 
 
結局やっぱり良いと思っていることだって一つの側面でしかないんだよな、と改めて考えてみる、個人的にとても良い時間になりました😌
 
 
でもとても複雑な気持ちにもなったのも事実です。
 
 
大きなものに守られている側面も忘れてはやっぱりいけないんだなと思うと同時に、
 
私たちがやってることってなんなんだろうかと、
 
何か私はアロマや精油の世界に対して力になれているのだろうか、
 
私は毎日何やってんのやろう、と、思う気持ちも少し湧いてきました。
 
 
影響の小ささというのか、なんとも表現し難いのですが。とても複雑な気持ち。
 
 
どれも大切な役目があるとは思っていますが、
 
私にできることってなんだろうな。
 
ちっぽけすぎて、でも、今自分にできることをやってくしかないもんな。
 
いろんな立場があるのだから、そこでやれることを見つけていかないと。
 
 
そんなことを考えていた時に、
 
更にひとつ印象的なお話がありました。
(どれも印象的でしたが)
 
 
先生が仰った、
 
「どの製品(精油)を好むかっていうのは、消費者が考えることなんですよね」とのお言葉。
 
 
この言葉は、私たちのような活動をする者には馴染み深い面もありますが、それにしても今日はなんだかいつもとは全く違う感覚で私の中に響いてきました。
 
 
先生の前後のお話の自然な流れの中でこれを耳にして、もうなんか、長島先生、、好きラブ
 
 
おそらく普通〜にお答えになられただけだと思うのですが、笑
 
私的に心にとても残り、こちらも改めて自分の中に落とし込み直したいと思った一言になりました。
 
 
日本精油の今後の展開として、原料から品質管理までどのような管理をしていけばより安定したものが供給できるのかというお話も非常に勉強になり、もうなんか、全部本当に勉強になりすぎました。
 
 
こういうお話を聞ける機会はなかなかないので、本当にありがたい時間です。
 
 
後半は先生が選定くださった日本産精油7種の説明を香りを確かめながら拝聴しました。
 
精油のサンプルにときめくキョロキョロ
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どれも本当に素敵な香り!
 
クロモジとスギが特に好き!
 
良い香りすぎます。。
 
 
成分と香りについてもとても面白かったです!
 
 
成分と香りの印象をひとつひとつ先生がレクチャーしてくださいます。

 
実際に香りを嗅ぎながら先生のお話を聞き、萌える。
 
 
データを見ながら先生のご経験があるからこそのお話など聞かせていただけて幸せ。
 
 
精油の成分のグラフなどは長島先生の著書にもご紹介があるので、ぜひご覧になってください。
 
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化学のお話ではあるので馴染みがないと難しいところもあるかもしれませんが、
 
アロマをお勉強していけば必ず知りたい、気になることがたくさん掲載されております。
 
 
 
香りって面白い。香りって奥深い。
 
精油って。植物って。
 
それが産業になることって。私たちができることは。って。
 
 
予想以上に色々なことや課題に想いを馳せた1時間半でした。
 
 
ペンを止める時間がなくて、終わった頃には指がインクだらけになります。
 
 
楽しかったです。
貴重な時間を本当にありがとうございました!
 
 
またいただいた知識は、生徒様にも還元していけたらと思っております。
 
 

 

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