例えば私が天使だったなら -5ページ目

K

最初で最後の愛で構わない
いつまでも貴女と…

眠れない夜に
手を伸ばせば
そこに貴女が居る

触れれば壊れそうな心を
包み込んでくれる貴女が

明けない夜が在ったとしても
貴女となら、構わない
止まない雨が在ったとしても
僕が貴女の、傘になる

薄刃陽炎

白布に
眠る骸と
薄翅蜉蝣

いと儚きと
咽ぶ我が魂(たま)

悪夢の面影

黄泉還るのは
遠い日の記憶
赤い血に濡れた
追憶の面影

テレビの中に
擦れ違う人に
或いは寝苦しい夜の
悪夢の中に

貴女の声が
貴女の指が
貴女の影が
貴女の微笑みが

聖なる夜を
幾つ越えても
例えこの手を
紅に染めても

貴女の眼が
貴女の胸が
貴女の涙が
貴女の思考が

まだ逃げられない
もう逃げられない