オイルの粘度を上げよう | ark-japanの乗り物ブログ

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Yahoo!ブログから引っ越して来たばかりで迷子状態です。

オイルの粘度を上げる理由は様々かと思います。

白煙やオイル消費、ブローバイ対策や過走行などなど…

ちなみに、今回「オイル粘度を上げる」と言うのは、メンテナンスノートに記載の粘度を逸脱して、と言う意味です。

例えば、メンテナンスノートには0w-20、5w-30、10w-30の記載があったとします。

この場合、5w-40、10w-40、5w-50 、10w-50などのオイルを使用する場合を指します。

 

ただ抜いて…  入れれば良い❗️

まぁ…  そうなんですが、そこにひと工夫なんですよ

 

これ、実は前にも書いたので、重複する読者の方にはごめんなさい

 

さて、例えば昨日お越しのダイハツミラジーノさん

20万km走行で0w-20(NAなので)を使用した結果が…

まぁこうなりますわな(笑)

今回は10w-40を使用します。もちろんメンテナンスノートに記載の範囲を超えた粘度です。

 

ここで素直にオイルを入れ換えるだけでは面白くありません。

オイルフィルターは純正サイズを使用しても問題はありませんが、うちでは粘度を上げる場合(特に小型車)には…

はい。ワンサイズデカイオイルフィルターを使用します。

サイズがデカイと言っても、ねじ径やピッチ、フィルター外径(パッキン径)は同じなので、ただ「長いだけ」でそれ以外は同じなのです。

 

なるほど❗️  濾過する面積(体積)が広いからゴミをたくさん集めるためにデカイものを使うんですね❗️  と、思われがちですが、微妙に違うんです。

粘度を上げる場合、当然オイルは流れ難くなります。

特に外気温が低い時や、ある程度使用してフィルターに汚れが溜まると、より一層流れ難くなります。

そこで登場するのがリリーフバルブ。緊急時に開くイメージがありますが、前途のような条件下ではちょいちょい開いています。

 

これが頻繁に開くとどうなるか…

https://www2.mazda.co.jp/service/recall/ima/20141202106/

こうなります。

オイルフィルターを大きくして、ゴミを回収できるキャパシティを広げるのも重要な役割なのですが、オイル粘度を上げることによりフィルター内の油圧が上がり、リリーフバルブが開くのを防ぐ役割が重要になります。

リリーフバルブは油圧が高くなると開くと言うよりは、実際には「差圧」で開くと言うのが正しい表現です。例えば、油圧計の油圧が高くても、フィルターの入り口と出口で圧力に差が無ければリリーフバルブは開きません。「差が無い」と言うことは、油圧に関係なくオイルは濾紙をスムーズに通過しているという事です。

逆に油圧が低くても、フィルターの入り口と出口で圧力に差がある場合は、濾紙が何らかの抵抗になっています。このような場合は当然リリーフバルブの出番です。

リリーフバルブが開けば、フィルター入り口と出口の差圧は解消されますが…  フィルターに溜まった汚れや、汚れたオイルが素通りになってしまうのです。

 

私はちょっと変態なので、各車両のねじピッチ、ねじ径、外径、ボルト長(突き出ているボルト長・短)などを記憶しています。

しかし、フィルター取り付け箇所のクリアランスなどの問題もありますので、ご自分で作業される方は自己責任で…

 

とりあえずですが…  ここで簡単な互換性について触れてみたいと思います。参考程度に考えて下さい。フィルターメーカーによっても設計が違う(特に対応ボルトの長短)ので要注意です。

 

まず、基本的にカートリッジ式の多くはフィルター外径が65〜68なので、その辺りを中心に…

スズキやダイハツ車は、薄べったいフィルターを採用している車種以外は以下のフィルターが使用できます。

スズキ軽自動車

90915-10004  トヨタ純正  大きめ

90915-10003  トヨタ純正  少し大きい程度

v9111-0101   トヨタ第2ブランド  少し大きい程度

v9111-0102  トヨタ第2ブランド  大きめ

16510-61AV1  スズキのスイフト用  大きめ

 

ダイハツ軽自動車

※ダイハツは一部を除き、元々スズキより少し大きめです。

90915-10004

v9111-0102

 

あとは主に小型車を中心に❗️

トヨタの2000cc以下で主軸の1NZには90915-10004で大型化

 

日産はちょっと厄介で

特にマーチは、マーチ同士でも全く互換性のないフィルターを使用します。

AK12などに搭載のCR系エンジンは…

純正(ピットワーク品番の方が一般的)がAY100-NS005 です。

一部のマーチや、ノート、ティーダなどに搭載のHR系エンジンはAY100-NS004です。

AY100-NS005 ですが、元々がマーチにしてはデカイフィルターが着いていますので、デカくする必要はありません。

AY100-NS004は、一部のメーカーのホンダ用「大」が使用できます。その他には、v9111-0108などでしょうか。

 

ホンダの小型車は簡単で、純正が「大」と「小」しかありませんので、「大」を着けてやれば大丈夫です。しかし、殆どの車で元々「大」の方が付いていますので、ホンダ車は気にしなくても良いかもしれませんね。

 

ミツビシやスバルはボルトの突出部分や種類の影響で書ききれない(書くのが面倒)為、また時間があれば書こうと思います。