あとんす物語④ | 吉田“ARMY”真~言葉は力なり

吉田“ARMY”真~言葉は力なり

OFBバンタム級Sバンタム2階級王者。
陸上自衛官(即)、元看護師、元プロボクサー。
現パーソナルTR。
2023JPB3位
2021スパルタンレース新潟SPRINT1位
2016ベストボディジャパン横浜&福島4位
2015白馬国際トレイルラン2位
I WILL. 昨日までの自分を超えて生く。

中学3年、空手最後の年。


東京都で開催された全国大会。

一番力を入れて練習した団体型は予選を通過することが出来なかった。


4年前の雪辱を晴らすべく挑んだ個人型3位入賞。

またしても王者、永木伸児の牙城を崩すことが、出来なかった。




個人組手。


眼窩底骨折から復帰して久しぶりの組手の試合。


相手が自分より大きいとビビる。

相手が自分より厳ついとビビる。

相手が自分より小さいと

そんな相手いない🤣🤣🤣


だが当時、自分の一個上に赤川、三好、工藤という全国団体組手を制した先輩達がいた。

彼等の胸を借りて練習してきたのだ。


先輩達より強い奴なんかそうそういない!!

“飛び込み上段突き”が決まれば俺にも勝機はある!!


そんな思いで挑んだ。



一回戦はシード、二回戦、三回戦と自分より体格の大きな相手。

いや、さっきも言ったように自分より体格の小さな相手いないから🤣

だが!!

厳つくはない😎✨


記憶は断片的だけれど、憶えているのはお世話になった先輩達の得意技、『足払い』を試す。

慣れないことをするからバランスを崩す🤣ピンチ😱


決死の“飛び込み上段突き”が決まる。

技有り!!ゲト

コート内でフットワークを使い、時間を稼ぐ。

判定勝ち👍

な、なんて卑怯なんだ🤣🤣🤣


頭脳プレー😎ベスト8進出。



全国大会は参加者が多い為、二日間に分けて行われる。


決勝トーナメントは翌日に持ち越された。


予選トーナメントの時点でお互いに試合を見ているので、コイツは強いなとかコイツが上がってきそうだな という予想がつく。


自分が気になっていたのは、およそ中学生とは思えない体格肌色をしたイラン人だ。


予選トーナメントから荒々しい組手で日本人選手を血祭り🎉にあげていた。


名前は





『山田太郎☠️』


絶対に偽名じゃん🤣🤣🤣



決勝トーナメント、自分の相手は『山田太郎』に決まった。


夜、ホテルに帰って作戦を練った。

あの上背だと飛び込み上段突きを当てるのは難しい。


懐に飛び込んで中段突きを狙うしかない!



先輩の胸を借りて何度もイメージトレーニングを重ねた。


飛び込むしかない。


覚悟を決めた。



試合はあっと言う間だった。

 

自分の飛び込み中段突きと相手の上段?中段突きが交錯。


自分は後方に大きく弾け飛んだ。



相手の一本勝ち。



自分の全国大会が終わった。

悔しかったかなぁ。

あまりに一瞬の出来事で。


悔しさすら感じなかったような。。



恩師、朝日先生“最後の年に『型』と『組手』両方で結果を残せて良かった”と話していたと聞いて、嬉しかったなぁ。



あとんす。