ARKのあんなこと、こんなこと

ARKのあんなこと、こんなこと

「我以外みな師なり」を胸に、街に溢れる教えに感謝の備忘録

 

寒い函館の旅から帰りました。

 

北国の天気は変わりやすい。

現地では、晴れ間を縫っての外出となった。

 

主たる観光地は、ほとんどタクシーの世話になったが、シャトル便のバスも二度利用した。

 

五稜郭からトラピスチヌ修道院に向かうバス停で、若い二人の中国人にあった。

 

 

何処から来たの?

 

中国です。

 

中国のどこ?

 

北京で大学に通っています。

 

言葉は片言だが、とても、素朴で爽やかで感じが良いので、バスがやってくるまで、中国のあれこれ、日本のあれこれを話し込んだ。

 

 

そこへ、中年女性の二人連れがやってきて、ボクに聞いた。

 

このバスは、〇〇に行きますか?

 

申し訳ない、不案内で分からない。

 

すると、中国の若者が咄嗟に割り込み、「大丈夫です、行きます」と覚束ない日本語で教えてくれた。

 

日本人が、日本のことを中国人に教えてもらうなんて、面目ないと、みなで大いに笑った。

 

 

一度ホテルに戻り、夜は、函館山。

 

ロープウエイ乗り場は、人の群れ。

 

外国人が多かったが、とりわけ、中国人、韓国人が群を抜いていた。

 

ロープウエイを待つ列に、ボクが少し遅れ、間に、若い娘さんと一緒のシルバー夫婦。

 

ボクが、前に並ぶ三人の連れと分かると、「どうぞ」と列を譲るゼスチャー。

しかも、

三人がほぼ同時に「前に行ってください」のご親切には驚いた。

 

 

どちらからですか?

 

ソウルです。

 

韓国は、ボクも知っていて、親友も多いんですよ。

 

互いに片言の日本語、片言のハングルを交えながら、しばし話した。

 

ボクの話をご主人が、通訳して奥さん、娘さんに話す。

 

そのたびに、アラァ~とかヘェ~と大仰に頷き、笑い、話は大いに盛り上がった。

 

 

昼間の中国人、夜の韓国人。

 

感じがよく、親しみの持てる人たちに巡り合えたのは、この旅の大きな収穫になった。

 

生育環境や社会習慣に違いがあっても、人に違いはない。

 

国境はあっても、人に垣根のないことを改めて実感させられた。

 

 

ホテルのロビー、フロントには、若いアジア人女性。

 

ベッドメークもクリーニングもトイレや喫煙所の清掃も然り。

 

朝のバイキングの会場でも、アジアの老若男女がせわしなく立ち働く。

 

それは、外の食事処も同じ。

 

そこに共通するのは、よく働きよく動くこと。

そして、

優しい笑顔を絶やさず、親切で、親しみの持てること。

 

今の日本のサービス現場は、こうした人たちでもっている。

 

 

いよいよ衆院選。

 

勝負に打って出るのは、勝算があってこそ。

 

ケンカも賭け事も、負けが分かっていてそれをするバカはいない。

 

その意味では、高市さんは、勝てると踏んで勝負に出たので、このこと自体は、彼女個人にとっては間違ってはいない。

 

わたしに任せていいかどうか審判を願いたいと、いかにも自信たっぷりに見栄を切ったのは、「私以外に任せられる人なんていないでしょ」と言っているのと同じだ。

 

 

選挙では、外国人政策も争点の一つだが、どちらかというと、排斥の論理が気にかかる。

 

排斥よりも共生。

この知恵を競って欲しいし、これができなければ、日本は見向きもされない国なる。

 

そうなった時、日本はどんな状態になるか。

 

この想像を逞しくするのも選挙の必要条件だろう。

 

 

この想像を逞しくするで言えば、もっと厄介な問題は、減税や補助、給付の在り方。

 

姿形と表現こそ違いがあっても与野党こぞって、消費税の減税を競う。

 

野党に負けじと、政権を担う高市さんまでが、そのタイミングではないと明言していた言を翻し「消費税減税はわたしの悲願」とまで宣う始末。

 

到底、責任政党の名に値しない。

 

例外は「みらいの党」ひとつだけ。

そこの若い党首は、「現役世代には、消費税減税よりも社会保障減額の方が助けになる」と消費税減税に疑問を呈していた。

 

 

いずれにしても、ガソリン、軽油減税や授業料、給食無償化などの財源はいまだに探せていない。

 

そこに年金、医療や介護など、約39兆円にものぼる社会保障の主たる財源を支える消費税の減税合戦だ。

 

何度もメディアで報道するので、すでによくご承知でしょうが、この消費税を廃止すれば約25兆円、一律5%に下げれば約15兆円。

食品だけに限って、5%にしても、約5兆円もの穴が開く。

 

 

これから国民会議で、経済成長と歳出改革で、税収の上振れで、政府系ファンドの運用や余剰金で、法人税や富裕層への増税で、などなどと実に不確かで、根拠に欠ける無責任を競うだけで、この減額分をどう手当てするのかは、与野党何処も答えを持っていない。

 

 

世の中、多くはトレードオフの関係で成り立つ。

 

あっち立てればこっちが立たずの世界だ。

 

どんな形であれ、消費税の減税は、主要政党のみんなが公約にしているのだから、これはなるだろう。

その穴をどう埋めるのか?

 

 

はたまた、今の財政の在り方では、介入の一時凌ぎがあっても持続的な円安は変わらない。

 

これでは、物価は高くなることはあっても下がらないので、消費税の減額効果は相殺される。

 

そのツケは社会保障の毀損で補うのか、あるいは、姿形を変えた増税か。

 

 

いずれにしても、カンフル剤は一時凌ぎに過ぎず、その副作用で身体を悪くすことはあっても良くはしない。

 

世界が異常視する日本の財政。

 

選挙結果後の日本。

 

今の日本の政治では、何処が舵取りをしても良くはならないだろうが、そんな中でも、傷が浅くて済むのは何処か?

 

その消極的な選択を強いられる。

 

ここに想像を逞しくすることだろう。

 

 

何度も借りている『無名人語録』ですが、今の日本をよく言い当てているようなので、しつこくて申し訳ありませんが、もう一度借りて終わります。

 

すぐ儲かるとか、すぐ全快するとか、

おいしい話を信じて金を出すヤツが、

どうしてこんなに多いんだろう。

どうして疑う余裕をもたないんだよ。

 

健康を追求するあまり、不健康になっちゃうでしょう。

安全を追求するあまり、危険が増えるのと同じですね。