东宫(東宮 Good Bye My Princess)全55話 | 一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

 

『东宫(東宮  Good Bye My Princess)』
2019年 中国 全55話
 

原作 「东宫(東宮)」匪我思存

 

出演

曲小枫(曲小楓)→彭小苒

李承鄞・顾小五(李承鄞・顧小五)→陈星旭(陳星旭)

顾剑(顧劍)→魏千翔

 

 

日本でも既に配信されているようだが、日本語字幕で観られる環境下ではないので、ひとまず大陸版を観始めた。

しばらく観ようかどうか迷っていたけど、結局、曲が良すぎて観ちゃう笑

 

 

ネタバレあり 第30話まで。

冒頭で、砂漠を彷徨う男と共に「也許天神対人的懲罰不是忘記、而是永遠記得」(天が人に与える罰は、忘却ではなく、永遠に残る記憶なのかもしれない。)というナレーションがある。

この言葉の意味は後々分かってくるが、劇中の端々に「忘川という川があって、その川の水を飲めば、心を悩ます煩わしい事、悲しくて苦しい事全てを忘れられるんだって。」と小楓が繰り返し言っている事で分かるように、人は、全てを忘れることよりも自責や哀惜、失望を抱えながら生きる方が辛いのである。

それが天から受ける罰ならば、このドラマで最終的に罰を受けるのは誰なのか。※最後はどうなるか大まかには分かってるのできっとアイツだ、、、

 

慕っていた兄(豊朝の皇太子=承稷)を丹蚩人に殺され、自分も命からがら逃げ切った承鄞(豊朝の第五皇子)。死にかけていた承鄞を救ったのは西州の公主、小楓だったが、この時点ではお互いの身分は明かしていない。

西州での出来事だったため、小楓の身分はすぐ分かるものの、承鄞の方は、殺された兄の復讐を遂げるため、身分を偽り小楓に近付くことにする。

その過程で、実母を殺めたのは皇后(育ての母親)だったことを知り、自分が何も知らずに生きていた事に羞恥を抱いたようである。

 

第五皇子として生まれ、欲もなく気立ての良い子だったが、兄を殺され(第二皇子=承鄴の策略)、母親として慕っていた皇后も裏では実母を殺めていたという背面の闇を見てしまった。

この辺から少しずつ変わっていく承鄞は、今の自分では力もなく何も為せない、と復讐するには権力を持たねばならないと思ってしまったのかもしれない。

 

その皇位争い、和平交渉の渦に巻き込まれ利用される小楓。

和平の為に豊朝へ嫁ぐ話が出ていたのを退け、顧劍(師父)を心から慕っていた小楓は、実に無邪気に「じゃあ師父のとこに嫁ぐ!」と言っていたのが遠い過去のようだが、あの時、顧劍も顧家の復讐心など捨てて、心の赴くまま一緒になってればこんな事にはなっていなかったのにと至30話にして思う。

 

顧劍への告白も見事に玉砕してしまった小楓は、承鄞と時を過ごすうちに恋心を抱くようになる。(切り替えが早い笑)

丹蚩に潜り込むために利用していたはずの承鄞だったが、どちらかと言えば、先に彼の方が小楓を愛してしまったようである。

ここから二人の気持ちの盛り上がりと挙式までが瞬息だったが、戦になるのも瞬息すぎて仰天する。丹蚩側からの目線だったため、戦になり攻め入られた丹蚩の描写は見ていて実に苦しい。


承鄞、、、サクッと豊朝軍に入っていった途端に踵を返し剣を翳してたな、、、この為の丹蚩での行いだったのでそういうもんだけど、良くしてくれた阿渡の兄や、そのいとこ、族長、そして小楓への裏切りが酷い。

人間には感情があるから、この地で更に長く時を過ごしていれば、承鄞も実行は無理だったかもしれないなとも思う。

 

愛していた男が、丹蚩の族長(小楓のじいちゃん)の首を落とす様を目の当たりにした小楓は、その瞬間から親の仇となった承鄞を憎むようになるが、愛憎の狭間でさぞ苦しかっただろう。人間の裏側などを見ずに伸び伸びと育ってきた小楓にとっては、疑う事を知る転機となったようである。


小楓を愛していたものの、結果的に丹蚩に攻め入る承鄞の戦に加担してしまった顧劍もまた、小楓にとっては裏切り者になってしまった。

 

これが12話までに起きた事なので、え、これからどう55話まで話を続けていくのかと思っていたが、序盤から頻繁に話に出ていた忘川が突如現れ、川に飛び込んだ小楓と承鄞は記憶を失くしてしまう。


この記憶の失くし方が凄い不思議なんだけど笑

小楓は、ほぼ全ての記憶を失くしているが、承鄞はどうやら小楓に関する事のみを忘れているようで、起こった出来事や仇討ちの心は失くしていない。

しかし、あれだけ愛していた小楓を傷付けてしまった己の自責の記憶はマルっとなくなってしまったようである。

その後、再会したその場で脳裏を過る記憶、、、この感じだと割と早い段階で記憶を取り戻しそうな勢いである。忘川は幻の川と言われていたのに効果うっすいな笑

 

未来の太子妃として豊朝に引き取られ生活することになった小楓は、また一から承鄞との関係を築く事になるが、度々脳裏に蘇る記憶でお互いに痛みを感じてしまう。以前、知り合いだったのかもという気持ちを薄っすらと感じている二人は、かつての想いや傷が本能に刻まれている様子。

 

豊朝では、第二皇子(承鄴)が皇太子になり、皇帝及び第五皇子(承鄞)3人が牽制し合い、危うい関係を保っていたが、第二皇子の失態で、皇太子を追われ監獄へ。

 

復讐を遂げる為の権力を手に入れる手段は厭わず、全く信じていない高於明へも一時的に味方の素振りをし、皇太子を貶める策略の協力を請う承鄞。思えば、丹蚩へ攻め入る時も、皇太子を上手い事利用して軍を動かして貰っていたな、、、全く信じていないのに。

なにしろ、皇后に対し何もなかったかのような満面の笑みで接する姿は、誰も復讐を企んでいるとはよもや思わないだろう。

 

承鄞には西州に発つ前から瑟瑟という女が既にいたが、至30話では、気持ちは小楓に向かっており、どうも瑟瑟の事は愛してないようである。

それでも第二皇子の承鄴を倒し、第三、第四の皇子も皇太子候補から退かせ、己が皇太子となった承鄞は、小楓を正妃に迎え、同時に瑟瑟を側室として迎えたのは何か魂胆があるのか利用しているだけのように見える。それを愛されていると勘違いしている瑟瑟は実に不憫であるが。


しかも、ずっと隠していた丹蚩の件を、瑟瑟が挙式直前の小楓にサクッと漏らしてしまい、承鄞にとっては二度目の拒絶をくらう。(一度目のは忘れてるけど)

身内を殺された事を知った小楓にとっては、もはや親の仇としか見れないが、更に西州の実父と実母もこの世には居ないのを知った時、というより記憶が戻った時、小楓は生きていられるのか、、、

幸い、小楓の周りには阿渡、永娘、米羅、公主二人、そして顧劍という恵まれた味方がいる。承鄞も味方なんだけど、今の所、皇后を騙くらかす演技中なので分かりづらい。

 

顧劍なんて、崖から落とされ死にかけても、その存在すら忘れられてしまっても、

「如果有人欺負你、我一定保護你

如果你背叛了全世界、我會就為了你與全世界為敵」

(もしお前を貶めるヤツがいたら、私が必ずお前を守る。もしお前が全世界を敵に回したら、私も一緒に全世界を敵とする。)

などと、ほとんど告白じみた言葉を掛けるこの男は、この事を必ず最後までやり遂げるのだと思う。小楓のために命を落とすのかもしれないな、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第31話~第42話

どうやら、皇后を欺くために、表面ではアホな子の振る舞いをして、何も知らない無垢な子を装う手法のようだな、、、味方のフリをしながら敵の悪事を暴いて、ボク何も知らなかったんだよ!という風に、敵を一つずつ潰してゆく承鄞。


皇后は、己の立場を守る事のみに躍起になり、難癖を付けやりたい放題。

そんな皇后の矛先が小楓に向かないよう、瑟瑟を寵愛しているように見せかけ利用しているようである。

そんな事は思ってもいない瑟瑟も、皇后の出鱈目な「ぽっと出宮女の妊娠騒ぎ(承鄞の子ではないのに承鄞の子だと言われる)」に、嫉妬しすぎて激しい一面を見せる。嫉妬深い子は嫌いだよ、、、

 

瑟瑟、、、側室のくせに欲張り過ぎて若干自滅しているのが痛い。「太子を失うのが怖いの」などといっているが、そもそも得てないっていう。

承鄞だけを見ている彼女は、私だけを愛してくれている、という自信とそうではないのかもという不安が入り乱れ、小楓に対し猛烈な嫉妬心を抱き始める。

毎度懲りずに、侍女(この子も頭が悪い)と二人で小楓を貶めようとしょぼい計画を立てるものの、どれもパッとせずに終わる。

いやいや、小楓は太子妃だし君とは立場が違うのだから、貶めようとするなど僭越過ぎるでしょ、、、


挙句、その妊娠騒ぎで皇后に難癖を付けられ庶民に格下げされた瑟瑟は、「太子妃が私を陥れたんだわ!」などと騒いでいるのが本当に痛い。薄汚い心しか持っていないから人を見る目もないんだな。どれだけ小楓が譲歩しているかなど考えもせず、自分のことばかりで頭に来る。

まあ、それもこれも全部承鄞に原因があるんだけど。

 

その激しい一面を見た承鄞は、瑟瑟も小楓に害を及ぼす人間なのではと悟ってしまったようである。瑟瑟が小楓を訪ねて行った時もそれを即座に察知し、小楓に害が及ばないかと注意を払っていた様子である。


常に真っ直ぐで、人を疑うことなど知らない小楓を守るために、意図的に小楓をなじり暴言を浴びせて、寵愛などしていないフリをする承鄞の気持ちは分かる。

分かるんだけど、さすがにそこまで傷付ける必要あるの?というくらい言葉が過ぎるのだ。その言葉に傷付いて唖然とする小楓を見る度にとてつもなく辛くなるし、これは本当に視聴者共々、小楓と同じように傷付いていたのではないか。誰か、演技だよって教えてあげて欲しい。裴照よ、君だよ。


しかし、どんな暴言を吐かれても、常に腐らず楽しく過ごす小楓が心底愛おしいし、承鄞に対しても、なんだかんだあるもののやはり幸せになって欲しいと願う。

 

承鄞の実母を殺めたのは自分だと気付かれているのを知った皇后は、「(皇帝の)側室が身籠ってしまい、高相の支持も受けられなくなってしまう、(皇帝の)女を殺してしまったのも承鄞に知られてしまったし、このままでは全て皇帝に知られ、きっと殺されてしまう、あああどうしたらいいの!何か考えなきゃ考えなきゃ!」と慌てふためいた挙句、出した答えが承鄞暗殺って、、、なにその安直な解決法、、、


自分に何か仕掛けてくると待ちかまえていた承鄞だったが、心の何処かでは母親の情があるのではと少しだけ期待してた部分もあったかもと思うと、可哀想で仕方ないな。

 

このせいで、刺客(皇后の侍女)を追って深手を負った阿渡を救うため、顧劍は再度内力を使う事になり、もう身体はボロボロになってしまった。

「お前は一度死んだ。そして贖罪のために今生きている。それが終わった時、魂は解放される。しかし、身体には何万本もの矢を受けたような痛みが襲うだろう。」以前占い師に言われた事がいよいよ迫ってきている。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第43話~第51話

あらゆる人間に、ええ、、、ってなった。

 

刺客に刺された承鄞は、ほぼお亡くなりになると宣告されたものの、奇跡の生還を果たしたため、皇后が己の地位を守るために企てた承鄞暗殺は、速攻突き止められ監獄行きとなる。

瑟瑟の悪事も、もはや皆が彼女を疑っているくらい見え見えで、承鄞の瑟瑟への気持ちはすっかりなくなったようである。

 

承鄞にとっては高相が最後の敵となり、過去に皇帝の側近(柴牧や顧劍の父)を貶めた罪を暴くため、「刺客に狙われた皇帝と明月」という得意の芝居を打って出る。

そこに遭遇した小楓は人質となり連れ去られたが、この刺客役は顧劍だったので何も心配はしていなかったのに、、、

 

てか顧劍さぁ笑 小楓を守るという信念を貫く姿勢が途中までは良かったのに、急にエゴ全開でゴリ押しアタックは引くわ、、、己のものにしたくてしたくて堪らない気持ちが言葉や行動で見えるのがマジキモい、、、小楓を拒否したあの日、終わってしまったのに、時が動いても顧劍だけはそこで止まっていたようである。

挙句、愛していた小五の記憶をほんの少し取り戻した小楓に、自分が小五かのような素振りをするのも引く、、、嘘をついて無垢な小楓を唆すのやめてもらえないか。

西州に戻さねば、としきりに言っているが、皆死んでしまったのに戻ってどうするのか。しかもこの時点では記憶が戻っていないのだし、戻って父母がいないのをどう説明するのか。

残された命が僅かだからというのも分かるんだけど、終盤に来て、小楓の気持ちなど無視して顧劍のエゴでしかない行動にええ、、、となる。

※もうちょっと脚本でキモくない風にならんかったか、、、

 

必ず連れ去って西州に戻して見せると意気込む顧劍を、承鄞も黙ってはいない。何度かチャンスを与えたものの、頑なな姿勢を崩さない顧劍を、殺すしかないと考えたようである。

未だ小五だった自分の記憶が戻っていないため、顧劍に向けて「お前が小楓の愛している小五なんだろう!?」と鬼の形相で詰め寄っている承鄞は、実に滑稽である。

 

小楓にどれだけ懇願されようと、連れて去られるより憎まれる方を選んだ承鄞もまた、頑なにそれを実行するわけである。

小楓の顔面を押さえ付けて、目を逸らせないよう顧劍の死にゆく姿を見せる承鄞にはええ、、を通り越して恐怖である。

 

何万本の矢が身体に突き刺さるような痛み、と占い師が言っていた気がするが、何本もの本物の矢が突き刺さるとは、ここもええ、、、な展開である。

 

「そんなに悲しんで、私を殺すのを待ちきれないだろう。」

「そう、とても辛い。私の小五は死んでしまった、永遠に死んでしまったの。」

と言った言葉の意味、、、この時点で全ての記憶を取り戻していた小楓は、私の愛したあの頃の小五はもういない、こんな残虐な事をしてしまった承鄞が己で小五を殺してしまった、という承鄞への言葉だったように思う。

 

「それなら私を憎めばいい、見向きもしないより憎んだ方がましだ。」※どんな感情でもいいからシカトされるよりもよい、或いは、憎しみの感情で生きる気力を保てということなのかも。受け身の文章じゃないから解釈難しい笑

という承鄞には、憎まれようとも離れたくない気持ちを感じる実に辛い場面である。この後、小五が俺だった!?と知った時どうなるのだろうか。

 

なんというか、愛する男に親を殺され、記憶を失くし、東宮ではなじられ(という芝居だけど小楓は知らないし)、記憶が戻って苦しみ、そして、師父も殺されてしまった小楓にとっては、ずっと虐の極みでマジかわいそう。

愛と憎しみは裏表だというが、これらの所業を総合すると、愛の方が負けるのでは。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第52話~第55話(最終話)

高相の尺が長いなーと思いながら観ていたが、そんなものは全て吹き飛んでしまう最後(´;ω;`)ウッ…

 

高相を倒し、皇帝への若干の恨みも果たせた承鄞は、やっと自分の気持ちが堂々と言えると、ウッキウキで小楓の元へ向かうが、二人の温度差がまるで違う。

承鄞を殺したいほど憎んでいるのに、やはり殺せないと悟った小楓は、皇宮を逃げ出し西州へ戻ることにするが、どこまでも追いかけてくる承鄞。

未だ記憶の戻らない承鄞は、いつまでも小五の事を話に持ち出してくるが、「忘れたままのそんなあなたが羨ましい。」

「私が何か間違った事をしたのか!教えてくれ!私は何を忘れているのだ!」と凄まじい熱量で問う。しかし、忘れている事を言ったって仕方がないというものである。

 

塔の上から小楓が落ちてゆく姿を見て、ようやく小五だった記憶が蘇るが、今かよ、、、おっせえんだよおおおお!※ここの吐血の熱量に注目。

隣にいた裴照、さぞかし板挟みで辛かったろうね。

 

西州は小楓の兄が王としてその地を治めており(まだ生きてたらしい)、塔から飛び降りた小楓をナイスキャッチした阿渡と共に西州へ戻ったが、まだ将軍として西州に滞在していた高相の息子が、周りを巻き込み豊朝への謀反を企てる。そこでまた小楓が利用されることになるのだが、いつまで、、、いつまで利用されなければならないのか。

父と母の墓の前で、己のやるべき事を悟った小楓はこの瞬間から、戦を止める方法は自分の命を捧げるしかないと決めていたようである。それが阿渡にも伝わっていたのが最後のあの結果だったように思う。

 

西州と豊朝の戦に、自分の命を以ってして止める結果となった最後は、マジで辛いってもんじゃなかった、、、なんで、悪い事なんて何もしていないのに、ただ公主というだけだったのに、公主で生まれて来なければ、こんなに悲しい結果にはならなかったのに。

 

その後、この苦しみを晩年まで抱え皇帝として生きねばならなかった承鄞の姿も哀しい。やはり、冒頭で登場した言葉は、承鄞への言葉だったようだ。

「小楓はまだ生きていて私に罰を与えているんだよ、死ぬはずないだろうあの小楓が。だからそろそろ探しに行かないと。」と、少し正気を失ったような事を言ってみたり、「この記憶はあまりにも重過ぎる。忘川の水で情を忘れられるというが、一体どこにあるのか。」と正気に戻ったりで、小楓を失くし、自責を抱えながら生きたこれまでの道のりがとても苦しかったのだろうと想像すると酸味がこみ上げる。

それもこれも自分で蒔いた種なんだけど、もう自分を許してあげて欲しい。国を治めるような人間は、やらねばならない事が普通とは違うのだから。


元々、皇位に興味もなかった彼の所業は、復讐のためであったし、無血で皇位を譲った所を見ると、皇帝の座には執着もなかったのだろう。

「執着」とデカデカと載った承鄞のポスターがあったが、小楓への想いを執着というにはあまりにも失敬な気がする。日本語とニュアンスが違うのかもしれんが。


小楓の最後の願いは「好好活着」だったが、おそらく、罰を与えるためではなく、純粋に生き続けて欲しいと思ったのではないか。結果的には最大の苦痛を与える事になってしまったんだけど。


残された方が圧倒的に辛い人生を歩まねばならないのがわかる分、承鄞がじいさんになった姿には大泣きしてしまったわ。

 

あまりにも悲しい最後だったので、速攻番外編を観に行ったが、ドラマ本編が悲しすぎる気持ちで観終わった方は、この番外編を観ることをお勧めする。

 


悲恋と貶め合い中心の作品はあまり観ないようにしていたが、このドラマは面白かった。辛いけど割と夢中になって観ていたし、真っ直ぐで軸のぶれない小楓が大好きだった。そしてなにより曲が良い。(「初見」は彝族版が一番良いかも。)