ある事象に対する受け止め方は十人十色である。これは、ある男が見た一つの世界、一つの真実の物語である。
2023年はいろいろなことがあった。パワハラを受け、あいまい解決されたので、係長を降りることにしたのは、6月のこと。それと同じくして、次のようなことが起きた。
4月に異動してきたパートタイムとなった再任用職員のことである。その人は、会計課審査係に配属と聞いて、自分には不向きだから、その時点(3月半ば)で退職しようとした。ところが、そこの課長(民間出身)が、「少しやってみて、駄目ならやめたら。辞めるのはいつでもできるから。」と話し、その時点では辞めるのは取り下げたという。しかし、2箇月やってみて、自分には不向きだから辞めるということになった。会計管理者了承済で、後任は会計年度職員となるが、ほぼ決まっているという。この再任用職員は、年休(上限40日だが、この時点では目減りしていた。)と夏休5日を使い切り、7月末に退職した。
後任とされた人物について、事なかれ主義の会計管理者は、既に内諾を得たという。誰なのかと聞くと、V氏だという。この人、何も分かっていないなと感じた。確かに、V氏は審査経験者であったが。係員の意見を聞くと、複数の職員から、「あの人は、駄目だ。なんで、職員の意向も聞かずに決めるんだ。A係長、受けるんではない。」という強い反発があった。V氏後任案を支持する者は、一人もいなかった。この結果、後任は公募にしたが、その年の12月までの約半年、欠員状態となる。他の係員も健康上の理由で、病欠になったりして、7人の内、2人を欠く状態のときもあった。ただ、コロナ蔓延期のBCP体制を経験していたので、それを生かし、何とか乗り越えた。新財務システムに向けた事務量軽減策で既に10%軽減化されていたのも効があった。また、審査担当は、官庁会計実務を知っていないと務まらないので、新人は無理だという定説があったので、経験なしの会計年度任用職員(臨時採用)に任せるのは不安があるとのことであったが、私が直接指導し(採用された人も優秀だった。)、何ら問題が起きなかった。この年は、いろいろなタイプの職員を抱えていたが、係内のチームワークは良かったのである。
なお、7月末に辞めた者が、もし3月中に辞めていたら、4月当初から欠員状態になったのかと、後日、人事係長に聞くと、「そうだ。」との回答であった。4月、5月は出納整理期間なので、最も忙しいのに、欠員状態になりそうな人事異動を組むということは、人事課からみて、会計事務は軽視されていることが良くわかった。これが、M区役所における会計課の位置である。
2024年3月31日に係長から係員に自主降格し、その後任が「人事からの刺客」である。この人物は、私とは真逆なことを行なうであろうと予測していた。「レジェンド氏」の愛弟子であり、自らも「レジェンド氏」を尊敬しているという。仕事を簡素化するよりも重たくするタイプで、自分が追い切れなくなると、他に仕事を振るだろうと予測された。
そして、着任早々、「このやり方はおかしい。」と言い出すし、引き継ぎ書には、してはいけないと明記していたことを、やり出す。そのため、各課から、支出命令の審査が途中で止まっているが、早く処理してくれとの苦情が増えた。紙処理時代の審査係長は、支出負担行為の確認のほか、支出起案の審査(制度上は、各課の庶務担当係長の仕事)という本来業務ではないことも行なっていた。これを、電子上で行なうことをした。二画面にし、支出命令書と支出起案を対比させ、文言等の相違等を確認するのであるが、これは、各課の文書主任・文書取扱主任である庶務担当係長が完結させることで、審査係長が完結させることでない。こんなことをしているから、各課でなすことを各課がやらなくなる。監査事務局は、会計課が最終確認をしろというが、各課への指導はしていないというのが、現状であった。この作業をペーパーレスで行なうのは、すべての支出命令書に支出予定日入力されている新方式では、時間的に無理であり、係長のところで溜ってしまうのであった。そうすると、私が係長時代に行なっていた庶務的業務ができなくなり、係長権限で職員に仕事を振っていた。あるときには、一人の職員は、「A係長時代にはA係長がやっていた仕事なのに、自分の仕事が忙しいからといって、なぜ仕事を振るのか。仕事の進め方・管理ができていないがゆえに、仕事を振るのはおかしいので、やらん。」と拒否していた。私と違って、重要なことを決める際に係内会議を開かないで、上意下達で事務処理の変更をしてしまうので、反発する職員もいた。
私は、いきなり初日から、財務更改に関わっていない人物から「やり方がおかしい。昔のやり方の戻したい。」と約2年にわたり、構築してきた財務更改を否定されたことで、大変不愉快になった。私と同じく、財務更改に関与した職員も恐らく、同じ思いであっただろう。ストレスチェックで高ストレス状態にあると診断され、産業医との面談となる。
次回、「産業医に伝えたこと」に続く。