平成15年8月14日 島根県庁訪問[最後の訪問県]

8月14日、いよいよ、最後の県、島根県の県庁にきました。午前10時、島根県出納長・今岡康彦様への表敬訪問がはじまりました。今岡出納長様は、今回の私共の活動を高く評価してくださり、暖かい労いの言葉をかけてくださいました。私達は、盲導犬等の身体障害者補助犬法の事をお願いしました。出納長様も、周知徹底すると約束してくださいました。約15分の訪問時間でしたが、とても意義のある表敬訪問でした。

その後、10時半より、島根県庁の記者室で、記者会見をして戴きました。記者室には、テレビ・ラジオ・新聞社の人がたくさんこられ、今回の旅の目的等を取材して戴きました。お陰で、当日の全国のラジオで、47の都道府県の県庁訪問の事が放送されて、全国の人にお伝えする事ができました。また、翌日の全国の新聞でもその事が掲載されました。記者会見も終わり、県庁の職員さんの案内で、駐車場に行きました。洋子は、私達を待たせて、県庁内の郵便局に募金を預けにいきました。すると、一人の中年の女性の人がアロマの姿を見て、盲導犬の募金と言って3000円、募金袋へ入れて下さいました。しばらくすると、洋子が、戻ってきましたので、今頂いた、3000円をわたしました、洋子は、3000円を持って、再び郵便局に入金に行きました。その後、若い女性の人がこられて、盲導犬の募金をさせてくださいと言って、5000円、アロマの募金袋に入れてくださいました。しばらくすると、洋子が戻ってきましたので、今頂いた、5000円を、わたしました。洋子は、嬉しそうな顔をして、もう一度、郵便局に入金に行きました。その間、県庁の障害福祉課の職員さんも、私の横で、その様子を見ておられました。その後、県庁の職員さんの見送りで、島根県を後にして、山口県に行きました。島根県は、私にとって、縁の深いところです。

私が6才の時、視覚障害が発覚して、母は絶望感を感じ、島根県の一畑薬師様に、願掛けをしました。それから三十年間、毎年、一年に一度、お参りに言っておりました。また、今から35年前に、妻の両親に結婚を反対されて、駆け落ちした時、最初に行った所が一畑薬師様で、私達夫婦にとっても思い出の場所です。今回、全国ツアーの最後の県になったのも、意識的にしたのではなく、合理的なコースを選んだ結果が島根県が最後の県でした。その島根県を後にして、私の故郷、宇部市に行きました。松江市から、宇部市までは、300キロ以上あり、宇部市に到着したのは、午後7時過ぎでした。今日は、親戚の家に泊めていただきます。そして、明日、8月15日、両親のお墓をお参りして、家族が待つ佐賀県の嬉野町へ帰ります。