入青云(入青雲)Love in the Clouds 第12話まで。 | 一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

 『入青云(入青雲)Love in the Clouds』

2025年 10月〜 中国 全36話予定

 

監督 知竹

 

出演

纪伯宰(紀伯宰)→侯明昊

明意・明献→卢昱晓(盧昱曉)

 

 

ひたすら顔面の距離が近い笑

 

ネタバレ 第1話~第3話。

この世界では、毎年、六境で行われる青雲大会で勝利すれば、あらゆる恩恵を受けその地に繁栄をもたらすという仕組みがある。この大会で、七年連続で首位を誇る堯光山太子の明献は、今回も勝利を確信していたが、ぽっと現れた極星淵の紀伯宰にあっさりと敗北を許す。

敗北しただけでなく、自身の霊脈も破壊された明献は、紀伯宰の攻撃による付属品で離恨天という毒も背負うことになり、いずれ元神すらも燃え尽きる身体となってしまう。この離恨天とは、霊脈を持つ者はそれを奪われ、逆に持たない者には霊脈を生み出すという謎の仕様で、前者の明献は一年以内に解毒しない限り、全ての能力を奪われ最終的に朽ちていく。

 

視聴者から見る明献は女子の姿だが、劇中では妙術で男子の姿(左叶)に見えている。敗北して霊脈も断たれた明献は、それを取り戻して今一度勝利するため、本来の女子の姿に戻り解毒薬である黄梁夢を手に入れる計画を練る。

そのためには極星淵へ潜入し、紀伯宰に近付かなければならないが、見え見えの芝居であっという間に無歸海(紀伯宰の住処)女主人の座を得ることになる。

得るといっても揶揄い文句としての無歸海女主人であり、紀伯宰は明意(女子用の名前)が何者なのかとひたすら疑っている。それでも打算のある極星淵神君の弟、 沐齊柏の配下よりはマシかとそれを牽制するためにも利用を始める。

 

紀伯宰は、長い間、罪人として沉淵に囚われていたが、その罪名はまだ不明である。そもそも何者なのかも全然分からない。

今回の青雲大会で極星淵公主に召集されて勝利したことで、公主と紀伯宰の婚姻話に発展すれば、病に臥せる極星淵神君の代わりに次の神君を狙う自分の野望が叶わぬため、沐齊柏は美女をひたすら押し付けようとしているのである。同時に、明意を始め六境全てが狙っている黄梁夢の行方も探っている。離恨天から生み出された霊脈を持つと噂される紀伯宰は、どうやら黄梁夢の行方も握っているようだ。

言笑役の全伊倫は今回悪巧み側のようだが、相変わらず瞳がキラキラで美しい。最近では主演のドラマも配信されていたようだから、次は自分が観られるところで主演作があるといいな。

 

紀伯宰の行動を予測して、あらゆる面を周到に準備している明意は、出自を探られても粗がなく全くバレていないことに驚く。紀伯宰の囚われていた沉淵の近くで薬草を採取していた両親が、その地に蔓延する毒で亡くなった、という設定は後々何かに意味を成すのだろうか。この件は紀伯宰にとっても少し引っかかったようだが、それが同情なのか疑惑なのかは見えなかった。

 

花月夜で酒を煽って、のらりくらりと過ごしているように見える紀伯宰の実際の姿は、過去に命を奪われた師父の仇を討とうとする義理堅く健気な男である。囚われていたのもおそらく理不尽な理由なんだろう。

明意の今の目的は解毒のみだが、共に暮らすうちに情もすぐに湧いて、いずれ悪巧み連中を成敗する方へ加わるのだと思われる。

他にも、明意は、堯光山太子の座を狙う乗雲君(おそらく義母兄弟)に追われているため、こちら側とも争うことになりそうだが、裏で師父を殺めた謎の人物と繋がってたりするのかな。

とにかく黄梁夢と玉座を巡ってのバトルとなりそう。

 

可哀想なわたしを絶賛演技中の明意の、さもしさもなく明るい性質を凄く気に入っているが、筍婆婆を丸め込むやり取りが微笑ましいため、最後まで裏切らず信頼を深めて欲しいな。嬉しいと触覚出るのがほんとかわいい笑
 
つづく
 

追記ネタバレ 第4話~第5話。

引き続き、周到に先を読んであざとく遊女を演じる明意だが、全く嫌味がなく、むしろ可愛すぎてすぐ好きになっちゃうだろ笑

紀伯宰はそんな明意を気に掛けているが、本気で騙されているのか未だ探っている最中なのか全く見えない。

今回、紀伯宰へ探りを入れた明意は、青雲大会で明献の命を残し、破壊した武器(鉄扇)を返す意志のある正道な人物だということも、離恨天は彼の仕業ではないことも知ることとなる。

となると太子の座を狙う乗雲君か、或いは太子の重荷から解放させたかった母親の可能性もある。

 

少し前に、悪巧みの一人である司判堂の后照を拉致って、彼の記憶で師父の最後を辿っていたが、アイツはあのままご臨終となったのだろうか。アイツの生死など特に興味はないが、対外的には未だ行方不明のため、次の堂主である司徒岭の祝宴に招待された二人は、ここで師父(博語嵐)の絵画を見せられる。

確か后照は沐齊柏の手下だったよね、ゆえに博一族の持ち物が沐齊柏の手にあるのは自然だが、紀伯宰に敢えて見せたのは、博語嵐との関係に気付いて、黄梁夢の行方を聞き出すつもりなんだろうか。沐齊柏が自ら白状するように仕向けると言っていたのを考えると、ひょっとして博語嵐はまだ生きているのかな。

因みに新堂主の司徒岭は、マイペースでさほどやる気もないが、悪巧みには絶対に加担しないと思う。

 

幼少から沉淵に囚われていた紀伯宰は、機会を狙って地上へと逃げ出したところを博語嵐に救われている。

博一族とは、離恨天と黄梁夢を代々煉制する一族であり、20年前に拠点が焼失してからはその一族の行方は不明だという。その生き残りがおそらく博語嵐であり、弟子となった紀伯宰へ離恨天を使って霊脈を与えたのもこの博語嵐なんだろう。

二人の師弟関係を今は知らずとも、紀伯宰の動揺に気付いた明意は、彼の信頼を得る自分の計画に利用できると考えて、その絵画を盗みに出掛ける。紀伯宰が同じように潜入することを見越していたんだろうが、その後に矢を受けて更に信頼を得るところまでが計算である。この明意の意図に紀伯宰が気付いているのかは謎であり、滲み出る優しさが本物かも不明だが、明意の中でも打算だけではない気持ちが湧きつつある。

 

一方の悪巧み側だと思っていた言笑は、元々は公主と心を寄せ合っていた男である。侍衛だった言笑は、ほどなく医術の道へ進み、今では極星淵神君の主治医となっているが、疑わしいことが増えて公主にとっては沐齊柏側の敵という認識に変わっている。

それでも公主の好いた気持ちは隠せていないが、言笑は何か理由があって沐齊柏側を装い彼を探っているのではないか。考えられるのは公主を守るためか、或いは沐齊柏への仇討ちだが、今は言笑の背景も全く見えないため、ただの妄想で根拠はない笑

キラキラしすぎて闇側だとは思えないんだよなぁ。

 

黄梁夢の行方を探す過程で、明意が発見した紀伯宰の霊屑井なるものは、序盤では体内にある識海のような場所だと想像していたが、あんな無防備な場所にあるもんなのかと面食らう笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第6話~第7話。

あのまま昇天したと思われた后照は、ただでは逝かせぬ紀伯宰の策で、己の悪事を公衆で自白して罰を受ける役割を果たす。

沐齊柏の管轄下である沉淵で、禁じられた離恨天を煉制していた后照は、この旨を神君へと白状するが、それを指揮する沐齊柏の名はギリギリのところで明かすことが出来ないまま塵となる。

この過程で、明意が出自を偽るための両親の死の設定が利用され、后照へ恨みを持つ娘の弱水と共に紀伯宰の仇討ち計画へと巻き込まれてしまう。利用されたことを分かりつつ、明意にも打算があるため、ここは話を合わせて乗り切るが、駒にされたことは彼への疑心としてその心に刻まれる。

 

紀伯宰の持つ霊脈は、てっきり師父の博語嵐が与えたものだと思っていたが、どうやら后照が沉淵で行っていた離恨天を煉制する過程で、その場にいた紀伯宰の身体にも霊脈が生み出されたということらしい。

序盤に、自身の記憶と交換で弱水を救うという約束を交わした后照は、純粋に娘を思う気持ちからだと思わされ、その娘からの裏切りには同情心が湧いたが、結局、娘を生贄にしていた事実で、私の心情的には相殺されて憂いなき最後を迎えられた笑

しかし親玉の沐齊柏は、神君の地位を狙いながら黄梁夢を追い求め、六境すらも掌握しようとしている。そのために沉淵の件を探る紀伯宰や、証人にされた明意と弱水の命を狙って、以前から養っていた妖獣(師父の命を奪った謎の男)を派遣している。他にも、刺客の役目を担う言笑が手下として動いているが、もしかすると公主や現神君の命を盾に脅されているのかもしれないな。自分への想いを確かめるために命を懸ける(毒飲み)公主も気合いが違う、、、

 

明意は紀伯宰に対し、未だ不信と好意の挟間を行ったり来たりしているが、紀伯宰の方はどうやら騙されていることに気付いていない節がある。優しくて純粋なのは元々の気質のようだよ。image

紀伯宰には、自分の仇討ちのために明意の両親の死を利用して巻き込んだことに少なからず罪悪があり、その償いをしようとして、不休に「友人の話なんだけど、、、」と言いながら相談を持ち掛けるが、不休にとってはその「友人」が誰なのかのみが重要らしい笑 ここはやはり触覚のかわいい筍婆婆の方が頼りになる。

毎度制止される不休の「あいつ殺してきます。」思考は、雁回時の柴靖を思い出すよ笑

 

マイペースの司徒岭は仕事にさほどやる気がなくとも、目撃した明意の行動を伏せてくれているのは、明意が明献だと気付いたからなんだろうか。

 

このドラマは、敵が誰なのか、目的が何なのかが初めから明確なため、分かりやすくて気に入っている。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第8話~第11話。

司徒岭は、幼少から心の支えだった明献をあっさりと見抜き、これまでとは打って変わって生き生きとし始める。姐姐呼びで纏わり付く司徒岭を、明意も無碍には出来ず距離はぐっと近付くが、それを目撃する度にぷんすこする紀伯宰の明意に対する距離感は、そのさらに上をいっている。

それでも司徒岭が味方となるとかなり心強い部分ではある。

 

博語嵐を拷問し、明意と弱水を狙った狐妖は、勛名という名の沐齊柏の義弟である。既に勛名の妻は亡くなっているが、沐齊柏は妹を死なせた勛名の罪悪感を利用して彼を支配している。

妻を忘れられず、似た娘を見付けては娶って幻想に閉じ込めるという行為を繰り返す勛名が次に目を付けたのは、明意が花月夜で懇意にしていた章台である。

あっという間に幻想内へ閉じ込められた章台を救うには、勛名の作った幻影を壊すしかないが、本人(勛名)にとって最も大事な記憶を見付け出してそれを再現せねばならない。

これに協力する気満々でも、敢えて取引だと思わせる紀伯宰は、弱水を安全圏へ逃がした時もそうだったように、その優しさを他人には見せたくないんだろうか。常にズレている不休の解釈が、紀伯宰にとっては助かっている部分でもある。

 

勛名の大事な記憶が、妻との挙式だということを突き止めた二人は、うっすらとそれを再現する役割が自分達にあると分かってはいる。それでも互いに心を寄せ始めていることを認めたくないせいか、もじもじして中々言い出せないのだが、やっと話がまとまっても余計な言い訳をぺらぺらと口走っているのを見ると、素直になれよとなる。

章台を救うための芝居という体裁だったにも関わらず、大勢が祝宴に現れたのには笑う。

 

その中でも、紀伯宰との婚姻を望んでいた公主だけはぷんすこで、権力を翳すという手段に出るが、紀伯宰を好いている訳ではない、ただ沐齊柏と戦うための武器が必要なのである。元々、権力を翳すような性質ではないのだろうが、今の一人ぼっちでその地位を守らねばならない立場では方法がないんだろう。個人的には、言笑は公主側だと信じているが、今はそれを公言する時ではないらしい。

 

勛名の幻想を壊すために行った挙式は、逆に勛名の罠にかかり、二人もろとも幻想内へと閉じ込められるが、この後に見せられた勛名と妻の過去が実に虚しい。

幸せだった日々を忘れられず沐齊柏の支配下で悪事を行っていた勛名の記憶は、実は沐齊柏が罪悪感を利用するために植え付けた偽の記憶であり、実際は妻に愛されたことなどなかったのである。

あの回想から考えると、勛名が一方的に好いていた妻を娶るために、自身の体内で妖獣を養うという条件で沐齊柏と取引した結果であり、当人である妻の意思はガン無視だったようだ。偽の思い出内では不憫に見えたが、元々、沐齊柏と同じく利己的な狐だったために、お前もな、という気持ちが否めなかった。

その対比のように、偽の挙式で幻影に閉じ込められた二人が互いを想う情の深さは、どうやら当人たちにも本物だったという確信に変わる。明献という身分を今は明かすことは出来ないが、ようやくその間に信頼が生まれたのはめでたい。

 

結果、幻想は破壊され、用無しとなった勛名は消滅させられるが、沐齊柏は妖獣の力を使って六境を支配するどころか、その上の神にまでなろうとしているらしい。その器じゃどうみても無理やろ、、、

黄梁夢がどれだけの力があるのかは謎だが、青雲大会で勝ち抜く力を得るために、司徒岭もそれを追っている。霊脈を持たぬ者に必要なのは離恨天なのではないの?黄梁夢がその役目も果たせるの?

この司徒岭だが、明意に身分を隠さねばならないのはなぜだろう、手下の浮月が狐族だということは彼も失踪中の狐族王子か何かか。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第12話。

失踪した明意の気配を追って長年の師父が突如現れたが、明意は師父にも行先やその理由を告げていなかったのか。とぼけていても師父には見抜かれて、從獣の二十七とまとめて叱られながら、頭をバシバシ叩かれる姿は父と子のようだね。師父の割に直情型で、裏表がなさそうなのも心強い。

感情豊かでその勢いで剣を抜いたりする師父を諫める役割は一番小さい二十七らしい笑 猫というより犬っぽい可愛さ。

image

 

明意は、黄梁夢が紀伯宰の霊屑井に隠されていると疑って、機会を見て盗もうとしているが、霊屑井侵入が許可されるには本人の心からの信頼(愛)が必要だという。この信頼は既に獲得しているように思えるが、明意も同じように信頼を向けているため、騙すことに心苦しさはあるんだろう。

それに全く気付いていないのかは謎だが、紀伯宰は偽の婚姻を本物にしてもいいとさえ思っているようだ。

 

沐齊柏の妹が残した悪事の証言を元に、段々と裏の関係も見えてくるが、どうやら堯光山とも繋がっており、やはり離恨天を明意へ盛ったのは明心やその母親だという疑惑に辿り着く。(沐齊柏が沉淵で煉制していた離恨天が明心の手に渡った、という明意と師父の推測。)

明心って太子の座を狙う乗雲君のことだよね、、、確か。こいつが父親の堯光山神君へ明献の叛逆を示唆して、明献への信頼は揺らいでいる。それでも今の明意は父親に対して何の弁解も出来ない。

 

沐齊柏の方は、自分の手先を無歸海へ送り込もうとしていたため、紀伯宰と明意が自分の知らぬ間に婚姻を結んでいたことにぷんすこで、まずその矛先は明献の從獣である二十七へと向かう。ただ今のところは明献が明意だという事実は知らない。

この婚姻話を言笑が沐齊柏へ伏せていたということは、言笑にも何か打算があるのだと思われる。しかし沐齊柏の親族か何かの天然さんの役割は、和ませ役のボケ担当なのかな笑

 

次話の6分サービスで、幼少の明献と二十七の描写があるが、もうね、二十七が仰天するくらい可愛いんだけど、、、明献を励ます姿も、煮干をちみちみ食ってる小動物風の成りも全てが可愛すぎる。今の二十七(于垚)のミニサイズとも言えるこの配役はセンスがあるね。

 

つづく