なんで”原液で”使うの?☆メディカルアロマの落とし穴?! | -薬剤師が教えるアロマ-お薬に頼りすぎずに香りとセルフケアで体質改善<アロマ教室aromana*>

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静岡磐田浜松オンライン嗅覚反応分析を使い薬に頼らずアロマテラピーで心と体の体質改善を学ぶアロマ教室。薬剤師看護師など医療従事者やセラピストの受講増えています。更年期イライラ頭痛や生理痛などプチ不調改善にも。

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薬に頼らない生活を手にいれる

現役ママ薬剤師のアロマ体質改善レシピ*守宮まおです。

 

初めましての方は→守宮まおプロフィール

 

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先日アップした”メディカルアロマの落とし穴?”

反応をいただき、様々な考え方に

触れることができてうれしいです。

 

正解はない。

 

だけど、最大限の効果を期待しながら

可能な限り安全に精油を使用すること。

 

これが私のアロマテラピーのテーマだな。

と実感して気を引き締めながら

書き進めていきたいと思います。

 

 

今回のテーマは

”なぜ原液で使うの?”

 

あくまで一個人の見解ですが

アロマテラピーを使っているみなさんの

”精油を安全に活用する”を考えるきっかけになれば。

 

 

 

精油って、植物の成分がギュッと凝縮されている。

少なくともその濃縮率は100倍。

 

ということは、

100倍かそれ以上に薄めて

ようやく植物がもっているものと

同じ濃度になるってこと。

  

 

濃ければ濃いほどいいの?

 

私の回答は”NO!!"

 

 

効果を得るためには

”適切な濃度”があると思うし

 

濃度が高くなればなるほど

”リスク”は増える。

 
 

私が一番気になるのは

皮膚感作(アレルギー)の問題。

 

これは本当に様々な原因があるから一概には言えないけど

 

ティートリーの原液塗布を続けて

アレルギーを発症し、

その後希釈して使用しても

ティートリー精油を使えなくなった方

 

幼少期からずっと

ラベンダー精油を使っていて

高校生でアレルギーを発症してしまった方

 

を実際の相談やSNSで見かけたことがある。

 

ティートリーやラベンダーは安全性が高い精油

協会によっては原液でも使える精油

といわれているにも関わらず、ね。

 

特にティートリーの方は、

自戒の意味も込めて、

精油アレルギーで

ボロボロになった手の写真を

SNSにアップしてらした。

 

私も頭ではわかってたつもりだけど、

やっぱり写真で見てしまうと衝撃をうけるね。

 

ラベンダーはお母さんが娘のために...

とアロマテラピーを利用していて

娘さんがアレルギーを発症してしまった。

 

脅したいわけじゃないけど

実際にそんなことが起こりうるよ。

 

 

皮膚感作のほかにも

成分によって皮膚刺激を感じやすい精油は

必ず希釈して使う必要があるし、

 

 

原料植物が”オーガニック”の基準を満たしても

他の畑などからの農薬飛散によって

残留農薬が検出される精油があるのも事実。

 

(精油は何倍にも濃縮されたものなので

微量の農薬も何倍にも濃縮される。)

 

 

これらを避けるためには

 

・精油の保存条件を守って成分変質を防ぐこと

 

・成分分析表のついた、信頼の置ける精油を使うこと

 

・高めの濃度で使用するときは残留農薬検査も行っている精油を使うこと。

 

・同じ精油ばかり連続で使用しないこと

 

 

そしてやっぱり

 

・適切な濃度に希釈して使うこと

 

はとても大切だと思う。

 

 

”適切な濃度”は所属している協会や、

個人の感覚や、

悩んでいる症状によってちがうけど、

 

”濃度100%=原液”で

しかも、それを何滴も直接肌に垂らしたりする

必要性ってそうそうない。

 

もし、もし、万が一そんな使い方を人に勧めるなら

そのリスクや、起きうる副反応もきちんと伝えないと。

 

 

私が所属しているAEAJでは、

基本的に1%濃度以下に薄めることが前提。

 

それは”リラクゼーションとしてのアロマ”

を謳っていることはもちろん

安全性の担保でもあるように思う。

 

そして、1%の濃度ではアロマテラピーの

効果が得られないかというと

それも、否。

(たまに物足りなく感じることはあるけどね。)

 

精油の使用は”自己責任”だからこそ

伝える側も気をつけていきたいな。

 

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