室内ドアを考えてみる

はじめに

すみません久しくブログの更新を怠っていまして。実は、事務所を内見したい方が増えてきたので、少しは内見できるような内装にしようと考えて、連休中に内装工事に入っていました。実際に始めると時間が足りずにまだ半分です。出来上がりましたら紹介いたしますので乞うご期待を。

 

今回は改装作業の手を止めてブログの更新作業に入っています。

 

さて、今回からのシリーズは、「子供部屋にドアは必要か?」というお話をしたいと思います。

 

便器メーカー発祥のリクシルやパナソニックなどの建材を使うリノベーション業者さんは、メーカー支給のCADデーターで設計しますので、どんな個室にも鍵付きのドアを取り付けてしまいす。

 

しかし、子供部屋にドアって本当に必要なんでしょうか?一度考え直して見ませんか?せっかく中古マンションを買ってまで行うリノベーションです。将来的な計画をベースにリノベーションを考えるきっかけになるのがこの「子供部屋のドア」の話になると思います。

 

目 次

1.日本建築で個室ってあったの?

2.なぜ個室のだが必要なの?

3.ルコルビジェの家

4.子供部屋のドアを考えてみる

文責  代表 倉元孝弘

1.日本建築で個室ってあったの?

子供部屋のドアの話をする前に日本の建築様式を考えてみましょう。最近の科学の進歩の結果、DNAに書き込まれていることの重要性が認識されています。大和民族として長年生き来てきた中で、進化論よろしく、生きている環境に最も適した生物が生きながらえて、その結果環境変化への対応がDNAの中に書き込まれているのがわかりつつあるようです。

 

そんな、日本人として環境に適応してきた中で、理想の住まいというものを考えることは大切なことです。そこで、日本建築を考える素材として、簡素にして美しさを表現した建築物の桂離宮を見てみましょう。

 

写真は、「美しいこの日本」というサイト中で桂離宮の室内を写したものです。

 

 

どこかで一度は目にされいるのではないかと思います。この市松模様のふすまは時代を感じさせない優れてアートだと私は思います。

 

天皇のために作られて離宮は贅沢な空間のはずです。天皇のプライバシーを考えると個室の空間にすべきではないかと思われます。しかし、写真の通り開け放たれたような空間です。

 

仮に襖を締めたとしても、襖の上部には欄間があるため個室は閉ざされた空間にはなりません。当時最高位の方の建物にはプライバシーが守られるような空間でありませんでした。庶民も同じように密閉可能な個室での生活を送っていません。

 

高貴な方でも個室は不要と考えていたのが日本人の特徴ではないでしょうか?この考えは日本人のDNAに書き込まれている可能性は否定できないと私は思います。

2.なぜ個室のだが必要なの?

近代において、日本の社会的に大きな変革は2回あったのではないでしょうか?一つ目は明治維新で二つ目は第二次世界大戦での敗戦です。

 

明治維新では西洋化を追い求めることになり、結果資産家は洋風建築の家に住みますが、庶民は江戸の延長線上の土間のあるような住宅で生活していました。そのため密閉された個室は資産家の洋風建築でしか見られなかったと思われます。

 

敗戦後は住宅事情が急速に変わります。戦後の復興の中で東京オリンピックは日本の住宅の環境を大幅に変化させます。選手村のために急ピッチで建てられた住宅には施工が簡単なユニットバスが開発され使用されます。

 

こんなユニットバスを使うような選手村の延長線上にマンションというもの登場することになります。このマンションの登場が個室神話を産んだのだと思われます。

 

新しく登場したマンションの企画では「P P分離」という言葉が登場します。「PP分離」とは「”PRIVATE”と”PABLIC”な空間は分離しろ」という考え方です。「PP分離」の考えでは、寝室は”PRIVATE"な空間、廊下やリビングは”PABLIC"な空間ですので、分離させることを求めることになったのです。この結果子供部屋にドアがつくようになりました。

 

「PP分離」という考え方が本当に正しいのでしょうか?正しくはありません。「PP分離」は、「マンションを売るためのキャッチコピー」に過ぎませんでした。しかし、マンション企画の現場や販売の現場では金科玉条の如く今でも守られています。

 

しかし、これはあくまでも「キャッチコピー」でしかないので、時と場合に置いては無視され流ようになっています。

 

 

野村不動産のマンションの紹介サイトのコピーです。見過ごすような内容ですが、ここでは「PP分離」と矛盾したことを紹介しています。それは、「フレキシブル」な空間という考え方です。3枚引き戸であれば、密閉された空間になりませんので「PP分離」は実現しません。

 

なぜこんな企画になったのかは簡単な理由です。ただ単に3人家族と4人家族向けに広めの3LDKを販売するときにはどちらの家族向きにも対応できるようにということでこんな「フレキシブル」な空間を作るのです。

 

実は、使用用途が明確でない空間は使い勝手が悪くデザイン的にも問題が出てくるものです。

 

そのため、こんな空間やめた方がいいのです。そもそもが、個室にはドアが必要との考えから解放されないとこんな空間を作ることになります。

3.ルコルビジェの家

何度か紹介しているルコリビジェの作品です。

 

 

何度見ても飽きない空間です。空間の中には扉はどこにも見当たりません。暖房などの効率を考えると空間は細かく区切る方が効率的かもしれません。ただ、建材などの組み合わせで保温断熱効果を高めると熱効率の問題からはある程度解放されます。

 

毎日目にする空間が優れてデザインであればこれほど贅沢なことはないと思われます。

 

こんな空間を求めているのではないですか?

4.子供部屋のドアを考えてみる

さて、今回のリノベーションでは室内ドアが最小限の空間に和ることにしました。特に子供部屋のドアは将来的には必要であっても小さい時には不要と考えて、ドアのない子供部屋にしています。

 

 

写真右手が子供部屋になります。

 

どんな空間になっているのかは乞うご期待です。

 

マンションは決まったが、あるいは買う方向になっているけど、希望のリノベーションの提案がないとお悩みの方は一度ご相談ください。まずはお考えを伺うことでお悩みの本質を見つけ、最適な解を探すお手伝いをいたします。私たちには色々なアイディア持ったプロがいますので。

 

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今日のところはここまでで、次回をお楽しみに。

 

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