先週、またまた体調崩し、我が家は全員ダウンしております…。今年の冬は格別寒い日が多く、雪も多く、いつもは殆ど風邪などひかない主人が何度もひいたり、なんだかリズムが崩れています…。
そんな時は、無理せず、出来ることを出来る時にやれば良いです。あれやらなきゃ、これやらなきゃは見て見ぬ振り(^^;; 優先順位順に動く様にしています。
そんな中、8日(土)には、主人とサントリーホールへ出かけるくらいの体力はあって良かったです。ブロ友さんとお茶しながらGOSトークし、席に着いてからは、先日北山さんソロLIVEでご一緒した方と再会。その方のお友達（カオラー ）とまたまた談笑。あっという間に開演の時間になりました。
J-WABE HERT OF HERT～千住明コンサート～ は、東北復興支援をコンセプトとしたコンサートです。千住さんのそのコンセプトに賛同したアーティストが結束し、素敵な一夜となりました。
音楽の感想の前に、３月１１日を想い、千住さんと石井さんのお話から書きたいと思います。
石井竜也さんは茨城県のご出身。ご実家は被災されたそうです。被災地の有様を、生々しくお話してくださいました。
石井さんは絵を描かれるのですが、いつも好きで描いていた堤防の風景が、無残にも無くなってしまったそうです。
真二つに割れたコンクリートの塊の上に、鉄の塊の船が乗っていたのを目の当たりにした時、声が出ない、言葉では言い表せない、途方に暮れると言っていました。
世界中から、日本人の理性、秩序、道徳心等の強さが注目されましたね。『なぜ日本人は一人一人真面目に並んでいるんだ？ 』と。
炊き出しで、皆さんが順番を崩さずに並んでいるところ、ある方がおばあちゃんにお先にどうぞと譲ったそうです。それを知ると、前の方々も、『おばあちゃん先どうぞ 』とどんどん前へ進められたそうです。
そのおばあちゃんは、皆さんに感謝しながら、おにぎりを二つと味噌汁を受け取り、最初に譲ってくれた方へ一つ分けたそうです。
私には想像することくらいしか出来ない体験をした方々。それでも尚、他人をいたわり、思いやる心を失わない誇り高き人々です。
千住さんは、ご自分のやってる音楽を否定されたそうです。生きる為に、命を繋ぐ為に必要なのは音楽では無い、音楽には何も出来ないと。
当時、ゴスペラーズも、鈴木雅之さんも、S.O.S.も、三浦大知くんも、皆口を揃えて言っていました…。
千住さんは、ある方の『我々は音楽を止めてはいけない 』という言葉に胸を打たれたと仰っていました。
そして、少し時が過ぎた頃、活動を始めたとお話しされていました。
確かに、生きる為には、先ずは衣・食・住が必要です。当時私も、生きること、生きていくことは、本当はこんなにもシンプルなんだと実感しました。
でも、同時に、私（人間 ）は本当に弱い生きものだなと感じました。生きる為に必要なモノを得るための労働には、心の支えが必要なんだと実感しました。
踏ん張る為に、前に進む為に、希望を失わない為に、私は音楽に支えられ、助けられました。
そして音楽は世界共通です。多くの人に伝えられ、心癒し、励まし、元気を与えられる術でもあります。
そんな音楽を伝えること、表現することを仕事にしているアーティストのみなさんは、もっともっともーっと誇りを持っていて欲しいと思います。
それを励みにする私もまた、自分にできることで常に努力を怠わらず、伝え、例え微力でも誰かの力になれることを忘れてはいけないと強く思いました。
by ♪Armonia