プロテインを飲んではいけない人とは？
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今回は「プロテインを飲んではいけない人」について書かせていただきます。
筋肉をつけるためにプロテインを飲んでいるという方が多いと思いますが、
健康のためとかダイエットのためにプロテインを飲んでいるという人も結構おられます。
昔は粉を液体に溶かして飲むタイプが多かったですが、
今はゼリーになったタイプとか液体になったタイプとかいろいろありますし、
かなり手軽にプロテインが飲めるようになっています。
プロテインバーというのもありますね。
プロテインというのはご存知のようにタンパク質です。
タンパク質を手軽に摂ることができるサプリメントですね。
確かにタンパク質は筋肉をつけるためにも、健康のためにも必要な栄養素で、
プロテインを飲めば補給することができるのですが、
ただ人工的に作られたプロテインというのは腎臓にかなり負担がかってしまいます。
タンパク質は体の中に入ると分解されてアミノ酸になります。
そして、アミノ酸は体の中に貯蔵されて、「アミノ酸プール」というのですが、
一定量に保たれます。
約100gくらいの一定量に保たれるのです。
その量より過剰にアミノ酸が余った場合、
体はその過剰なアミノ酸を尿素や窒素などに変えて尿から排泄させます。
この作業がかなり腎臓に負担がかかるのです。
この作業が毎日続くと、腎臓が疲弊して腎臓の機能は低下します。
医学的に言うと、「過剰ろ過による腎機能障害」が起きて
慢性腎臓病につながってしまいます。
肉や魚など食事からタンパク質を摂った場合は、
胃で消化されるまで4～5時間かかるので、
食事でアミノ酸が過剰に生成されても、吸収が遅いので
腎臓ではゆっくりとろ過されます。
それに対して、人工的に作られたプロテインは
胃から小腸に進んで素早く吸収されるので
腎臓に急激に負担をかけるのです。
同じタンパク質の含有量だったとしても
肉や魚ではなくプロテインだと
腎臓への負荷はかなり大きくなるわけなのです。
ですので、腎機能が落ちている方はプロテインは飲まないようにしたほうがよいです。
腎機能はそもそも年齢とともに誰もが衰えていきます。
年配の方ほどプロテインは飲まないほうがいいわけなのです。
若い人で筋肉をつけたいアスリートやボディビルダーの方などはまだいいですが、
ずっと摂り続けていると腎臓が疲弊してきて、将来的に心配ですので、
ず～っと摂り続けるのはご注意ください。
健康のためにず～っと飲み続けるという方も多いですが、
確かにタンパク質は摂れますが腎臓は疲弊してしまうので
ず～っと飲み続けるというのはやはりおすすめしないです。
タンパク質をとるには食事からがやはり基本となります。
肉や魚をよく噛んで食べて頂く、
そして、大豆などの植物性タンパク質をしっかり摂る。
植物性のタンパク質は腎臓に負担をかけずに逆に腎機能にいい
という研究が報告されています。
私が昨年クラウドファンディングでご支援いただいて販売した「リナシー」というサプリメントは
植物性のタンパク質が豊富で、70種類以上の栄養素がバランス良く含まれた天然の食品になりますので
非常におすすめです。
プロテインを飲むのであれば植物性のプロテインのほうがいいですね。
それから、牛乳からタンパク質を摂るというのは
あまりお勧めしないです。
理由は書くと長くなるので、別の記事をご覧ください。
筋肉をつけたくてサプリメントなどを何か飲みたいという方は、
プロテインよりもHMBというサプリを摂ってもらったほうがいいと思います。
HMBはタンパク質を直接摂るというわけではなくて、
体の中でタンパク質の合成を促進したり、
タンパク質の分解を防いだりする物質になります。
腎臓への負担もかかりにくいです。
当店では、HMBとブラックジンジャーとアロニアという植物性の生薬を配合したサプリメントを販売しています。
というわけで、「プロテインを飲んではいけない人」をまとめると、
●腎機能が落ちている人
検査数値でいうと、
「eGFR」をいう数値が基準値よりも良くない方、
「尿タンパク」で引っかかる方、
「尿アルブミン」の値が基準値よりも良くない方
そういった方は腎機能が明らかに落ちてしまっている方です。
また、
薬をたくさん飲んでいる方、
加工食品、添加物をたくさん摂っている方、
過労がずっと続いている方
などは腎機能が弱りやすいです。
●年配の方
年齢が行くにつれて誰もが腎機能は衰えていきますので、
50代以降からはもう下り坂という感じになってきます。
年配の方ほど、プロテインはおすすめしないです。
若い方でもずっと飲み続けるというのはおすすめしないです。
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薬剤師・国際中医師 井上満弘
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