頭にガツン、負うた子に浅瀬を教えらた夜。 | ARKのあんなこと、こんなこと

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「我以外みな師なり」を胸に、街に溢れる教えに感謝の備忘録

 

宴も酣(たけなわ)。

酒席を外してメンバーが順次トイレに立つ。

その誰もが例外なしにマスクをもって出る。

 

持たずにトイレに行ったのはボク一人。

そのことを迂闊にもしばらくたって知った。

 

 

我々に近い大きな部屋に団体さん。

興に乗って、大声で飲み騒ぐのでイライラし、ひと言注意のタイミングを窺っていた。

 

その中の二人とトイレで一緒になった。

連れションのふたりともしっかりマスクをつけ、それまで大騒ぎしていた仲間とも無駄口を叩かない。

 

 

自分たちの席で、あれだけ大声を張り上げ、騒いでいながら、この見事な様変わり。

しかも、

ずいぶんと酔いも回っているはずだ。

 

なのに、店内でも席を外すときには、マスクを忘れず、、無駄口もない。

 

そこに、無意識の利他を見る思いで、若い彼らに好感をもった。

 

 

何度か行ったトイレでは、他の客もみな同じ。

マスクをつけての連れションで、マスク無しはボクだけだった。

 

一昨日(23日)の八重洲での忘年会で見たままである。

 

 

忘年会はコンサルとして活動する昔の部下たちが企画してくれた。

 

現役は発散するオーラがあってその熱量に刺激を貰う。

輝いている、鋭い、緊張感がある。

 

久しぶりのフェースツーフェイスの充足感に酔って、ついつい飲みすぎ酒にも酔い過ぎ、昨日はそのしっぺ返しで辛い一日だった。

 

 

会場は、個室だけの割烹居酒屋の大型店だが、満室状態だった。

 

日本酒はこの歳になると後が怖いのでビールとハイボールにした。

が、

酒量の一番少ないボクでも12~13杯はあけただろうか。

 

よく飲み、よくしゃべって、気が付いたら4時間も経っていた。

 

 

うるさくて閉口し、文句を言いに行こうとした団体は、年齢差はあったがざっと30人くらい。

 

その後も何度かそこのメンバーが女性を含めトイレに行く姿を見たが、無駄口無しとマスク着用は変わらなかった。

 

文句を言うなどの気もちは全く失せ、嬌声も騒音も一切気にもならなくなった。

 

 

マスク無しで席を立つ、バカはボクひとり。

ひと言、注意をされてしかるべきは自分の方だった。

 

 

ワールドニュースなどを見ていると、イギリス、フランスは毎日10万人もの新規感染者、NYは一市でそれに近く、ドイツ、オランダなど欧米各国は感染爆発の対応に追われ、ワクチン接種に長い列。

 

だが、

その接種を待つ列にも談笑するノーマスクが結構いる。

街ゆく人々には、そんな姿がもっと多い。

そこに日本と異国の彼我の違いを見る。

 

 

語れるほど異国を知るわけではない。

TVで異国のそんな様子を目にするたびに、愚かで迂闊な自分を忘れ、「日本人はいいなぁ~」と、マスク、三蜜を心がける人の多い日本に感動すら覚える。

 

 

これまでの世界の感染状況を見ていると、3か月か4か月ごとに再拡大を繰り返す。

 

これで行くと、日本は来年の一月か2月にその可能性がある。

 

感染力が強いと言われるオミクロンの市中感染も伝えられる。

 

一層の用心を重ねこの危機を乗り越えたい。

 

 

人は自信。

成功体験によって顔も態度も言葉も変わる。

 

若い時、うだつが上がらず、存在感もなかった奴が長じるに従って輝きを増し、鷹揚に構えて、その大きな度量を見せる者がいる。

逆に

かってその才能を謳われた者でも、年取って、何かというとイライラ、ギスギスで文句ばかり言う狭量な小心者に成り下がるヤツもいる。

 

 

成長過程における成功体験の差が、その主因ではないかと思う。

 

寛容と忍耐で度量の大きさを見せる人は、成功体験の多かった人。

逆に

愚痴や文句の人は、その体験に恵まれなかった人。

 

 

昔の部下たちの自信あふれる態度に刺激を受け、トイレにまでマスクを忘れないほかの酔客にショックを受けながらしきりに思った。

 

直ぐにイライラするオレは、後者の負け犬。

この歳になってもまだまだ修行が足りていない。

 

「負うた子に浅瀬を教えられ」を地で行くような、部下に教えられ、若い酔客に教えられることの多い一夜であった。