タイトル見ておのずとあのフレーズが浮かんだあなたは同世代
しかし、われわれの決戦は金曜日ではなく月曜日にありましたー
何の決戦かというと…
息子の通う学校でY4〜Y6を対象にしたMusic solo championshipなる戦い。
ちなみにMUSIC括りなので、演目は歌でもピアノでも弦楽でも吹奏楽でも何でもOKな戦いです。
去年、この大会を指を咥えて見ていたY3の息子。
来年は絶対に出る!と意気込んでいて、今年に入りTerm1から何を弾くか考え、練習し始めていました。
そうそう一時帰国中に行った岡崎城の横の龍城神社でも必勝祈願しました。
そして挑んだ予選会。
去年までは学年ごとに競っていたのが、今年はY4〜6一括でレベル別で行われるとのこと。
そのレベル分けにはAMEBというオーストラリアの様々なカテゴリーの音楽を共通の基準で分けるグレードが用いられるのですが、その時まだそれを受けたことのなかった我が子(その後にAMEBをうけるのですが、それはまた別のブログで
)、幸か不幸か上級クラスにカテゴライズされました。
予選当日は満を辞してクライスラーの「愛の喜び」を演奏。(芸能人格付けチェックで冒頭に流れるあの有名な曲です)
この曲、まぁまぁ難しくて、とくに和音の進行がなかなか大変。
練習しながら投げやりになったり、「音ズレてるよ」という指摘にムキになったり…まぁぁそれはそれは苦労しました。
でも最後は本人の「ソロコンペで勝ちたい」という気持ちで乗り切り、予選本番はなかなかよい出来。
先生からの講評も「ビューティホー!!」と好反応。
あ、そう、この予選は音楽の先生が見守る中、音楽室でノーオーディエンスで行われたんですが、参加者の親はウェルカムということだったので、夫婦で雁首揃えて見に行きました。
上級カテゴリーでは、息子含めてバイオリン奏者は3名。
伴奏者の関係上、弦楽器は最後の時間に固められており、息子に続く後2人の🎻演奏も聞かせてもらいました。
その2人の子たちはY6とY5で、1人はクイーンズランドユースオーケストラ仲間でもあり、息子より前の席に座っている奏者(バイオリンは基本上手な人が前から順番に座ります)。
もう1人は学内(ジュニアスクール内)アンサンブルのファーストバイオリン主席奏者。
つまり、なかなか強敵揃いで完全に息子は胸を借りる立場ですね、、、
しかし…他の2人の演奏を聞いていると…
ちょっと練習不足が見え隠れしちゃってる感じ。
しかも2人は何の因果か同じ選曲だったこともあり、聴き比べできちゃうからちょっと不利な感じも。
先生からの講評も、アドバイスの方が多い印象でした。
やだー、これ、長男いけちゃうんじゃない!?と、ワクワクしてたらその夜に予選通過のお知らせ。
まぁ、そうよ、当たりまえだのクラッカーよとか思いながらメールをよく見ると
「上級カテゴリーの子たちは、全員本選に進めます」と。
え…あ…そうなんだ…
と、ホッとしたような、どことなく拍子抜けしたような気分になったのも束の間、その次の瞬間、目を疑いました。
「本選は1.5ヶ月後。今日演奏した曲と異なる曲を弾くように」
え、ええーーーーーーーー
ぇえぇええぇえーーー!!!
別の曲がいるわけ!?
これは大変
バイオリンってリサイタル前のプロとかでなければ、同じレベルの曲が何曲も同時に仕上がっているなんてことほぼないんですよ。
そして、過去に弾いた(完成させた)曲もしばらく弾かないと弾けなくなります。
で、イチから新曲を始めるには、1.5ヶ月じゃあ足りない…
ピーンチ。
そして、ふと気づくのです。
どおりで、バイオリンの他の2人、練習曲みたいなのを練習曲みたいな仕上がりで持ってきてたわけだ。
去年も出場している彼らは、予選と本選は別の曲であることを知ってたんですねーきっと。
ついでに予選通過のレベルも
さぁ困った。
そんなわけで、本選への曲選び。
この過程にまたドラマがあったんですが(笑)、バイオリンの先生の助言もあり、少しだけ練習していたヴィバルディの四季「春」を完成させることに。
って、この曲も難しい…
今のブリスベンにはぴったりの曲なんだけど、まぁミスタッチしたらすぐにわかっちゃうし、華やかで優雅な曲の中になかなかな技巧が入っていたり…
そして、何といっても、予選から本選までの間に、2週間のスクールホリデーがあり、その期間中はバイオリンのレッスンはお休み。
(日本と違ってスクールホリデー中は多くの習い事がお休みになるんです)
たった1か月半しかない練習期間。
それなのにちゃんと中弛みもして、なかなか練習も捗らず。
「単なる優勝は来年も再来年もチャンスあるけど、3年連続チャンピオンという記録を作ろうと思ったら、今年しかチャンスはないんだよ」
の一言に覚醒し、最後の追い上げ。
決戦前夜の音色は美しく、もしかしてもしかしたらの希望も見えていた。
そんな決戦が行われた月曜日。
予選と違い本選はホールで行われ、ジュニアスクールの全生徒と教員がオーディエンスにいます。
ジャッジは、卒業生でもあり、今はクイーンズランドオーケストラの団員であり、他校のバイオリン&ピアノの先生でもある方が審査員として登場。
公平性を保つために、その方が一人で判定します。
あらかじめ決められたオーダーによると息子の順番は11演目中2番目。
(ひぇーできれば最後の方が良かったかもー。)
トップバッターはピアノの子。
落ち着いてしっかりピアノを弾いている様子のその子の足を見ると、小刻みに震えていて…それを見て赤の他人のおばちゃんウルウル。
緊張しながらも落ち着いて弾いていて偉いなぁって。
…って思いながらどんどん緊張してきた私。
もうその子のピアノを聴きながら、自分の心臓の音の方が気になるくらい。
そして、いざ。
もう動画を撮る私の手の震えが止まりません。
そんな私とは裏腹に、落ち着いてしっかりした音で弾き始める息子。
緊張してるのかしてないのかはわからないけど、いつもとは顔つきが違う。
最初の難所にさしかかり…
難所に入る手前で音を外したけど、落ち着いてクリア。
なんならちょっと乗ってきた。
前から思ってましたが、バイオリンとフィギュアスケートって本当に似てるんですよね(単なる一フィギュアファンです
)
まぁバイオリンに限らず、技術点と芸術点を競うという点で音楽とフィギュアって似てますよね。
音楽もフィギュア同様に体力勝負で後半になれば疲れも出てくる。
でもやっぱり曲の後半に方に見せ場があったりして、最後まで集中して、指先まで神経巡らせて、パーフェクトに演奏するのは大変。
お願いだから最後まで引き切ってね、という思いだけで固唾を飲んで見守ります。
そして3分半。
なんとか弾き切った!
いや細かいミスはあったけど(ピアノやギターと違って弦に限りがないので、0.1mm触るところがズレると音がずれます)概ねよく弾けた!
美しかった!!と、母は思う!!
そして息子のあとは、去年のチャンピオンがピアノで登場。
いやもうすごー。
芸術的すぎるーーーー。
って、ピアノや歌、チェロやギターが続くんだけど…
みんなハイレベルすぎ!
ていうか、ここ音楽学校じゃない、単なる男子校なんだよね。
で、なんでこんなにレベル高いの!?
すごいわ…
息子のライバル2人🎻も、本番は素晴らしい出来のものを持ってきていました。
一人はカデンツァと呼ばれる即興演奏を取り入れたりして
レベル高っ(2回目)
もうね、ピアノもバイオリンもその他も、全てのパフォーマンスが素晴らしくて、最後の方とか、ライバルだとかそういうことじゃなくて、ちょっとでも誰かがミスタッチしてくれると「これで勝敗がつけられる」とジャッジ目線でホッとしたりしてました。
そして、結果発表。
チャンピオンだけが名前を呼ばれます。
ドキドキ…
…
…
……
残念!
くぅーーー残念!
優勝はY6の子。
今回の挑戦者の中で唯一、クラシックでなくエレキギターで挑んだ子です。
…って。
いやさ、もうこの大会にミソつけて申し訳ないんだけど…
エレキギターとバイオリンって同じまな板で料理できる???
もはや、日舞とヒップホップを同じ軸で優劣つけてるのと一緒じゃね???
と、モヤモヤが晴れない私
モヤモヤが晴れないのは子供たちも同じ。
息子のライバル🎻Y6の男の子が
「おい!あんな指で押さえたらでっかい音でる楽器ずるいだろ!!」と言ってました

まぁ気持ちわかる。
ってエレキの子の技術もしっかり高かったんですけどね。
でも、バイオリンやピアノと違って、小学校高学年の子が弾けて「うわっ」と思えるレベルがエレキギターだとどれほどなのか、わからないので、何とも言えず
ジャッジの先生も「判断は難しかった。けど、一番音楽を楽しんでいる子に賞を贈る」と言ってました。
…このコメント聞くと、ますます日本舞踊とヒップホップ感あるんだけど。(←しつこいw)
だって型通りに踊ってなんぼの日舞(バイオリン)と、型から外れて自由に楽しくいけるヒップホップ(エレキギター)って、絶対後者が有利やんか!
と、未練がましいオカンはギャーギャー言ってますが、本当はそんなことはどうでもいいくらい、息子の姿は眩しかったです。
終わってから「緊張した?」と聞くと、
「最後以外は緊張しなかった」と。
「あー、最後のフレーズのとこ?」と私がいうと、「いや、結果発表のところ」と。
そっちか!
強いなw
悔しかったけど、
来年は〇〇の曲を弾きたい。
ちゃんと本命の曲は本選にとっておこう。
予選は何にするか考えないと。
シニアの〇〇と〇〇はY5Y6と二連覇してるんだって!僕もしたい!!
と、来年に向けてのことも考えだしてました。
タラレバで、よく、もし日本にいたら小さいうちからコンクールとか受けてたのかなぁーとか考えたりして、転勤族ゆえの機会損失を悲観的に考えてしまうこともあるんですが…
コンクールじゃないし、もう小さくもないけど、学校でこんな経験ができるなんて、海外生活ならではかな。
ようやく「悔しい」という感情が芽生え、バイオリン弾きとして大きな一歩になったかなと思います。
がんばれ小さなバイオリニスト!
追伸
誰にも聞かれてないけど、私からの愛を込めて書かせてください。
そんな息子は、エレキギター(Y6)、昨年チャンピオンのピアノ(Y6)に続き3位だったそう。
日本語だとこそばいけど、英語だと言える。
I'm so proud of you 

