何かと住むのが大変なジャカルタ生活ですが、インドネシアで良かったなーと思ったことがありました。
その1
夫がなんだかが欲しいということで、それは「Toko Maju」という店にあると教えてもらった。
私たちは普段の移動はタクシーを使っている。インドネシアでタクシーといったら「Blue Bird」。他にもライドシェアの「Grab」とかもあるみたいだけれど、Blue Birdタクシーのアプリは使いやすいし、ほとんどのモールにはBlue Birdタクシー乗り場があるのでうちはBlue Bird一択であーる。
で、行き先を「Toko Maju」に指定して出発。
そしたら目的の店じゃなくて、別のToko Majuを指定していたようで全く違う店の前で降ろされた。
けどそれが私には良かったの。
この日の数日前、「すてきにハンドメイド」を見ていたらちょっと作ってみたいなというものを紹介していて、早速Kindleで今月号のすてきにハンドメイドをダウンロードしたところだった。
で、間違えて降ろされた場所は、ジャカルタの布市場「Pasar Mayestik」の前。この近辺には布のお店や仕立て屋さん、ボタン屋さんやら手芸のための店が集まっている。ちょうど私が行きたかった場所ではないですか。
それでPasar Mayestik近くのCrownという布屋さんで気に入った布を見つけて、携帯のKindleから、作ってみたいものを見せたら「1mで大丈夫」というので1m布を買った。
夫は横で「2m買っておいた方が良いんじゃない」と言ってくれたんだけれど、プロが1mというのだしと店員さんのアドバイスに従ったわけ。
その後Pasar Mayestikの中も見てチマチマと必要なものを買って、その後別のToko Majuに行ったりして帰宅。
で、もう一度ゆっくりKindleを見てみたら「2m必要じゃん」とわかった。
あぁ。。。またあの店に行かないといけないのか。夫の言うことに従っておけば良かった。
そもそも、布を使ってチマチマと作るのは初めてなので、たとえ1mで大丈夫でも失敗する可能性が非常に高いわけだから、予備でもう1m買っておけば良かったんだ。
と思っても後の祭り。どーしよう。渋滞も激しいし、面倒だ。
で、ダメ元でWhatsAppで店に連絡してみた。ちなみにインドネシアでは電話番号がある人、店はほぼ皆WhatsAppのアカウントを持っている。
それで何度かやり取りをした結果、バイク便(Gosend)で送ってくれて、3時間後には手元に新たに布が2m届いた。
店では英語が通じなかったので、最初は自動翻訳を使ってインドネシア語でメッセージを送っていたのだけれど、途中の質問が分からず「すみません、私は日本人なので、それは分かりません」と伝えたところ、そこから英語に切り替えてくれた。
布の店のやりとりと、日中暑い中外を歩いたりしたので疲れてしまい、夜は宅配。
インドネシアのレストランはほぼ全て宅配をしてくれる。つまり選択肢が多い。
日本ではUberEatsを使っていた。今は知らないけれど、当時はうちの周りはUberで持ってきてくれる店はそれほど多くなく、また、雨が降ると途端に配達してくれる人がいなくなったり配達料がぐーんと上がった。一方、こちらは配達してくれる人が多いし、年中スコールが起こるから雨が降ると配達人がいなくなる、ということもない。本当に便利。
*Toko Majuの意味は Toko=店 Maju=前進 だそうで、縁起が良いとされていて、Toko Maju と言う店名の店は非常に多いとのこと。
その2
毎週末日本食スーパーに買い出しに行くのだけれど、その日はスーパーに行く前にモールでお昼を食べた。お昼を食べた後、モールの中にあるスーパでちょっと買い物をしたので、日本から持ってきた保冷袋に入れた。その後タクシーで日本食スーパに。
買い物をし始めたら、夫が「保冷バッグがない」と気づく。
ぎゃっ!あの袋、とっても良かったのよ。長いこと冷たく保存してくれるし、折りたたんで小さくなる。とても重宝していたのに。
すぐにBlue Birdに電話。こちらもオペレーターは英語が通じる。
「支払いはアプリでしたの?じゃぁアプリを入れている携帯番号教えて」
というので、伝えたところ
「たゆさんね。xxx(タクシー番号)に乗ってますね。じゃぁ今xxxに電話して確認するから少し待って」と言うことで電話を一回切る。
30分くらいしても電話がないので再度こちらから電話をすると
「バッグありましたよ。住所教えてくれたらあなたのアパートまで持って行きます」と言うので、まだ日本食スーパにいるので、そこに持ってきてと頼むと
「了解。着いたら電話します」
そこから少しして、本当に持ってきてくれて無事に保冷バッグは戻ってきた。
日本のタクシーで忘れ物をしたら、取り戻すのがすごく大変と聞く。
まずタクシー会社が多くてどのタクシーに乗ったか分からない。
わかっても、自分で取りに行かないといけないし、警察に届けられていると警察まで取りに行かないとならない、などなどなど。持ってきてくれるなんて、なんて親切なんだ。
インドネシアのいい加減さは柔軟性がある、とも言えるか。
と言う話