2日目の朝。

▼初日はこちらから

前日訪問した二軒のお店に「明日はオーナー来ますか?」と確認していたSちゃん。

両方のお店とも「いつも9時半/10時に来るわよー」との回答をもらっていて、朝から再訪する予定でいた我々。


まぁ、9時半って言ってて9時半に現れることはないよねーと思いつつ、まずはCave(お土産屋さん色の強い方のショップ)に向かいます。


そして、入店して店員さんに「オーナー会えますか?」と聞くと

「あー、めっちゃ忙しいから…」と断られ、それで全てを察したSちゃん。

まぁ、こういうところは粘っても無駄だからと、そそくさと退散。


そのあと、その名も「オパールストリート」というメインストリート(写真参照)にいくつかオパール/お土産ショップがあり、歩きながら覗いてみることに。

▼これがメインストリートね!!




オパールストリート…かつてはもっと賑わっていたのでしょうか…



声がしゃがれたいかにもなおばちゃんのお店とか、もうめっちゃ怖かったです(笑)

商品がどうとかの騒ぎではなく、そそくさと店を出ました泣き笑い



▼ご参考までに。

このお店に入るときは強い心で入りましょう!




こちらのピーターさんのお店は評判もよく、良いものもありました!

娘さんがデザインしたというジュエリーは可愛かったです。


▼街の人たちに良いお店は?と聞くと「ピーターんとこ」と返ってくるようなお店です




でもSちゃんのお眼鏡にかなうオパールはなく…





さて、どうするか…


「ライトニングリッジにさー、一人だけ日本人がいるらしいのよ。オパールやってる。その人のお店この辺にあると思うんだけど…」


と、いうことで、お宿に置いてあったガイドブック(のちにこれはガイドブックではなく、街の電話帳的なものと知る)を元に場所を探します。



ありました。




えっと……


お店…じゃないよねこれ?

というか、民家??

でもbuyingって書いてるよね。


えっと、この場合のbuying??って どゆこと??

(この場合は「マイナーつまり鉱夫からの持ち込みオパールを買取ります」ってことですね)


勝手に入っていいのかなーどうする??


とモジモジしていたら、友人が電話してくれます。



電話を切って


「もう絶対に日本人だって思いながらも、途中で日本語に切り替えられず、お互い日本人なのに英語で話し続けたよ泣き笑い」と。


わかるわかる泣き笑い

(あなた英語達者だからいいけど、私はそのシチュエーション死ぬほど嫌だよ)



そして

「今、ここにいるから入っていいよって言ってくれたよー」と。





入るのを躊躇するほど、一般人向けではない感漂っていた先ほどのオフィスにお邪魔します。


すると、一目見てその誠実さが伝わる男性が一人で出迎えてくれます。


この男性こそライトニングリッジでオパール商を営むShu Minoda さん。


きっと普段はアポ無しで突然やってくる人なんていないのでしょう。


かき集めた3つの椅子の埃をパンパンとはらって対応してくれて、なんともうれしいやら申し訳ないやら。



そんな私たちよりもびっくりしているのはミノダさんの方かも。


突然現れたアラフォー日本人3人に



「えっと…なんのご用で?」と。笑



Sちゃん、説明します。


わたし、タイで宝石扱ってまして… ブラックオパール探してます。と。(いや、もちろんそんな簡単な説明じゃないんですよ。)



そして続けます。


質のいいブラックオパールを供給してくれるサプライヤーさんご存知ないかな?というのと、できれば採掘してるところも見てみたいんですよね。



すると、


まず…採掘現場は見学できるようなものではなくて非常に危険なんです。

昔はツアーもあったんですけど、事故があったり、保険がカバーされなくなったりの問題もあり、現在はやっているところはないですね。


むかーしの採掘現場を見学用に開放してるところはありますけど、実際に採掘してるところは無理ですよ。


私たちの現場は80フィートの深さ、つまり7階建てのビルを梯子で降りていくようなものなので。




いや、もうごめんなさい。

気軽に現場が見たいなんて言ったことを後悔。

そうですよね。

命懸けですよね。

取り消せるなら取り消したい前言。




そしてミノダさんが、どんなものをお探しですか?と、ご自身が採掘したオパールを見せてくれます。




そう、このミノダさんがものすんごい理由は


「自分で採掘し、選別し、カットし研磨している」というところです!



このブラックオパール産地であるライトニングリッジでも、現在、採掘から研磨まで一貫してやっているところは他にはないそうです。


ひぇーすごい人に出会ったものだ!

(そんなことまでは知りませんでした)


そのミノダさんに見せていただいたオパールを前にSちゃんの目の色が変わります。





すごい、すごい!!といいながら、選別していきます。




さて、彼女はどんなオパールを選んだのでしょうか。。。




またしてもここでオパール豆知識。



オパールはケイ素と水が混ざり合ってできた粒が集まることで形成されます。

ケイ素はシリコンの原料、シリカゲルの成分でもあります。



遠い昔、オーストラリアが今のアジア大陸と地続きだった頃、オーストラリアの真ん中には、海があったとされてます。

その後、今のようにオーストラリア大陸として大陸が出来上がり、内陸部の砂漠化が進み、もともと真ん中にあった海が干上がりました。

そして、気象状態の大きな変化により降り積もっていた大量のケイ素が溶け出し、再度しみこんでいきました。

このケイ素が数百万年もの年月をかけて今のオパールになったと考えられるそうです。


実にオパールが1センチ育つのに約600万年の月日が必要なんだとか!

なんというロマン。


さらにオパールの特徴である、キラキラと含まれるカラフルな色は、ケイ素が出来上がる過程における成分の違いに由来するそうです。 


ここまでくると、ちょっと、へ?って感じですかね…笑


簡単にいうと、まだ内海があった頃には貝殻や動物などの生物がいて、それらが化石になっていく過程でケイ素の成分と結びついてオパールになるので、その関係で色の違いがでてくるのだとか。


とにかく虹色を持つオパールの色は完全なる自然の神秘。


その色の出現によりレア度が変わってきます。

そう、宝石ですから、レアな方が高価なわけです。



ブラックオパールにおいては


赤<オレンジ<イエロー<グリーン<ブルー<パープル


という出現率で、赤やオレンジが含まれるオパールはとても珍しいそう。



写真お借りしていますhttps://www.belleetoile.co.jp/guide/15





おさらいしましょう

・オパールの中でもブラックオパールは貴重

・その中でも赤やオレンジの色を持つものは貴重


さらに

・よりたくさんのカラーを含むものは貴重

・珍しい色でもぼんやりしていたり、一部にしか色がないのであれば、全体的により鮮やかで輝いているものの方が良い







Sちゃん、あれでもない、これでもない…と大量のオパールを選り分けます。


そして
「わ!きれい!!!」

いくつかピックアップしはじめました。

「あーしぼれない!」

最後はこの子たちをお持ち帰り。


どうでしょう。
この赤土の地底にこんなに輝く宝石が眠っているとは。

やっぱり神秘ですね。

そう、このオパールは地球が何百万年とかけて作り出した自然の産物。
おそらく現存するオパールが採掘されきると、もうそれで終わり。
再生されることはないもの。


むしろ、あまりに壮大な浪漫を前に、私はこれらは個人所有してはいけないのではないか、とすら思ったりしました。

ジュエリーハンターを前に思想が真逆に振れる私(笑)

いずれにせよ
個人の捉え方はそれぞれですが、その美しさに、地球の神秘に、大きく心揺さぶられました。