治愈系恋人(治愈係戀人)Love is Panacea 全34話+番外 | 一言難盡

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Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

 

『治愈系恋人(治愈係戀人)Love is Panacea』
2023年 11月~ 中国 全34話
 
 
出演
顾云峥(顧雲崢)→罗云熙(羅雲熙)
苏为安(蘇為安)→章若楠
 
 
日本時間22:30~配信なので、若干遅めの時間帯だけど、初回21:30くらいに覗いてみたら既に配信されていた。
都市劇を観始めると早々に断念することが多いなか、これは配信分の4話をそのまま見終えてしまった。
オープニングの「恋恋拾光」陈卓璇(陳卓璇)も良い。
 
ネタバレ 第1話~第4話。
開幕の舞台は大陸ではなく、拉卡业(ラカヤ)という地のようだが実在するのかは分からない。人種を見ると、公用語がフランス語のアフリカ北部設定なのかも。
 
その地に臨時的に派遣されている外科医の顧雲崢は、昔の教え子の蘇為安と再会する。元々、そう接点はなかったものの、お互い覚えてはいたようである。
蘇為安は、医学部を中退(休学かもしれない)し、この地で金稼ぎに精を出しているが、拝金主義というわけではなく、なにかの理由で大学に通うのも止め、ひたすら金を稼いでいるようである。

 

初っ端から、まだ医師でもない蘇為安が、交通事故の被害者の頭蓋骨にドリルで穴を開けるという驚きの展開があり、その処置が天才的だという話になっていたので、おそらく医師としてのセンスは抜群に高いのだと思われる。※医師免許はあると5話で言っていた。

 

将軍と呼ばれている現地の過激派の輩に謎に追われる蘇為安は、身の安全を確保するため、顧雲崢の働く病院に通訳として潜り込むことにする。

のっけから、蘇為安に対し不信感ばかりが募る顧雲崢は、共に働き始めた後も、彼女の謎の行動にその思いが増していくが、それが近所の子供を助けるための行動だったことを知り、持っていた不信感は薄らいでいく。

その後も、助けたドリル男に「そんな高い医療費払えるわけない、なぜ俺を助けたんだ。」と、逆恨みをされた挙句、大勢に襲われたりして、そんなことある?みたいな展開が続くが、謎に目が離せないドラマ笑

至4話では、既に彼女のことばかりを考えている顧雲崢は、完全に心を奪われてしまったようである。

 

蘇為安の纏っている緊張感は、なにか事情があってのことだとは思うが、本人は医師への道を諦めている訳ではない様子を見ると、医学部中退の本当の理由はまだイマイチ分からないな。父親の事故やその負債などまだ色々ありそう。

 

顧雲崢の気持ちとしては、自分を庇って怪我をした蘇為安のことを「必ず彼女を連れて帰るよ」と、じいちゃんに言っていたのもあって、離れたくない思いは見えるが、今後、舞台は大陸に移るのだろうか。大陸に戻る前に将軍に拉致られたりなどひと悶着ありそうな気はするが。戻ったら戻ったで、幼き頃から確執のある義理の兄と女を奪い合う争いになりそう。

 

このドラマでは、「長月燼明」で白羽役だった李家豪も再び同じ様な関係性で出演されている。そして、現代劇では更に際立つ羅雲熙の痩せすぎ案件、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第5話~第8話。
検査で何も異常のない脳に、何かあるはずだ俺には分かる、とかいう謎の理屈で、顧雲崢に手術を強要する過激派集団の将軍。
蘇為安を人質に捕られ、その手術を請け負うことになった顧雲崢は、優秀な医師設定なだけあって、脳幹にあった病巣を見付けだす。
この手術が成功し、将軍からは感謝されてこの件は終わりとなる。将軍との絡み割と短かったな笑
 
この将軍の主治医をしていた、アーリントンとかいうフランス人と以前から知り合いだった蘇為安は、頼んでいたハンチントン病(舞躍病)治療研究所への参加を示唆される。
この辺りから、あー、そういう類のヤツかと段々分かってくるが、蘇為安の纏っていた憂いは、この難病のキャリアだということからの焦りだったようである。

序盤から、なぜ自分の命を大事にせず投げやりなんだろう、と考えていた顧雲崢の答えが見えてきた。

 

アーリントンは蘇為安を狙っていたため、この話を餌にパリに連れて行こうという計画だったが、その研究所は、実験が失敗に終わり研究が終了していた。

蘇為安から病の告白をされたアーリントンは、パリで優雅に恋愛でもしようなどと考えていた気持ちも、ガチのヤツじゃん、と気付いて一人パリへと旅立ってしまった。

さすがにここで、この男にパリに連れ去られては話が進まないし、そんなことだろうとは思っていた、、、

 

顧雲崢と幼馴染の姜姜は、謎にフランス人と駆け落ちするという為安を、引き留められず悲しみに暮れていた。為安としても、学生時代から憧れていた顧雲崢に、駆け落ちなどと嘘を付くのは苦しかったとは思うが。

姜姜にも誰にも病のことは伝えていない為安は、周りから見れば謎の行動だらけで訳が分からない。心配を掛けたくないという気遣いからなのかもしれないが、姜姜と顧雲崢の気持ちは全くの無視か笑


顧雲崢に至っては、あの時のキスのせいで急に病院を辞めてパリへ行くと言い出したのではないかと勘違い。

てか、言わないほうが周りが辛いやろ。例えば、この病で亡くなったとして、その後に知らされる残された者の気持ちを考えるとたまらないな、、、当人には考えるところがあるのだろうが、個人的には、言ってくれよ早く、一人で抱え込むなよ、という気持ちになる。

 

しかし、この難病は遺伝が50%だというから、ひょっとしたら、両親とは血の繋がりはないのかもしれない。←親が発症していないだけってこともあるけど。

あらゆる場面で、母には内緒だよ、と何度も姜姜に言っていたのも、為安はこのことを知っていて、自分が発症したら、いずれ迷惑が掛かるのを心苦しく思っているのかも。

 

研究する場がなくなったパリには行く意味もなく、迎えに来た顧雲崢と病院へ戻ることにするが、戻るやいなや、人攫いに遭遇した為安は、またもや犯人グループに刺されるという惨事が起きる。

これも顧雲崢を庇ってのことだが、難病キャリアの身で、一度目は脳天を殴られ、二度目は腹を刺されと散々である。

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この惨事で、意味深なことを言って気を失った為安の鞄の中身を見て、何かを察した様子の顧雲崢は、精密検査を依頼するものの異常がないのに安心したようである。

珍しい病なだけに、然るべきものを調べないと結果に現れないのだろうな。

 

結果、未だこの難病のことはアーリントンと顧雲崢の兄のみが知るところ。


伏酷さんは、もはや定時配信を気に留めていない様子で20時あたりには観れるようになっている笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 最終話まで。

9話以降、病のことはひと時忘れて心の赴くままに顧雲崢となんとなく付き合い始めた雰囲気の為安は、叔母がハンチントン病を発病したという知らせを受け、現実を突き付けられる。

この事を、うっかりバレてしまった姜姜だけは知ることとなったが、顧雲崢には何も言わずに大陸へ戻ることにする。

これが11話。

 

いやさぁ、付き合ってる風の彼に何も言わずに行方をくらますって、残された顧雲崢の気持ちは考えないのか、、、己のことで迷惑を掛けたくないという気持ちは分かる、でもそれは優しさじゃなくエゴではないのか。自分だけが重荷を捨てて、黙って去られた顧雲崢の傷付いた心は放置か。

為安が去ったと聞き慌てて空港へ向かった顧雲崢が、どこへ行ったのかも分からないのに、どうやって捜せばいいんだ、と戸惑う姿は気の毒過ぎて見ていられない。

期待させた責任も取らずに黙って国へ戻った為安にどうも納得がいかず、ここで視聴を一旦止めてしまった。


とはいえ、まだ発病していなくとも、いつ病が発病するか分からない綱渡りのような人生では、現実的には他のことは考えられないかもしれない。

 

収官というのを聞いて、再び視聴を開始。

なんというか、謎に視聴意欲を掻き立てられて最終話まで爆走してしまった。

これ、前半を少し耐えて後半まで観た方がいいと思う。そうすると、いつの間にかそのまま完走している笑

後半に輝きを放つ不思議な仕様。

 

大陸へ戻ったら、ずっと為安を好いていた杜雲成とその彼女の温冉がウザすぎて仰天させられる。特に温冉は、性根が腐っていて学生時代から為安を貶めることしか考えていない。それもこれも杜雲成が為安を好いていることに嫉妬しているからである。

杜雲成も研究費を投資してもらうために愛してもいない温冉と付き合っているため、この男も大概である。

為安が戻ってきたことで杜雲成は温冉に別れを告げるが、それがより一層彼女の嫉妬心に火を付けることとなる。

杜雲成ももっと上手いこと別れればいいものを、気持ちに正直すぎて邪険にあしらうものだから、温冉のイカレ具合も益々増長していく。ちゃんと責任とってよ、、、被害を被るのは為安なんだけど、、、

 

ほどなく、顧雲崢も大陸へ戻り為安と再会する。

訳も分からず置いて行かれた顧雲崢は、執拗に為安との関係を修復することに必死になるが、為安の頑なな態度は一向に変わらない。

アプローチの方向を変えて、(架空の)彼女のために買ったんだけど余ったから、、、とかいう理由を付けてせっせと為安のために尽くし始める。

すごいね、ただの餌付けループを観ているだけなのに、チキンまで来たところで大泣きさせられるんだもんな、、、

 

顧雲崢は、為安の叔母の主治医になったことで、薄っすら頭を過る疑惑はあったと思われる。この病は50%で遺伝すると言われているし、父親がこの遺伝子を持っていた場合、概ね遺伝する病だというから。

 

結局、この難病のキャリアということを知られてしまうが、顧雲崢の気持ちはブレることなく、一緒に治療薬を開発しようという気持ちで絆はより深まることになる。

嫉妬に狂った杜雲成と温冉は、再三邪魔してくるものの、ただ貶めようとして競争心を燃やす輩は、信念のある者には到底敵うはずもなく悉く負け続ける。

医療とは勝ち負けではないはずだが、幼少から負け続けているという気持ちを抱えてきた杜雲成は、遂に犯罪にも手を染めてしまう。

その抱えてきた気持ちを手放すことが出来たら良かったのにね、、、それを持ち続けてなにが残ったというのか。

 

どれだけ杜雲成に惚れていても、さすがに超えられない一線は温冉の中にもあったようで、最後は狂気に満ちたこの男に見切りを付ける。

温冉の父親の温教授は、顧雲崢が「君は温教授の娘に相応しくない」と言っていたように、本当にこの娘の父親か?というくらい立派な人間だったが、一線を留まった部分に父親の要素が若干残っていたのかもしれない。

 

紆余曲折を経て治療薬の研究を始めて6年、研究してきた薬の臨床試験を始めようとしていた時期に、遂に為安が発病してしまう。

この臨床試験を自分が受けることにした為安は、おそらく、死んでしまった後も己の体を検体として捧げて新薬開発に大きな功績を残したようである。


顧雲崢にとっては最初で最後の人だったんだね。

 

病気がテーマのドラマでは、闘病生活の描写が辛くて観ていられないことがある。そのため、この手のものは若干避けているけど、それを作り手も分かっていてのことか、終始前向きに医療の進歩を望む二人が描かれるのであまり気が滅入ることなく観られる。

特に後半は、互いを信じ共に手を取って同じ方向へブレずに突き進む姿が実に良かった。意地悪3人組には辟易したけど笑

 

番外、、、少し台詞は追加されているけど、あれいるんだろか笑