バカにつける薬はない | ARKのあんなこと、こんなこと

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「我以外みな師なり」を胸に、街に溢れる教えに感謝の備忘録

 

月日の経つのは早い。

 

それだけ、こちらの老いのスピードも速くなっている。

 

ボケはそれ以上のスピードで進んでいるようだ。

 

先ずは、ボケでこんがらがる頭での記憶違いによる大嘘のお詫びから。

 

 

21日(火)のこと。

 

カミさんから唐突に問い詰められた。

 

「今日は、何の日か、まさか忘れてはいないでしょうね!」

 

危ない。

こういう物言いをする時には、何かある。

 

 

瞬間的にボケた頭をフル回転させ、シマッタと思いながら、それを悟られぬように言った。

 

忘れるものか。

オレたちの結婚記念日だろ。

 

 

「それではなくて、あんたには、忘れてはいけないもっと大事なこと」。

 

咄嗟に何も浮かばず、戸惑っていると、スマホを目の前に突き出した。

 

そこには、7年前に亡くなった柴犬の写真。

 

末っ子がインスタに投稿したもので、「今日(21日)は実家の愛犬の命日なんです」とある。

 

 

最愛の友だった柴犬が亡くなった日が、忘れてならぬ家族の出来事と重なっていて、それが、てっきり母の命日と思い込んでいた。

 

 

母の命日は11月15日。

 

柴犬の命日は、11月21日。

 

これが正しかった。

 

 

そして、

この11月21日は、我々の結婚記念日。

 

さらに加えて

次男の結婚式とも重なっている。

 

この勘違いはどうしたものか。

 

ボケが恐ろしい。

 

 

嘘つきは泥棒の始まり。

 

指切りげんまん、うそついたら針千本飲ぉ~ます。

 

迂闊を恥、先日の記憶違いのウソ記事をお詫びします。

 

 

「あんた、大丈夫? 最近、益々おかしくなってるよ」

 

そんな指摘をカミさんから受けたせいか、東京ドームを歩きながら、10年ほど前のドームホテルでの末っ子の結婚式を懐かしく思い出した。

 

 

長男の結婚から20年は経つ。

 

次男、三男は、2か月違いの同じ年の結婚だった。

 

彼らの結婚からも10年は経つ。

 

 

長男は、開業間もないディズニー、イクスピアリ。

 

次男は、明治神宮。

 

三男は、東京ドームホテル。

 

 

長男の時は、すでに嫁のお腹に子ども。

 

次男の時は、すでに長女が誕生していて子連れ結婚式だった。

 

 

長男の時は、両家の家族と親しい友人数名だけの内輪の披露宴だった。

 

次男、三男の時の参列者は、いずれも100数十名になった。

 

 

次男の披露宴では、大学病院の婦長さんから教育が行き届かずご苦労をおかけすることでしょう、と、我々の席に来られてユーモアと皮肉がないまぜになった嫁のエピソードをいくつかご披露戴いた。

 

 

三男の披露宴では、トイレで嫁のお父さんと連れションになったので、名前の由来をお尋ねした。

 

おとうさん曰く。

 

いつまでも清く美しく。

そして、

実るほど頭が下がる稲穂かな。

 

そんな思いを込めた命名だったという。

 

 

バカな!

名は体を表さない。

いや

名前負けか。

 

これが正直な胸の内だった。

 

 

両家を代表した最後の挨拶は分かっているので、いずれも、それなりの挨拶ができるよう原稿の下書きまでして恥をかかぬよう何度も練習した。

 

 

婦長さんの親身な嫁のエピソード。

 

そして、

三男の嫁のおとうさんからお聞きした名前の由来。

 

これを聞き、用意していた頭の中のストーリーを吹き飛ばし、お聴きしたエピソードを最後の挨拶のネタにした。

 

 

いずれも、先ず、息子の不出来をくさし、次いで嫁をこき下ろした。

 

来賓の方々からは拍手喝采と爆笑の渦で大いに受けた。

 

カミさんからは後から小言。

 

おそらく、それぞれの嫁の親族からはもっと評判が悪かったことだろう。

 

 

甥っ子、姪っ子、息子の親友たちの何人かからも言われた。

 

おじさんの挨拶はおもしろかった。

ですが

親戚付き合い、大丈夫ですかね?

 

 

口は禍の元。

出物腫物ところ選ばず。

 

とは言うが

ボクの悪いところは、それが確信犯であること。

 

 

それが人に嫌われる所以のひとつと分かっているのですが、治せない。

 

治そうとする気も無い。

 

これにボケが追い打ちをかけている。

 

 

どうしたものか。

 

ボクには「物言わぬは腹ふくるるわざ」の喩が勝つ。

 

なので

 

やっぱりこれか。

 

バカは死ななきゃ治らない。