例えば私が天使だったなら -3ページ目

脳髄

私が見てゐる映像は
貴女にも同じやうに見へてゐるのだろうか?
私が聞いているあの声は
貴女にも同じやうに聞こへてゐるのだろうか?
私と貴女の脳は違うのに
同じやうに感じるものなのだろうか

私が見てゐるこの緋色は
貴女にはどう映ってゐるのだろう
貴女の脳が緋色だと認識してゐるその色は
私の脳では限りなく黒に近いコバルトなのかも知れない

私と貴女は違うイキモノなんだろう

土方歳三義豊

よしや身は
蝦夷が島辺に
朽ちぬとも
魂は東の
君やまもらむ

夕暮

緋色の空に
耀ける明星
薄雲棚引く
西へ西へと

烏の眼だけが
僕を視てゐる
帰る場所等
在りはしないのに

世迷言等
云ってみやうか
誰か為でも無く
とりとめも無く

右耳の奥がジリジリ痛い
僕はいったい
何処に居たいの
独りで痛いの