新妻と寝るのが気が気でなかった新婚時代 | ARKのあんなこと、こんなこと

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「我以外みな師なり」を胸に、街に溢れる教えに感謝の備忘録

 

ブログで知る地方に住む方は、総じて家も庭も広い。

 

ヤフー時代からの古いブロ友、釣り師さんもその一人。

母屋に併設して、ひとり男のロマンを求め、趣味と実益を兼ねた道楽部屋を次々とこしらえ、それを常に改修、進化させている。

 

 

その進化に合わせて趣味、道楽の世界も広くなっていて、最近はメダカにまで手を出している。

狩りをする、海釣りをする、畑仕事をする、DIYに汗を流す、町内の世話役をする。

そして、

家族や友との楽しいBBQや大工仕事などの家庭サービスも忘れない。

 

世界も広く、毎日充実した忙しさがある。

 

 

そこへ行くと、オレの世界は何とも狭い。

趣味や道楽も一向に広がらない。

 

コロナの三年間。

旅もそうだが、人と会う機会もめっきり少なくなっている。

 

 

かといって

敢えて声をかけてまで会いたいと思う人も少なくなった。

世界はますます狭くなっている。

 

 

小学校~大学まで付き合いのある、それぞれの時代の友人は何人もいる。

 

無理を言っても会いたいような友はみんなこの世から消えた。

まさに、

憎まれっ子世に憚るの喩よろしく、一人残された。

 

 

現役時代を知る人には良く言われた。

 

晩酌はどのくらいするのか?

しかし、

毎晩のように深夜まで飲み歩き、“我が家は母子家庭”とカミさんに嘆かれた姿が嘘のように、そんな時代の休日でも晩酌はしたことがない。

 

 

あの浴びるような酒は何だったのか。

どうやら酒そのものが目的ではなく、語らいの場の道具としての酒だったようだ。

 

今もって、人が来たときは別にして、家飲みはゼロ。

酒が欲しいと思ったことは一度もない。

 

 

酒が欲しいと思うときは、酒が欲しいのではなく、友との語らいが欲しいのだ。

しかも

そんな友で一番は、今は亡き胸襟を開いて何でも話し合えた何人かの友に限られる。

 

 

早稲田を出たのはいいが、一向に働こうとしないヤツがいた。

 

オマエは何を考えているんだ!

 

そう問いただすと、

「浮世のしがらみの中で生きる気がしないので世界を見て歩く」と言う。

 

ヒッピーが盛んな頃である。

 

 

で言った

親に守られ、何を生意気ほざいているか!

その気があるならまず家を出ろ、親の庇護を断て!

 

それから一週間かそこらして、新婚間もない我が家に風呂敷一つでブラリとやってきた。

 

 

どうした?

 

オマエが言うから家を出た。

これからしばらく居候させろ。

 

そうぬかし、当たり前のように4畳半と6畳の襖で隔てられただけの狭いアパートに転がり込んだ。

 

 

会社で下っ端のオレは毎晩のごとく仕事と酒で午前様。

 

家にはカミさんと悪友二人だけで、まさかの心配がないわけではないが、それよりも何よりも、新婚の女房と寝るのにどれほど気を使ったか。

そっちの方が辛かった。

涙無くして語れない。

そして

土日は、三人で銭湯に行き、その帰りは決まって安酒を飲み交わした。

 

 

こんなヤツもいた。

保険会社によくあった自爆で、進退窮まり奥さんに詫びと自殺の書置きを残し、家出した男。

 

書置きには、持ち金が続く限り、最後の人生を楽しむとも・・・

さらに

困ったことがあったらARKを頼れ、のなんとも無責任な一言。

 

 

奥さんが飛んできた。

それから、奥さんとカミさんと三人で手分けして、心当たりのある所を時間の許す限り探し回った。

 

半月か一か月ほどして、願いが天に通じたのか、奥さんが府中の競馬場で見つけ出した。

必死に家に連れ帰ろうとする奥さんに、こいつは悪びれる風もなく、言ったそうだ。

 

「ARKと一杯やりたい」。

我が家の近所の飲み屋で合流した。

 

 

すっかり安堵したせいか、奥さんは正直に胸の内を吐露した。

 

どれほど心配したかを知ってか知らずか、まず初めの一言がARKさんと一杯やりたい。

これには、悲しいやら、悔しいやら、腹立たしいやら。

 

なぜか、こいつも早稲田。

 

 

この種の今は亡き悪友たちとのエピソードはいくつもある。

 

この二つも、いつの日か、その詳細を記事にしたいと思っている。

 

いずれにしても、こんなネジが外れたようなヤツたちが掛け替えのない何ともの友だった。

 

 

もうこういうヤツらは、みんなこの世にいない。

 

それがなんとも寂しい。

 

飲むならこんなヤツら。

 

酒の思い出は数々あれど、家飲みはしない。

酒はどこまでも話の肴がボク流らしい。

 

 

さて

ニュースで知ったフランスの新閣僚の平均年齢は48歳。

 

その28名の内訳は、男・女ともそれぞれ14名で、見事に半々。

さらに、

閣僚経験のない新顔も約半分。

 

日本はどうかというと、その平均年齢は、62.4歳で、世界で一番高い。

 

イギリス、ドイツ、カナダ、スペイン、イタリアなども50代。

もっと若い国もいくらもある。

 

 

こう言うと、日本ほどでなくともアメリカ、韓国も高いという人もいるだろう。

 

たしかに。

 

だが、

この両国は、与野党が拮抗し、政権交代の切磋琢磨が機能しているところが日本と違う。

 

もう一度、住友の中興の祖、伊庭貞剛が残した言葉を借りる。

 

「事業の進歩発展に最も害するものは、青年の過失ではなく、老人の跋扈(ばっこ)である」。

 

 

老兵は消え去るのみ。

若者にチャンスを。

 

論語にある。

 

「性、相(あ)い近し。習えば、相い遠し」

 

人は生まれつきそんなに差はないものだ。

ただ、

その後の努力や習慣で差ができてしまう。

 

 

年齢は、それほど関係ない。

老害で時間を浪費するよりも、失敗はあっても若い世代に託してみる方が、今の日本には可能性が開けそうだ。

 

昨年末であったか、英エコノミスト誌は、日本の今を見事に喝破してこう言った。

 

「いま日本が必要とするのは明確なビジョンをもったリーダーである」。

 

 

リスクを避け、石橋を叩いても渡ろうとせず、遅れるままにする岸田さんには、ぜひ、その自画自賛する“聞く耳”が本当であるところを見せて欲しい。

 

中国の格言にある。

「自己満足に陥らない者は成長する」。

 

自分の考えが正しいという確信を持てない者のほうが、多くのことを学ぶ。

 

岸田さんには、これまた、ぜひとも心してほしい。