日本テレビで放送されていた、『 明日、ママがいない』が最終回を迎えました。
第一話終了後、様々な角度、立場からの抗議が殺到し、スポンサーが手を引くなど、騒がれていました。
舞台は自動養護施設。
各々の、様々な事情で親元を離れた子どもたちが生活する場所。
第一話は、確かに驚きの方が大きかったです。鋭い切り込み方だな…と。
実際の養護施設側から、放送中止を求められていました。そこで過ごす子ども達が嫌な想いをし、自傷行為にまで至ってしまったそうです。
でも私は、放送を止めないで欲しいと思っていました。私自身、話には聞いたことがあるくらいで、施設の実態は知りません。
だからこそ、知りたいと思ったんです。
勿論、フィクションであるということを念頭に置いて。
人は時に、自分とは無関係の立場の人を、勝手に哀れんだり、差別したりしてしまいます。でもそれこそが最も愚かであると私は常に考えています。
三上博史さん扮する施設長の、『 胸にクッションを持て!』と、子どもたちに言い聞かせるシーンは涙が止まりませんでした。
人一倍傷つき、人の心の痛みを知っているはずの子どもたちが、態度を豹変して、三浦翔平くん扮する施設職員を責め、追いやろうとした時でした。
一旦心に受け止め、良く考えてみなさいと。それでも追い出したかったら追い出せと。
こういった豹変ぶりは、大人社会で日常茶飯事に起こります。根も葉もない噂を信じたり、安易に噂を拡めたり…。ただの、目の前の事実だけをみて、真実を見ようとも、考えようともせず、あっと言う間に手の平を返す様に態度を変える人。
人の本質を見ない人は、いつまで経ってもこうです。
私は子どもに、常に公平な心でいて欲しいと思い、育てました。特別言い聞かせたことは少ないと思いますが、偏見や先入観で判断してしまわないように。それをすごく考えさせられたのではないかなって。
世の中、様々な環境で育ち、様々な人が存在します。だから私たちは、胸にクッションを持ち、柔軟な心で互いに相手を受け止め、考えてみることがとても大切なのだということを考えさせられたドラマだと思います。
主人公の芦田愛菜ちゃん始め、子役のみなさんの演技が素晴らしく、毎週号泣でした。
多くを語るのはおこがましいので、私がドラマを観て感じ、感動したということ。
そして、創りモノはあくまで創りモノということ。創りモノとして観る感覚が必要ではないかなと思っています。
by ♪Armonia