私は現在、通信制の高校に通う21歳。いや、来月22歳になるから実質22歳だと思う。

 

 同い年の人たちが大学を卒業する年に、私は高校を卒業する。

 

 コンプレックス以上の何でもない。

 

 

 まず、私が現在高校生なのは、家庭的事情があったからだ。あまり詳しく書くと、状況があまりにも特殊なため、身バレする。その為、詳細は割愛するが、まとめていうならば、とても複雑な家庭で育ったということだ。なんだかんだで少しずつここで打ち明けていくと思う。

本当にただただ身バレが怖いのだが。

 

 私は今、窮地に立たせられている。

 

 子供のころは、親についていくしかない。中学で不登校になり、その後高校に入学するものの、うつ病になっていた私は、念願だった高校を中退してしまった。その後通信制の高校に入るものの、ほとんど引きこもっていた私は、成人してからも、大人になったという自覚や、これからは自分で自分の道を決めるということを考えることもなく、その状況に陥ったことを親のせいにしていた。

 

 自分でどうにかしないといけないことはわかっていた。

 

 だが、私は人とかかわるのがとても苦手だった。

 バイトを始めてみても、極度の緊張からすぐに疲れてしまい、バイトすらも続けることが難しかった。

 

 

 元はといえば、私は本来、通信の高校に入った年に大学受験をする予定だった。

 そのために高等学校卒業程度認定試験も受けた。私はその年に高認に合格した。

 

 だが、現実は厳しかった。うつ病だった私。 唯一大学に進学するという夢に向かって頑張っていたが、とてもプレッシャーがかかっていた。

それを見かねた母から高校を卒業しなさいと言われた。

   

 苦しかった。 ただでさえ、中学校を1年留年している。 高認を取った年に受験をし、合格すれば、また同い年と一緒に勉強ができる。みんなと日常を送れる。

 私は同年代と同じ風に過ごしたかった。 もちろん高卒の友達もいる。だが、わたしは同い年と一緒に同じ学年で大学に行きたかった。

それは、保育園の時からの夢だった。(保育園の時は東工大に行くのが夢だったが。)

 

 今となっては、母の言い分もわかる。

 だが、16歳の私には二度とないチャンスだった。

 

 中学校を1年留年することになってしまい、一度は絶たれた同い年と同じ年に大学に入るという夢。

それが、高認を受けることで再度可能となった2014年。 しかし、その最後のチャンスさえも失った。

 

 とても悔しかった。自分がプレッシャーに負けてうつ病になったこと。 みんなは普通に学校に行ってるのに、自分は出来ない。周りとなんか違うこと。

 

 大学に行くか行かないかを決めるのは親だと思ってた。親は、大学に行くなと言ったわけではなかった。まず高校を卒業してくれと言っただけだった。だが、その時の私にはその言葉は聞こえてこなかった。

まるで私の夢が砕け、人生が終わったかのような感じだった。 

 

 その日から私は無気力になった。  夢が無くなり、目指すものが無くなった。

 

 

 

 

 

 

 と。いうように、もともと大学に行きたい理由が半分くらい間違っていたと思う。あの時は、ただただ大学生ライフを同い年と満喫したかったから。

だが、所詮は高校生。考えることはまだまだ子供。いまとなっては、それも一つのいい経験だったと思う。

でも、やはりその時はそんなこと考えられないから、とにかく悔しくて、無気力のまま、とりあえず親に言われたように高校を終えることに専念しようと思った。

 

 これがすべての失敗の始まりだった。

とりあえず親に言われたからあの時大学に行くのをやめてしまった。 なぜ、もっと自分で調べてみなかったのだろうか。

最終的に学費を払うのは自分だ。もしかしたら、何か方法があったかもしれない。もちろん、いろいろ調べていた。だが、調べ方が甘かったと思う。そして、入念に調べぬまま、その年の大学受験を諦め、諦めたことを親のせいにしていた。

そして、成人した今まで親のせいにして生きてきた。

 

   自分の人生は、自分で決めるもの。

 

 なのに、私は今まで親のせいにしていた。

 周りの状況のせいにしていた。

 周りのせいにしても意味が無いことはわかっていた。 だが、認めたくなくて、気が付くと、周りのせいにしていた。

 

 

   しかし、人間も早かれ遅かれ、いずれは成長するものだ。

 

 私は        成人した=もう保護者なんていない     と言う事実を、 最近 やっと実感してきた。

 そして、決めるのは誰でもない自分であること。これから自分がこれからどうなるのか、自分の人生の責任があるのは自分しかいないこと。そして、これからの人生を決めるのは自分しかいないんだということ。

 ていうか、これからの主人公は自分なんだってやっと気づいた。

 

 もちろん、人間は一人では生きていけない。だから、協調性は大事だ。

 

 でも、いちいち周りの人が言うことに振り回されていたらしょうがない。

 いろんな人のアドバイスを聞きつつも、自分の意見を持ち、自分を信じて突き進むことがいかに大事なのかを知った。

 

 そんな私がなぜ窮地にいるのか。

 それは、 今になって、自分の将来は自分でどうにかしないといけないことに気が付いたからだ。

 

 というのも、私は来年の3月に通信制の高校を卒業する。

 学校から来る月報に、指定校推薦追加の案内が来ていたりもする。

 8月の終わりごろ、ふと親にその話をした。

 すると母に言われた。 「大学、行きたいならいけば?」 と。

 

    !?!?!?!???

 

 

 私は困惑した。 冒頭でも話したが、私は来月22だ。 周りはみんな就活を始めている。それに、大学受験をするとしたって、もうすでに受験は約3か月後。 それに、無気力になった2015年~今まで、どちらかと言えば就職しか考えてなかった。大学には行きたかったが、特に勉強もしていなかった。 そう。 3か月後に受験なのに、受験勉強をほぼ全くしていないのだ。 こんなバカげた話があるだろうか。

 

 みんなは高校三年間。遅くても、高3の春頃、もっと遅くても、夏には夏期講習に行ったり、模擬試験を受けたりと準備をしているのに、私は模擬試験や夏期講習はおろか、受験勉強を一切していない。

 

 学校も、とりあえず卒業すればいいわけなので、最低限の勉強しかしていない。

 

 さすがに今更感が半端ない。 せめて、受験勉強は必要でしょ。

 

                                                                ~次回に続く~