いやぁー外した(笑)
数ある可能性の中から、より確率が高いものを「整備」としてお客さんに提案しているのですが、毎回的中させるなんて無理です…
読者の方々も、時々まるで私がすごい人かのように接して下さいますが、マジメに仕事をしているだけで何も特別な技術を持っている訳ではありません。
むしろ、読者の方々もどーせ(オイッ笑)車好きでしょうし、私も車屋というよりはむしろ読者の方々に近い目線や考え方だと思います。
で、本題
以前にミスファイヤで入庫のMINI(F55)を紹介しました。
MINIやBMWに乗っている人なら聞いた事があるかもしれませんが、突然画面に表示される「ドライブトレーン異常」の文字。
ドライブトレーンとはなんぞや?と思うでしょうが、まぁエンジンチェックランプとほぼ同じだと思っておいてください。
診断結果はミスファイヤの検知
そしてエンジンのぶるぶる
イグニッションコイルだろ… と、ここまでが前回のブログ
ガーーーン…
そう… ドライブトレーン異常再発…
言い訳させてもらうと、イグニッションコイルの交換でエンジンのブルブルは劇的に改善。
アクセルのツキも加速もかなり良くなりました。
高いお金払った甲斐はあったと思います。ってかコイル高いなぁ…
そんなこんなでエンジンはすこぶる快調です。
まぁこの時点で見事な空振りを披露した私ですが、もっと深く原因を追求する事になりました。
しかし、ネットで事例を見ていると「ただのバグ」な場合も多いようで、前期型(テールがユニオンジャックじゃないやつ)の初期モデルは顕著なようです。
今回も「ドライブトレーン異常」は、なぜか運転中にボタン操作で消去できます。
「?????」
危険だからパワーを制限&すぐディーラーへ❗️と言う重々しい警告の割にボタン一つで消去できちゃう。
しかも診断機でログも確認できません。
「???????」
何の警告なのか?内容が把握できないのが非常に厄介です。
※こう言った場合はお車をお預かりしてもっと深く潜れる診断機に繋ぐ必要があります。
ログが無いのは不思議ですが、無いものは無いので色々な数値をモニターしながら運転するしかなさそうです。
現状の情報では、頭の中に浮かんでいる可能性としては燃料パージバルブです。
確かBMWでの正式名称は「ベントバルブ」だったかな?
もしパージバルブの異常ならリーン寄りの補正が掛かるはずなので、まずはそれを疑います。
しかし、だからと言ってパージバルブだと結論づけることは不可能で、ヤッパリそこは「勘」です。
MINIやBMWのターボ車はチャージパイプが貧弱なので、そこから2次エアを吸っているor過給が逃げている可能性もあります。
チャージパイプの問題は、日本ではあまり話題には上がりませんが、現物を手で揺すってもガバガバで如何にもダメそう(笑)
ジョイント部分が弱かったり、酷い時は加負圧でペシャンコになったりする場合もあります。
直6ターボでサーキットを走るBMWユーザーは、このチャージパイプをカーボン製や強化品に交換するのは常識です。
純正はちょっと硬めなペットボトルくらいの強度しか無いんです。
もう一方のパージバルブ=ベントバルブは、開きっぱなしになる事で2次エア過多とコンピューターに判断される訳です。
これも、ずーっと「開」で固定の場合はアイドリング不調だったり、酷い場合はエンストしたりするので判断がつきやすいのですが、何かの拍子で「開」状態で一定時間固定され、何かの拍子でまた元に戻ると言う… ヤンデレ仕様になっている可能性もあります。
今のところ疑っているのはコレ
しかしお値段約1万5千円(部品単体)…
高いなぁ…
しかも今のままの気まぐれ故障だと、モニタリングしていても異常が確認できるかが非常に微妙なラインです。
どうしたもんかなぁ…