昨日紹介した掲示板の中にこんな記事がありました

MBAの学費、すっごく高いのにね。

 

ハーバードMBA卒業生がかつてのように就職できない

 

  • MBAを取得したばかりの新卒者の就職市場が減速していることが、一流校のデータから明らかになった。
  • 新卒者がフルタイムのオファーを獲得するのは、数年前よりも難しくなっている。
  • しかし、MBA取得者にとっては朗報で、初任給の中央値は上昇している。

 

 

世界トップクラスのビジネススクールに在籍していても、MBAを取得したばかりの新卒者の就職状況は厳しい。

 

ハーバード・ビジネス・スクールでは、今年の卒業生で就職を希望する者のうち、卒業から90日後に内定を得た者は86%に過ぎなかった。

 

この数字は、例年に比べてHBS卒業生の就職率が大幅に鈍化していることを示している。2022年卒業生は約95%、2021年卒業生は96%が内定を獲得している。

 

ハーバードの学生だけが影響を受けているわけではない。スタンフォード大学経営大学院の報告によると、就職を希望する直近のクラスのうち、3ヶ月後までに内定を得たのは89%程度だった。これは、MBA取得者の93%が卒業後3ヶ月で内定を得ていた昨年から低下している。

 

一般的にMBA新卒者を採用する業界(ハイテクやコンサルティングなど)が採用ペースを抑えているためだ。BainやErnst & Youngのようなコンサルティング会社は、業績が低迷する中、新規採用の開始時期を遅らせている。一方、ハイテク企業も、パンデミック後のコスト削減を図るため、採用を抑制、あるいは凍結している。

MBA入学コンサルティング会社MBA 360の創設者バーバラ・カワード氏は、市場が不透明な中、多くの企業が新入社員に対して「様子見」の姿勢をとっているとフィナンシャル・タイムズに語った。
しかし、卒業から就職までの空白期間は、新卒者にとってストレスの多い期間であったと思われるが、その一方で、旅行や、他の方法では考えられなかったような職務に就くという新たな機会を得た人もいる、とハーバード大学のMBAキャリア・職業能力開発担当マネージング・ディレクター、クリステン・フィッツパトリック氏はFT誌に語っている。

学生に人気のある業界は、テクノロジー、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティなどで、これらの業界への就職を希望する学生もいた、と彼女はBIに語った。

 

そして、明るい兆しは、将来の労働者が待ち望んでいる役割は、それに値するかもしれないということだ。MBAを取得したばかりの新卒者の初任給は、近年顕著に上昇している。従業員の賃金に対する期待も、今年は過去最高を記録している。

 

今年のハーバード・ビジネス・スクール卒業生の初任給の中央値は175,000ドルで、2021年の150,000ドルから著しく上昇した。スタンフォードGSBでは、2023年の給与の中央値は182,000ドル強で、2021年の158,000ドル強と比較している。

 

ハーバード大学での就職活動を見送ることを決めた人たち(2023年度卒業生の3分の1弱)は、起業するか、すでに就職しているか、教育を続けているかのいずれかだった。単に就職活動を先延ばしにしていると答えた卒業生はいなかった。