第52回目のおままごと


燥にんにくを水戻ししにんにくのエキスをたっぷりと出していく。
乾物の戻し汁ってのはすごい出汁の塊なのである。

ちょっとした調理知識を料理に宛て込むだけで本当に味が劇的に上がるものなのだ料理ってのは。


そこに今回はブイヨンキューブを入れて溶かし込んでおく。

今回は難しいことは言わない。
市販品を使って皆が作れるように伝えていこう。


塩分濃度1.5%で乾麺を規定時間茹でる。

こういうちょっとしたルールを守る。
それだけでも全然違うものに仕上がるのだ。


乾燥にんにくとは別に刻みにんにく。

食材も乾燥食材と生食材では味やら風味の入れ方の意味合いが違うのでしっかりと使い分けて行くと楽しい。


そして唐辛子をじっくり弱火で3分ほど香味出し。
じっくり弱火。絶対に焦がさない。
焦がすとまた別物になる。

こうやって丁寧に一つ一つ丁寧に。
それだけでどんどんと美味しくなーる。


そして良く香りが移ったら強火にして茹で汁を投下してよく揺する。この時茹で汁を入れ過ぎて塩分を強くさせないこと。仕上がりが塩っぱくなってしまう。

最後の塩分をキメるのは自分の舌になる。
そこにレシピなどない。自分が一番好みの味にキメる。少しでもルールを怠るとこの「キメる」作業の着地にブレが出る。
だから丁寧に、丁寧にこのキメの作業に向けて進んでいく。


乳化させまーす。

乳化だって難しく思われがちだがちゃんとルールを守ればしっかりと綺麗に乳化する。
楽しいからこういうのをカッチリと作っていこう。


しっかり乳化出来たら市販ので良いのでトマトソースを加える。トマトソースはなるべくトマトと玉ねぎなどの香味野菜だけの物がいい。カゴメの「基本のトマトソース」なんかを使うと具合良く仕上がる。

少し馴染ませたら先程の乾燥にんにくとブイヨンキューブの汁入れてスープに仕立てて行く。塩分をしっかりとここで整えて粉チーズを入れ麺の茹で上がりを待ち静かに麺をここに入れ更に移す。

仕上げで焦らない。
この作業こそゆっくりと。味に関わるからね。


IVO仕立てのにんにくと唐辛子のスパゲッティ


新宿伊勢丹裏の名店、IVOホームズパスタの名物「にんにくと唐辛子のパスタ」をご家庭によくある汎用食材で再現してみた。


こちらが本家。
かなりビジュアルは寄せていると思う。

何故ならボクの料理人生でもかなりこのパスタは再現対象に入っていて何度も何度も試行錯誤しここまで辿り着いている。それくらい美味い。

再現は本当に面白い。
頭を使って舌が覚えた味を辿っていく。
非常に良い自作の勉強になるのでおすすめの行為である。


しっかりと香味出しした唐辛子とにんにくのビターさ、ブイヨン、にんにく感、トマトソース。

問答無用に美味い。
これが家で食べられるのが本当に嬉しい。


そしてキモはドッサリと入れた粉チーズ。
これでこのパスタは完結する。

どこの家にもある簡単に帰るもので驚く程美味いものが作れるからぜひご家庭でね。