書店をのぞけば、ズラッと未来予測をテーマにした本が並んでいます。中を読まなくとも、タイトルや帯文や広告のキャッチフレーズで、私たちが、大きな変革の時代の入口に立っていることは、容易に知れます。
いや、すでにAIとロボットとインターネットによって、社会構造が変わり、産業構造が変わり、世界は激変する世界に、すでに足を踏み入れているのかもしれません。
今から10年か20年後には、今ある仕事の半分は無くなると言われています。そして、あと30年くらいすると、今の仕事の99パーセントはなくなると言われています。
人類が数千年かけて築き上げた技術の進歩がもたらしたのは、そのような悪夢のような世界だったのです。
私たちが長いあいだ縛られている幻想のひとつに「進歩」という考えがあります。常に前に進むことに価値がある、という考え方です。少なくとも前に進むことは、それまでの教訓を生かして、欠点や失敗の原因を克服して進んでいくことにより、これまでより良い結果を得ることができる、ということが前提になっています。
人類は、そのような「進歩史観」という幻想にとらわれていました。しかし、その「進歩」の結果は何をもたらしたのでしょうか?
仕事がなくなるだけではないのです。つまり、技術の進歩により、対応できない企業や社員が淘汰されるというのではありません。
産業そのものが消滅するのです。つまり、進歩の結果として、ここ数十年の間に大半の産業が消滅するのです。そこには、農業や漁業という第一次産業も入っています。
では、大半の産業が消滅した後の世界とは、どのような世界なのでしょうか。
それは、ユートピアなのかディストピアなのか。
一部では、ベーシックインカムが導入されて、誰もが働かなくても生活できるだけのお金を提供される、夢のような世界が現出するという予想もあります。
しかし、それほど賢い選択を人類ができるならば、とうの昔に人類の世界から戦争は消滅しているはずです。しかし、残念ながら、人類は21世紀の今日に至るも戦争と無縁の世界を実現していません。
すると、現実味を帯びてくるのは、ひとにぎりの大金持ちと大多数の奴隷という超・超格差社会の現出ということです。
いまの趨勢から言えば、その可能性が高いと思われます。
では、そのような未来に生き延びる道はないのか。
先日、そのヒントをテレビで、「いまでしょ!」の林修先生が言っていました。
AIが持てない能力は「読解力」だといいます。つまり、文章の意味を理解して、行動している訳ではなく、単にデータに対して反応しているだけだといいます。だから、今後、生き延びるためには、「読解力」を鍛えることが必要ということです。その最も簡単な方法は、読書をすることです。
今の大学生の50パーセントが一年間で読書の時間がゼロといいます。あなたがいま何歳でどんな立場にあろうとも、読書をしていくことにより、産業消滅の世界を生き延びることができるのです。
