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つれづれなるままに。。。きんぎょ注意報トークと、小説を書き綴っていこうと思います。
きん注!の、明るく温かい、楽しく平和な雰囲気が好きな方、どうぞごゆっくりお過ごしくださいね☕

二人が昼下がりの川沿いの道を歩いている。
 
『葵ちゃ~ん…ねー いくら登校日だからって、あんまり学校早退けしちゃいけないんだよぉ…』
後ろからわぴこが、葵に話しかける。葵は鞄を後ろ手に、歩いたままで答えない。
その不機嫌そうな様子を見たわぴこが続ける。
『ね~葵ちゃん。ちーちゃんと仲直りしなよぉ…』
その言葉に一緒、葵が歩みを止める。
『…うるせーな。あいつが意地っ張りなんだろ?もううんざりだぜ』
そう言って再び歩き出す。
 
わぴこは少しうつむき、そしてそばにいるきんぎょと顔を見合わせる。
『…とっ!』
わぴこが、前を歩いてたはずの葵の背中にぶつかった。
『葵ちゃん…?』
見上げた葵の顔は、橋の欄干に向いている。
『どうしたの?』
と話しかけるわぴこの言葉とほぼ同時に、葵が声を出す。
『すず乃…?』
わぴこが葵と同じ方向に向くのと、欄干にいた少女が振り向くのとが、同じタイミングだった。
 
『…葵くん…?』
すず乃と呼ばれた少女が伺うように声を出す。
肩より少し長い黒髪はゆるやかに巻いていて、綺麗な瞳がまっすぐ葵を向いていた。
 
『やっぱりすず乃じゃねぇか。どうしたんだよ、こんなところで』
葵の表情が代わり、柔らかな笑顔になる。
その表情に安心したこともあり、
『すず乃ちゃん!久しぶりだね!いつ帰ってきたのー?』
わぴこもいつもの調子で無邪気に続け、葵と共に少女の元に近寄る。
『わぴこちゃん!』
すず乃と呼ばれた少女もうれしそうだった。
『四年生のとき以来だね~!』
笑顔のわぴこに、すず乃も笑顔で応える。
 
『お前、どうしたんだよ?こっち戻ってくるのか?』
幼なじみ二人を見ていた葵が話し出す。
『葵くん…。えぇ実はね、またお父さんの都合で日本に戻ってくることになって。田舎ノ中学校に通うことになったの』
『え、じゃあまた一緒の学校なの?』
うれしそうなわぴこ。
『そうよ』
笑顔のすず乃。
『なんだよーそんなことなら言っといてくれたら良かったのに』
という葵の顔も嬉しそうだ。
 
『今から学校に挨拶に行こうと思ってたところだったの。春休み明けたら、お世話になりますって』
葵とわぴこが顔を見合わせる。
『そういうことだったら、俺たちが連れてってやるよ』
『ねっすず乃ちゃん!一緒に行こうー!』
『ありがとう!』
そして3人は、田舎ノ中学校に向かっていった。
『あ、でもそういえば葵ちゃん、ちーちゃんとケンカしてるんじゃなかったっけ?』
『…!うっせー。いいんだよ!』